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会計帳簿とは?主要簿・補助簿の種類について解説

会計帳簿とは?主要簿・補助簿の種類について解説

「会計帳簿」は、決算書をまとめる上でも欠かせない存在ですが、「複雑なので細かく見ていない」という経営者の方もいるのではないでしょうか。
ここでは、会社の取引の流れを知るためにも把握しておきたい、会計帳簿の基礎知識について解説します。

目次
会計帳簿とは?
会計帳簿をつけるときのルール
主要簿・補助簿とは?
会計帳簿の記載方法や種類を把握しておこう
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会計帳簿とは?

会計帳簿とは、会社法によって作成が義務付けられている帳簿のことです。会社の財産に影響を及ぼす日々の資金の動きを詳しく記載するもので、社内の経理処理はもちろん、決算書の貸借対照表などを作成する際にも欠かせません。
会計帳簿に必要な項目は、日付、取引相手、取引内容、目的、金額になります。これらの項目が、誰が見ても分かるように記載されている必要があります。

会計帳簿をつけるときのルール

帳簿をつけるときは、いくつかルールを守らなくてはなりません。記帳の際、以下の点に注意してください。

・数字はアラビア数字を用いる

会計帳簿の数字は、漢数字ではなく、アラビア数字で記載します。ただし、会計ソフトなどでは、特に意識をすることなく、アラビア数字で入力をすることになります。

・決められた略字を用いる

会計帳簿には、略字を用いることができます。取引の内容が一目で把握しやすくなるように、単価の数字には「@」、円は「¥」、第●号は「#●」といった表記で記載すると良いでしょう。

・訂正の際は2本線を引く

紙の帳簿の場合、間違った数字や文字は、修正ペンなどは使わず、2本の平行線を引いて修正します。訂正後は、線の上か下、または左右の余白に正しい数字や文字を書きましょう。訂正印は、線の右側に押します。
会計ソフトで帳簿訂正を行う場合は、経理担当者が上司の承認(ソフト内部の場合や、紙に出力して承認印をもらうこともあります)をもらうことが一般的です。

主要簿・補助簿とは?

会計帳簿には、記録する内容によってさまざまな種類があり、大きく「主要簿」と「補助簿」に分けることができます。

主要簿の種類

主要簿は、日々発生する取引のすべてを記録する帳簿のことです。主要簿は、「日記帳」「仕訳帳」「総勘定元帳」の3種類から成り立っています。
なお、日記帳は「スムーズな会計処理のために記載しておくことが望ましい」という位置づけですが、仕訳帳と総勘定元帳は会社法976条で作成が義務付けられています。正確に作成していないと、100万円以下の罰金を命じられる可能性があります。

・日記帳

日記帳は、毎日の取引について発生順に記載していくものです。「お小遣い帳」のような役割だと考えればいいでしょう。主要簿として必須ではございませんが、ほかの帳簿をつける際の備忘録として使うと便利です。日記帳は、端的にお金の出入りについて記載しなくてはなりません。
会計ソフトによる帳簿作成では、仕訳を行うと、自動的に仕訳日記帳が生成されるのが通常です。

・仕訳帳

仕訳帳は、毎日の取引を発生順に、「借方」「貸方」に分けた上で記入します。借方には、資産が増加したり費用が発生したりするときに記載します。貸方には、負債や純資産が増加したり、収益が発生したりするときに記載します。

例えば、ある商品が売れて1,000円の売上が発生したとすると、以下のように記載します。

仕訳帳

借方には資産に分類される「現金」、貸方には収益に分類される「売上」を記入することになります。借方と貸方の金額は必ず一致します。

・総勘定元帳

総勘定元帳は、仕訳帳から転記する形で、すべての取引を勘定科目ごとに分類して記帳するものです。各勘定科目を一覧で把握できるため、それぞれの残高をすぐに把握したいときなどに便利です。会社のすべての取引が、勘定科目ごとにまとまって記載されることになります。
仕訳帳の日付、勘定科目、金額、摘要をすべて転記するだけですが、借方と貸方を書き間違えるなどのミスがないよう正確に書き写すことは必須です。会計ソフトを導入しているならば、仕訳帳、総勘定元帳が同時に作成できるようになっています。

補助簿の種類

補助簿は、その名のとおり主要簿の補助的な役割を担い、詳しい取引内容をすぐに把握したいという場合に役立ちます。
例えば、ある勘定科目の総額を知りたいという場合、総勘定元帳を見れば一目瞭然です。しかし、得意先別に確認したいという場合には、総勘定元帳に記載された膨大な記録の中から目的の得意先をピックアップしなければなりません。こうした手間がかからないように、得意先ごとに内容をまとめた補助簿である「得意先元帳」があると便利です。
補助簿には、ほかにもさまざまな種類がありますので、それぞれの内容を確認しておきましょう。

・得意先元帳

得意先元帳は、得意先ごとに取引をまとめた帳簿で、「売掛金元帳」ともいわれます。得意先元帳には、得意先ごとに取引内容や取引金額を記載します。

・仕入先元帳

仕入先元帳とは、仕入先ごとに取引をまとめた帳簿で、「買掛金元帳」ともいわれます。仕入先元帳には、仕入先ごとに取引内容や取引金額を記載します。

・現金出納帳

現金出納帳は、現金の出入りを記録するための帳簿です。入金伝票、出金伝票などを元にします。
現金の出入りがあった日付、勘定科目、取引の内容、入金額、出金額、差引残高(前日の差引残高+当日収入金額-当日支払金額)を記載します。

・預金出納帳

預金出納帳は、金融機関の口座ごとに、預金の入金・出金について記録する帳簿です。預金出納帳をつけることによって、現金の流れを把握することができます。預金出納帳に必要な項目は、日付、相手科目、入出金の理由・摘要、入出金の金額、残高となります。
「預金通帳があれば預金出納帳はいらないのでは」と考えがちですが、預金通帳ではすべての現金の流れを把握することはできません。預金通帳には、引き落とし日、振込額といった一部の情報しか記載されないからです。

・経費帳

経費帳は、事業を運営するためにかかった経費について、「消耗品費」「給料賃金」のように勘定科目ごとに記録していく帳簿です。経費帳は特に重要な勘定科目について作成することができますが、義務ではございません。家計簿と同じような付け方なので、簿記の知識がなくても作成できるでしょう。
経費帳に必要な記載項目は、取引が行われた日付、摘要、支出金額になります。

・固定資産台帳

固定資産台帳は、固定資産を有している企業が作成する帳簿です。固定資産は、10万円以上で購入し、事業のために1年以上使う資産のことです。例えば、前述した条件にあてはまる、会社で使用するパソコンやカメラなどが固定資産にあたります。固定資産台帳には、資産内容や耐用年数などを記載します。

会計帳簿の記載方法や種類を把握しておこう

会計帳簿は、記入項目が多く、わずらわしいと思うこともあるかもしれません。しかし、会計帳簿の作成は、決算書作成の基礎となる作業ですし、会社の経営成績や財政状態を把握するために必要な作業なのです。
会計帳簿の記載方法や種類についてしっかりと覚えておくようにしましょう。

2020年9月時点の情報なので、最新の情報ではない可能性があります。

監修:Gemstone税理士法人
監修:Gemstone税理士法人

港区の会社設立支援、税理士法人。Big4出身の公認会計士、税理士、元上場企業経理部長、大手ベンチャーキャピタル出身者などで構成され、スタートアップ支援に力を入れる。

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