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節約アドバイザーに聞いた!明日からマネできる家族の食費を節約する9つのポイント

節約アドバイザーに聞いた!明日からマネできる家族の食費を節約する9つのポイント

節約アドバイザー ファイナンシャルプランナー 消費生活アドバイザー 丸山晴美

監修:丸山 晴美

節約アドバイザー

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物取引士(登録)、認定心理士、家庭の省エネエキスパート検定合格、調理師などの資格を持ち、食費や通信費など身の回りの節約術や、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。2019年7月から「ゆとりうむプロジェクト」理事に就任

主な書著・監修書
steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)ほか多数

毎日とる食事だからこそ、気になる毎月の食費。ですが、夫婦2人のときは外食したり、子どもが小さいときは育児に精一杯で出来合いのものを買ったりと、出費が多くなることも。

子どもが成長期にさしかかればさらに食費がかさむため、できればその前に節約を習慣づけたいものです。そこで明日からマネできる食費の節約術を、9つのポイントと共に紹介します。

INDEX

1ヵ月あたりの食費の平均は?

一般的な家庭の食費はどれくらいなのでしょうか。総務省統計局で調査した、総世帯における1ヵ月あたりの食費平均は75,258円。その内、62,532円を食材に、12,726円を外食に使っているようです。世帯の人数別に見てみると、下の表のようになります。

1ヵ月あたりの食費の平均は?
  • 小数点以下切り捨て
    (出典:総務省統計局「家計調査報告(2019年)」を加工して作成)

もう一つの指標として、エンゲル係数があります。エンゲル係数は、世帯における消費支出(家賃、光熱費などを含む1ヵ月で実際に使ったお金)の内、食費が何%を占めているかを表す数値で、「エンゲル係数=食費÷消費支出×100」の計算式で求めることができます。

エンゲル係数=食費÷消費支出×100

同じ総務省統計局の調査によると総世帯の平均は25.70%なので、家庭のエンゲル係数が26.00%を超えている場合は、食費がかかりすぎている可能性があります。しかし、エンゲル係数は収入額によって平均より上回ることもあるため、世帯人数別の食費平均額と併せて比較してみるとよいでしょう。

家庭のエンゲル係数平均

まず始めるべき節約方法は?

まず始めるべき節約方法は?

食費を節約しようと意気込んで、“毎日500円生活”、“毎月食費1万円を目指す!”といった高すぎる目標を設定してしまうと長続きできません。節約を始める前に、3つの心得を押さえておきましょう。

ポイント1 外食より家でごはんを楽しんで節約を意識

食費を抑えるなら、まずはお金がかかる外食を減らすことから始めましょう。しかし、仕事や育児で忙しい中、毎日自炊というのはハードルが高いと思います。そのため、外食の回数を減らしたり、外食するときは予算を決めておいたりするなど、段階を経て、節約を意識づけることからスタートしましょう。外食を、テイクアウトやスーパーの総菜などの「中食」、献立を調理するのに必要な材料一式がセットされたミールキットに置き換えるとより節約できます。

ポイント2 食費の“現実的”な目標金額を決める

次に、食費の目標金額を決めます。その際、現在、実際にどれくらい食費がかかっているかを正確に把握することが重要です。

1ヵ月分のレシートを洗い出し、〇△×をつけて、その出費が適正だったか、無駄なものを買っていないか、内容を確認しましょう。〇=必要なものかつ安く買えたもの、△=必要だったけれど工夫次第で安くできたもの、×=買わなくてもよかったもの、と買ったものひとつひとつにチェックを入れて毎月の支出を振り返ることで、自分の買物や浪費のクセもだんだんとわかってきます。×の合計=「無駄」なので、現状の支出から無駄の合計を引いて、どれくらいまで食費を減らせるのかを計算してみてください。

1ヵ月分のレシートチェック

毎月の目標食費金額を決めたら、そこから外食1ヵ月分の予算と1週間の食材買い出しで使っていい予算を5週分に分けてください。日々予算を意識することで、買うものや食費を使うタイミングをより厳選するようになります。また、週の予算さえ守れば自動的に目標金額は達成できるので、家計管理も楽になりますよ。

ポイント3 支出の内容を定期的にチェックする

決めた目標食費額を達成するためには、支出の定期的なチェックが欠かせません。節約生活を習慣化するためにも、家計簿をつけることをおすすめします。

家計簿は、アプリやエクセルでの管理がおすすめです。アプリならば、レシートを撮影するだけで記録できるものや、銀行口座やクレジットカード、電子マネー、ポイントカードなどを一括管理できるものがあります。また、エクセルならば、計算式を入れておけば手計算する手間を省くことができ、正確に記録することができます。細かい項目に分けず、買った日付と購入場所、購入金額を記録して残りの予算を意識するだけでも食費を節約することができます。大切なのは決めた予算の中でできるだけやりくりをすることです。

食費を節約できる買物のコツは?

食費を節約できる買物のコツは?

目標食費額も週の予算も決まれば、あとは自炊のために食材を買物するだけ。しかしこれまでどおり買物をするよりも、食費を節約するためには3つのポイントを見なおしたほうがよさそうです。

ポイント4 安いスーパー・安い食材を把握しておく

より安く食材を手に入れるのが節約の基本。スーパーでも肉が安いところ、野菜が安いところなど得意なジャンルはそれぞれ異なります。地域にある各店舗でどのようなものが売られているか、品目ごとに安い店舗を把握しておくことが節約への第一歩となります。

最近では、安く大量に食材を買うことができる業務用スーパーも注目されています。業務用スーパーで販売しているのは、1つのパッケージの単位が大きく値段が安い、業務用の食材です。内容量が多いため、パスタなどの長期保存できる食材や、ミートボールなどアレンジしやすい半調理のものもまとめ買いにおすすめです。

ポイント5 買物リストに沿って1週間分をまとめ買い

ちょこちょこ買いは冷蔵庫の在庫を把握しにくいうえに、塵も積もって大きな出費に。買物は特定の曜日にまとめ、足りないものは別の曜日に買い足すというサイクルをつくって、買物に行く回数を減らすのが節約に効果的です。

食費の予算は、5週分に分けて1週間ずつ管理します。1ヵ月は大体30日または31日なので、5週分で予算を組むと、月初(1週目)または月末(5週目)は2~3日以下の日数になります。つまり、その週は2週分の予算を組むことができるため、お財布に余裕が出ます。そういうときに、乾物や調味料のストックを買うのもよいでしょう。また主食となるお米代は別途予算として持つと、食費が安定します。

あらかじめ1週間分の献立を決めておき、買物リストに沿って購入するのがまとめ買いの鉄則です。献立は、先に肉や魚などのメイン料理を決め、野菜の使いまわしを踏まえて副菜を考えていけば、食材を効率よく購入できます。

ポイント6 キャッシュレス決済で支払う

毎月必ずかかる食費は、キャッシュレス決済での支払いがおすすめです。主なキャッシュレス決済には、クレジットカード、QRコード決済(スマホ決済)、デビットカード、もしくは電子マネーといった決済手段があります。

キャッシュレス決済と現金払いの大きな違いは、支払い額に応じてポイントが付与される点です。利用しているキャッシュレス決済によっては、特定店舗やオンラインショッピングサイト、期間限定のキャンペーンなどで利用することでポイントが通常の数倍付与されることもあります。貯まったポイントは、買物の際に利用できたり、他社オンラインショッピングサイトのポイントへ移行したり、ギフトカードに替えたりすることもできるので、家計にも大助かり。

なかなか目標食費額を達成できない人におすすめなのは、前払い式の電子マネーやQRコード決済、プリペイドカード。事前にチャージした金額の範囲内で利用することになるので、目標食費額分だけを入れておけば、支払いの度に残額を知ることができ、自然と節約を意識するようになります。

また、食費を各種カードで決済すると、支払い明細が利用日や利用した店舗ごとに記録されるため、レシートよりもまとめて見やすく、家計管理に役立ちます。Web明細ならば、いつでもどこでも利用明細をチェックできるので便利です。

食費も時間も節約できる!料理にまつわる3つのポイント

食費も時間も節約できる!料理にまつわる3つのポイント

1つの食材をいかに効率よく使い回すかが、食費節約のカギです。しかし忙しい中、1週間のメニューを予定どおりこなしていくのは大変ですよね。食材をまとめ買いしたら、休日におかずを作り置きしておくと、節約も時短も叶えることができます。

ポイント7 野菜は作り置きおかずに

生野菜は、冷蔵庫に数日置いておくと傷んだり、味が落ちたりしてしまうので、常備菜として保存しておきましょう。日持ちする常備菜は、数日にわたって食卓に出すことができ、お弁当のおかずにも活用できます。調理をまとめてすると、食材を余すことなく使いきることができるほか、ガス代や水道代など光熱費の削減にもなるので、家計全体の節約にもつながります。

  • 以下のレシピに記載した日持ち期間はあくまで目安です。保存環境によって傷みやすくなる場合もありますので、保存後は食べる前にお料理に異常がないか、よく確認してから食べましょう。

【大根のおかか醤油和え】日持ち7日/3~4人分

大根のおかか醤油和え
  • 別ウィンドウでつくおきのサイトへリンクします。

材料
大根 1/4本
塩 2つまみ
◎醤油 小1/2
◎おかか 1パック(使いきり)

  1. 大根は細切りにし、塩を揉み込んでしっかりと水気を切ります。
  2. ◎と1を混ぜ合わせて完成。

【ひじきとごぼうのファイバーサラダ】日持ち7日/3~4人分

大根ひじきとごぼうのファイバーサラダ
  • 別ウィンドウでつくおきのサイトへリンクします。

材料
乾燥芽ひじき 約10g
ごぼう細 1本(約80g)
にんじん 1/3本(約60g)
ゆで枝豆 10さや
◎すりごま 大2
◎醤油 大1
◎砂糖 大1
◎調味酢 大1
◎ごま油 大1

  1. ひじきは熱湯に10分ほどつけて戻し、ざるにあげて水気を切ります。
  2. ごぼう、にんじんは皮をむき、細切りにします。ごぼうは水にさらしてアク抜きをし、水気を切ります。
  3. ごぼう、にんじんを耐熱容器に入れ、ふわりとラップをし、500Wの電子レンジで4分ほど加熱します。ざるにあげて水気を切ります。
  4. ◎は大きめのボウルで混ぜ合わせます。
  5. ひじき、ごぼう、にんじん、枝豆を4に入れ、よく和えて、完成。

ポイント8 冷凍保存をうまく活用する

肉や魚などのメインとなるおかずは、休日の時間があるときにまとめて下味をつけて冷凍保存をしておくと、平日は出勤前に冷凍室から冷蔵室へ移して解凍をしておき、帰宅後加熱調理をするだけで、簡単に家族も大満足のメニューを実現できます。常備菜よりも保存期間が長く、夏でも安心です。ほかにも、料理ごとにカットした食材を保存袋やプラスチック製密閉容器に入れて個別に保管しておくだけでも、調理時間を短縮できます。

【豚の梅しょうが焼き】冷凍保存で3週間程度/3~4人分

豚の梅しょうが焼き
  • 別ウィンドウでつくおきのサイトへリンクします。

材料
豚ロース肉しょうが焼き用 約300g
梅干し 大2粒
しょうが 1かけ
◎みりん 大2
◎酒 大1
◎醤油 大1

  1. 豚肉はフォークなどで数カ所穴をあけ、お好みで食べやすい大きさに切ります。梅干しは種を取り、包丁やスプーンでたたいてペースト状にします。しょうがは皮をむき、すりおろします。
  2. 保存容器またはポリ袋に梅ペースト、しょうが、◎を入れ、しっかりと混ぜ合わせます。豚肉を入れ、全体を漬け込みます。作り置きの場合、この状態で冷蔵(冷凍)保存します。
  3. 冷凍保存する場合は、小分けにするか、まるごと冷凍保存用のポリ袋に入れ、平たくして空気を抜いて凍らせます。
  4. 焼くときは、冷蔵庫に移して半日から1日かけて解凍するとよいです。凍ったまま焼いてもよいですが、肉質が固めに仕上がります。
  5. フライパンに油を熱し、豚肉を入れ、弱めの中火で広げながら焼きます。表面が焼けたら、漬け汁をかけ、全体に味をからませて、完成。

【鮭の西京焼き】冷凍保存で3週間程度/3~4人分

鮭の西京焼き
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材料
生鮭 3切(約300g)
◎白みそ(西京みそ) 大4
◎酒 大2
◎みりん 大1
◎砂糖 小1
◎醤油 小1

  1. 鮭は骨を取り除き、適当な大きさに切ります。
  2. ポリ袋に◎を入れて、ポリ袋の上から手でもんでしっかりと混ぜ合わせます。鮭を入れたら、身が崩れないよう、やさしくもみ込みます。
    ポリ袋からみそがもれることもあるので、バットや保存容器に入れて冷蔵保存することをおすすめします。そのまま冷凍保存もできます。食べるときは冷蔵庫に移して解凍し、みそをぬぐって焼きます。
  3. オーブンを190度に予熱します。
  4. 鮭をポリ袋から取り出し、みそをぬぐって、クッキングシートをしいた天板に皮目を上にして並べます。190度のオーブンで10~15分ほど焼いて、完成。

ポイント9 リメイクレシピのレパートリーを増やす

作り置きおかずは用意が楽とはいえ、1週間の中で同じおかずが何度も食卓にあがると飽きてしまうもの。かといって、毎日新たなメニューをつくるのも大変ですよね。そんなときは、常備菜や前日の残り物をリメイクしましょう。リメイクの方法の基本は2つ、1.薄味から濃い味へリメイク、2.半調理の食材をリメイクです。

  1. 薄味から濃い味へリメイク
    具材たっぷりのポトフやスープは、リメイクすることを念頭に多めにつくります。例えば、ポトフにカレールーを入れればカレーライスに、カットトマト缶と乾燥バジルを足せばミネストローネスープに早変わり。出汁を活かした薄味のスープに、濃い味の具材を足すことでまったく別の料理へと変化します。
  2. 多めにつくった食材をリメイク
    食材は少量パックをその都度買うよりも、特大パックでまとめ買いしたほうが断然お得。ひき肉ならハンバーグをつくる際に、タネを多めにつくってミートボールなど大小異なるサイズに成形し、加熱調理したものを冷凍しておくと、煮込みハンバーグやシチューなどの多くの料理に利用できます。ほかにも、鶏のもも肉はから揚げとして多めに揚げておくと、翌日に酢豚ならぬ酢鶏や、油淋鶏など味付けを変えてリメイク料理ができるのでおすすめです。

まとめ

節約は、我慢や忍耐が必要に思えますが、実際には余分や無駄な部分を削るだけでよいのです。食費を節約する9つのポイントは、お金や食材を効率よく使うヒントでもあります。ぜひ節約を意識づけて、スマートな食生活を叶えましょう。

食費を節約するポイントのおさらい
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