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ステージヒストリー
~宝塚グランドロマン『夜明けの序曲』~
春野寿美礼本人に、これまでの舞台の思い出を語ってもらいます。毎回一公演ずつ定期的に更新していきますので、こまめにチェックしてみてください。(2002.11.6更新)

春野寿美礼

志半ばで亡くなる津坂の純粋な思いを表現。
 第一場で演じた津坂幸一郎は、タモさん(愛華みれ)演じる川上音次郎一座の座員の1人。そのなかでも一番年が若くて、ひたすら純粋に音次郎についていくという役柄でした。だから、純粋に夢を抱いているということを大切に演じていました。理想を求めて一座でアメリカに渡るのですが、もともと体の弱い津坂は志半ばで亡くなってしまうんです。その死がほかの座員に大きな影響を与えるという、物語のキーマン的要素もありました。
 座員に囲まれて死を迎えるのですが、綺麗な死に方を見せたいと思っていましたね。見た目ではなく、純粋な思いを残したまま亡くなるという意味で綺麗な思いを見せたかった。その死によって衝撃を与えなければいけないので、人の心に残るようにようなシーンになればと思っていたことを覚えています。
 第二場では、ジャーナリストの岡本綺堂役。津坂とはまったく色が違う役だったので、気持ちの切り替えなどは特に意識せずできました。常に時代の最先端にいて、野望をもっているジャーナリスト像を出せればいいなと思っていました。どちらかというと岡本綺堂の方が役作りが大変でしたね。
 この作品は、タモさんのトップお披露目公演だったのですが、ショーのときにタモさんの雰囲気だなと感じました。華やかで柔らかい空気で、タモさんがトップになられたんだなと。初めてエトワールをやらせていただいたのですが、非常に緊張していましたね。歌詞が津坂の心情につながるものだったので、エトワールをやっているというよりも、役の延長の気持ちもありました。いま振り返ってみると、どこかお芝居をひきずっていた部分もあったんじゃないかなと思います。

ステージデータ
花組公演 宝塚グランド・ロマン『夜明けの序曲』
1999年1月1日~2月7日(宝塚大劇場)、4月3日~5月10日(東京宝塚劇場)
第一場で津坂幸一郎を、第二場で岡本綺堂を演じる。
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