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春野寿美礼本人に、これまでの舞台の思い出を語ってもらいます。毎回一公演ずつ定期的に更新していきますので、こまめにチェックしてみてください。(2003.7.2更新)


愛華さん演じる青年貴族フロレスタンと関係がある女性アガートを妻にもつ花屋の主人、コクナールを演じました。妻には裏切られているのですが、コクナールはとてもユニークな人物でコミカルに演じなければいけなかったので、その軽妙さを出すのにとても苦労しましたね。今考えるともっと肩の力を抜いてやればよかったなと思うのですが、当時はまじめに捉えすぎましたね。
『ヴェロニック』は、再々演の作品でした。'78年に花組で上演されたときにコクナールを演じられた、みさとけいさんが私に「『ベルサイユのばら』で演じたフェルゼンよりもコクナールの方が好きな役なの」とおっしゃったんです。その言葉を聞いて、少し怖じ気づいてしまいまして……(笑)。それだけ私自身も真剣に取り組んでいたということなのですが、途方に暮れた時期もありました。でも千秋楽近くになると、役のなかで遊べるようにもなってきましたね。特に、バルコニーでの登場シーンが印象に残っています。
妻のアガートはみどり(大鳥れい)が演じていたのですが、彼女も役作りで悩んでいました。ですから常に2人で話し合って、練習したことを覚えています。練習が終わって食事をしているときも、コクナールとアガートの話をしていました。私も彼女もそれぞれ自分の役を深めていきたいと思っていたので、あれほどつねに考え、話し合っていたのだと思いますね。いい思い出です。

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ステージデータ
花組バウ公演 ~バウ・オペレッタ『ヴェロニック』~
1998年3月14日~29日(宝塚バウホール)、7月8日~10日(日本青年館)
主演の愛華みれに次ぐ役、コクナールを演じる。 |
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