音月桂が出演している舞台写真です。写真をクリックすると拡大します。
(2012.4.10 更新)
16世紀後半のスペイン。王子カルロス(音月桂)は、臣下や民衆から慕われ、王国の後継者として期待を一身に受けていた。ある日森で物思いにふけるカルロスの前に、王妃イサベル(沙月愛奈)が女官のレオノール(舞羽美海)を伴って、姿を見せる。イサベルはかつてカルロスの婚約者であったが、国同士の取り決めが変わり、カルロスの父・フェリペ二世(未涼亜希)に嫁いだのであった。その経緯を知るものに目撃されたら、密会と誤解されると案じるカルロスに対して、イサベルは2人でしかできない話があると言う。しかしその途端、2人を探す臣下たちに取り囲まれ、話をすることができなかった。
その夜、フェリペ二世はカルロスにイサベルとの密会について問いただすが、カルロスは答えをはぐらかす。彼は幼いころに母を亡くし、父からも隔離されて育ったため、心を開くことができずにいた。多くを語ろうとしないカルロスの態度から、2人の関係に疑念を抱いたフェリペ二世は、カルロスの親友であり優秀な臣下、ポーザ侯爵(早霧せいな)に2人の動向を探るように命じる。
カルロスはある夜、スペインの将来を語り合う貴族の青年たちの討論に加わる。ポーザ侯爵はカルロスに、ネーデルランドの視察で目にした新教徒弾圧の惨状を語り、弾圧を控えるようフェリペ二世に進言して欲しいと懇願する。多くの若者が意見に同調するが、カルロスは王子という立場にある以上、自分がいますぐに行動を起こすことはできないと答えるのであった。
自室に戻ったカルロスは、ネーデルランドの民のため、そして民を憂う友人たちのためにできることはないかと模索していた。そこにレオノールが、カルロスともう1度話をしたいと書き記されたイサベルからの密書を携えてやってくる。かつてともに育った幼なじみであり、密かに思いを寄せるレオノールの来訪に胸をときめかせるカルロス。レオノールもまた、叶わぬ思いを胸に秘めていたが、身分をわきまえて口に出そうとはしなかった。自分は、1人の男である前に、ハプスブルク家を継ぐ王位継承者であると悟ったカルロスは、イサベルへの返事をレオノールに託すが……。
光と影、ときめき、喜び、そして情熱、躍動をテーマに、パワフルかつ幻想的に繰り広げられるダンシング・ショー。雪組のショースター、ダンサー、シンガーたちが、心弾むリズムに乗せて、輝く舞台を届ける。