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ステージヒストリー
シアター・ドラマシティ、東京特別公演 『カナリア』
春野寿美礼本人に、これまでの舞台の思い出を語ってもらいます。毎回一公演ずつ定期的に更新していきますので、こまめにチェックしてみてください。(2004.2.4更新)

春野寿美礼
愛を信じる健気で、たまに豹変する神父(笑)。
 この作品はラブコメディで、私が演じたラブロー神父もコメディの要素はあったのですが、自分としては笑ってもらおうというよりは、真剣に演じていたんです。でも周りの人は大爆笑してくださって、最初はどこが面白いんだろうと、よくわからなかったんです。必死にやっていて狙っているわけではないのに……、と。いま思えば、その一生懸命さが面白かったんだろうと思うのですが。もちろん多少抜けたところがある人だったので、そういう部分は役作りとして仕草で表現したりと、意識はしていました。
 ラブロー神父が、道行く人に教えを書いたものを配るシーンがあったのですが、それもラブロー神父の手作りのものだと思うんです。そういう細かいことを地道にやっていて、愛を信じ、伝え歩こうとする人。チャーリーさん(匠ひびき)演じる悪魔のヴィムや、悪事を働いてしまうアジャーニ(大鳥れい)にも負けず、愛を説く健気な人なんですよね(笑)。「ラブローの教え23」というセリフがあるのですが、一緒に活動をしているヴィノッシュ役の遠野あすかと、23ということは1~22まで教えがあるんだろうと考えました。
 でも一方で、結構すごいことを言っていたりもするんですよね。「出所がどうでも、お金はお金!」と叫んだり(笑)。役柄としてこの場面だけ豹変してしまうのも面白いだろうなと思いましたし、演じ手側としてはここだけ発散できるという思いもありました。ほかには、教会でアジャーニにキャンドルを取られてしまうシーンも印象に残っています。芝居の細かい部分は難しかったですけど、人物像を作り上げていくこと自体は楽しんでやっていましたね。


ステージデータ
花組シアター・ドラマシティ、東京特別公演 ~『カナリア』~
2002年12月21日~29日(シアター・ドラマシティ)、2003年1月4日~13日(ル・テアトル銀座)
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