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20代女性の一人暮らしっていくら必要?初期費用や1ヵ月の内訳はいくら?

20代女性の一人暮らしっていくら必要?初期費用や1ヵ月の内訳はいくら?

續恵美子

監修:續恵美子

ファイナンシャルプランナー

女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」認定ライター。
ファイナンシャルプランナー〈CFP®〉。
生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに――。
夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。

実家暮らしの人なら一度は憧れるだろう、一人暮らし。インテリアにこだわったり、料理を始めてみたり、自由な暮らしを想像するとワクワクしますが、一方で気になるのが引越し代や家賃、月々の生活費といったお金の問題です。

では一人暮らしをするにあたって、一体どれくらいの費用が必要になるのでしょうか。20代女性の一人暮らしに必要な初期費用、そして1ヵ月の生活費について詳しく解説していきます。

INDEX

一人暮らしの初期費用はどのくらい?

一人暮らしをするためには、一般的に以下のような初期費用がかかります。具体的な金額は契約した物件の家賃や、貸借条件によっても異なりますが、今回の表では家賃を全国平均値の5万円、敷金・礼金ともに1ヵ月分を支払う想定で計算しています。

条件
  • 実家からの引越し
  • 家賃5万円の場合
  • 引越し日:10月20日
  • 引越し業者への依頼の場合

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名目 内容 金額 相場
敷金 居住中の家賃滞納や、部屋の修理費などの担保金 5万円 家賃1ヵ月分
礼金 大家にお礼として支払う費用 5万円 家賃1ヵ月分
仲介手数料 不動産会社に支払う費用 5万5,000円 家賃1ヵ月分+税
前家賃 次月分の家賃 5万円 家賃1ヵ月分
日割り家賃 引越し当月の家賃を、入居開始日以降の日数分で計算した家賃 1万9,356円※ 入居日によって変動
保証会社利用料 契約締結時に立てる連帯保証人の代わりに、借主の家賃保証を保証会社に委託するための費用 約2万2,000
~5万円
家賃0.5~1ヵ月分
火災保険料 約1万5,000円
鍵交換費用 鍵とシリンダーを交換するための費用 約1万5,000円
引越し費用 約3万~6万円
合計 30万9,356
~36万4,356円
  • 日割り家賃:5万円÷31日×12日=1万9,356円(1円未満は四捨五入で計算)
  • 金額は目安です。

実家から引越しする場合はカーテン、食器などの生活備品、家電や家具をそろえるために、さらに10万円~15万円ほど負担額が増えます。つまり、一人暮らしの初期費用には「家賃×6~7ヵ月分」に加え、約20万~30万円を余分に準備しておくと良いでしょう。

しかし表の内、保証会社利用料は親族が連帯保証人になれば支払う必要はありません。また、敷金・礼金も物件によっては設定条件が異なるため、どちらもゼロとしている物件であればその分の初期費用をカットできます。

敷金・礼金の相場は?

敷金・礼金はどちらも1ヵ月から2ヵ月分支払うのが相場ですが、最近では敷金礼金ゼロという物件も増えています。しかし、その場合は退去時に部屋のクリーニング費用を請求される可能性があります。

そもそも敷金は、借り主が居住している期間に発生した家賃滞納や、部屋を損傷させたときの修理費の担保として、大家に預けておくお金を指します。そのため、契約期間が終了して部屋を退去する際には、それらを差し引いた分の金額が借り主に戻ります。

借り主の原状回復義務があるものは、室内での喫煙によるヤニ・臭い、ペットによる傷や臭いなど、借り主に責任がある損傷です。通常の使用による床・カーペットのへこみ、テレビ・冷蔵庫などの損耗や経年劣化は対象となりませんので、きちんと掃除をして部屋のメンテナンスをしていれば、一般的なクリーニング費用を差し引かれるだけで返金されます。

一方、礼金は、大家に対する“お礼”として支払うものなので、返金されることはありません。同じ金額を払うのであれば、敷金礼金をそれぞれ1ヵ月分払うよりも敷金を2ヵ月のほうが借り主にとっては好条件といえます。

引越し費用の相場は?

引越し費用の相場は?

引越し業者の相場は単身の場合、同じ都道府県内であれば3万円から6万円程度です。料金は荷物量、運搬距離、引越し先の部屋がある階数、エレベーターのあるなしや依頼する時期によって大幅に変動するので、必ず見積もりをとりましょう。特に2月、3月の引越しシーズンは、閑散期の2~3倍も高くなるうえ、予約が取りにくくなる時期です。どうしても引越し時期が繁忙期と重なる場合は、早めに業者に相談し、引越し日を土日ではなく平日にする、予約時間を早朝や夕方以降、もしくは時間指定なしにするなど工夫しましょう。

また新しく購入した家電や家具は販売店から直接新居に送ってもらうと、実家から運び込む荷物が少なく済むでしょう。販売店によっては室内に運んで設置や細かい設定まで行ってくれるので便利です。

ほかには、ドライバーとトラックを1時間単位で借りて、大荷物を運ぶことができる運搬サービスもおすすめです。同じ都道府県内の移動であれば、積み込みから荷下ろしまで大体2時間くらいなので、1万5,000円から2万円程度に費用を抑えることができます。ただし、引越し業者と違うところは、荷物の運び込みはドライバーと依頼者で協力しながら、もしくは依頼者のみで行わなくてはいけません。体力に自信がある人や、友人や親族に手伝ってもらえる人は利用を検討してみてください。

新生活のための家具・家電にかかる費用

新生活を始める際に、家具や家電などの大きな買い物が必要になる場合もあります。これらの費用はどのくらいみておけばよいのでしょうか?
まずは、各家具・家電の値段の相場と合計金額を見てみましょう。

品目 相場金額
冷蔵庫 約1万5,000~4万円
洗濯機 約2万5,000~5万円
電子レンジ 約1万~2万円
炊飯器 約4,000~8,000円
掃除機 約3,000
~1万5,000円
テレビ 約2万~4万円
エアコン 約5万~8万円
ベッド 約8,000~2万円
テーブル 約3,000~1万円
合計 約13万8,000
~28万3,000円

エアコンはあらかじめ部屋についている場合もありますし、人によっては必要のない家電もあるでしょう。また、一人暮らし用にテイストを合わせた家電をセットで販売している場合もあるので、活用してみるのも良いのではないでしょうか?

一人暮らしにかかる毎月の費用はどのくらい?

一人暮らしにかかる毎月の費用はどのくらい?

引越しが終わって、晴れて一人暮らしがスタート!しかし悠々自適な実家暮らしとは違って、きちんと家計管理をしないと、給料日前が大変なことになります。そのため一人暮らしにかかる毎月の生活費はいくらになるのか、事前に調べておくことが大切です。

総務省統計局が2022年に調査した「家計調査」によると、民営の賃貸物件に住む単身世帯の消費支出(1ヵ月当たり)の全国平均は、17万8,138円です。内訳は以下のようになります。

費目 金額
家賃(修繕費などを含む) 5万4,406円
家具・家事用品 4,483円
食費 3万6,765円
水道光熱費 1万1,698円
衣服・靴費 5,715円
保険医療費 6,664円
交通費 1万8,971円
 ⋮ 内、情報通信費 7,158円
教養娯楽費 1万8,038円
その他 2万1,398円
消費支出合計 17万8,138円
  • 表の値は平均値のため、四捨五入の関係上、合算しても1円の誤差が出ます。
  • 別ウィンドウで「総務省統計局」のウェブサイトへリンクします。

それぞれの費目にはどのような会計が含まれているのか解説していきます。

家賃

家賃には、部屋の賃貸料のほかに、管理費や共益費が含まれます。契約時には賃貸料と別々に提示されますが、入居後は賃貸料と合算して一括での支払いが一般的です。管理費はエレベーターや廊下など、建物の設備や共有部分の管理費用です。共益費は、エレベーターの電気代や電灯の交換など、共用部分の運用やメンテナンスに関わる費用です。

家賃の目安は、生活費を圧迫しないように、給与の手取り金額の約3割以内とされています。都心は便利ですが家賃の相場が高いため、交通の便が良く、通勤しやすい隣接県のほうが家賃を抑えることができるかもしれません。

食費

食費は、日々の食事にかかったすべての費用を指します。毎日3食分かかり、仕事やその月のスケジュール次第で総菜などの中食、外食が続くと膨れ上がってしまうので注意が必要です。反面、節約をすると効果が現れやすい費目でもあるので、自炊を心がけましょう。

水道光熱費

水道光熱費は、生活するうえで欠かせないライフライン、電気・ガス・水道の使用料です。全国平均額は1万1,698円ですが、季節および地域によって冷暖房の利用頻度・時間が異なり、金額は上下します。

交通費・情報通信費

プライベートで利用した電車・バスの交通費、タクシー代、レンタカー代、自動車を所有している人は車両保険料、ガソリン代、駐車場代などを合算して「交通費」とします。総務統計局の調査では交通費の中に、携帯電話・スマートフォンの利用料、インターネットの通信料として「情報通信費」が含まれています。タブレットや自分専用のパソコンを持っている人が多い時代に、通信環境の整備は必須なので固定費として算出しましょう。

交際費・教養娯楽費

交際費、教養娯楽費は、プライベートの“楽しみ”に費やす金額です。交際費は友人や恋人など他人との外出にかかった費用で、長期休み、冠婚葬祭がある月は額が膨らみやすくなります。教養娯楽費は、マンガ・小説・参考書などの書籍購入費、ライブやコンサートへの参加費用など、個人の娯楽や趣味に費やす金額を指します。

その他

その他には美容代などを購入するための雑費などが含まれています。費目の中で、家賃、食費に次いで多額が費やされていますが、中には後でレシートを見返してもわからない“使途不明”な支払いも含まれます。家計管理するうえで、ブラックボックスにならないように注意が必要です。

実際どのくらいかかる?【20代女性一人暮らしの場合】

実際どのくらいかかる?【20代女性一人暮らしの場合】

全国平均では男性の生活費も含まれるため、Like U読者の方々の支出状況とは少し印象が異なるかもしれません。そこで一人暮らし生活5年目、東京都豊島区在住の20代女性Aさんに、リアルな生活費を教えてもらいました。

毎月の費用の内訳

費目 金額
家賃(間取り:1K) 7万5,000円
家具・家事用品 7,275円
食費 3万8,000円
水道光熱費 1万1,000円
衣服・靴費 1万1,055円
保険医療費 7,670円
交通費 2万3,500円
 ⋮ 内、情報通信費 1万2,000円
教養娯楽費 2,500円
その他 2万3,000円
消費支出合計 19万9,000円

仕事は取引先へ商談に向かうことが多く、プライベートでもジムに通うなどアクティブなAさん。今住んでいる部屋は自立してから2軒目ですが、日当たりに妥協して少し家賃の安い間取り1Kの部屋を選んだようです。しかし、天気が悪いと洗濯ものは浴室乾燥機を使って乾かさなければいけないため、油断するとすぐ水道光熱費が2万円を超えてしまいます。結局家賃と水道光熱費でプラスマイナスゼロと感じているようです。

膨らみやすい項目は、月の予算を決めて、その中でやりくりするように工夫するのが良いでしょう。

ほかにもAさんが実践している「ちょっと節約術」はこちら。

  • 自炊にこだわらず、コンビニ総菜をうまく使って必要な分だけ買う
  • ペットボトルの飲み物はなるべく買わず、お茶やコーヒーは自宅で作ってタンブラーに入れて持ち歩き、外で買わないようにする
  • 歩ける距離なら電車やタクシーを使わずに歩く

実家では家事を母親に頼りっぱなしだったため、忙しい毎日の中、家事も節約術も勉強中のAさん。自分の家事スキルとライフスタイルに合わせて、できるところから節約を意識していました。ついつい無駄遣いをしてしまう食費を抑える一方で、Aさんは情報通信費を妥協していません。リモートワークが増えたこともあり、通信量と速度を重視したプランを契約していました。

一人暮らしの節約のコツ

一人暮らしに慣れてきたら、長期休暇での旅行や将来のために少額でも貯蓄に回したい人が多いのではないでしょうか。快適な生活を送りつつ、無駄遣いをしないようにする節約のコツをまとめました。

一人暮らしの節約のコツ
  1. 先取り貯金をする
  2. 家計簿をつける
  3. 費用ごとに予算を設定する
  4. 固定費を抑える
  5. 生活習慣を見直す
  6. クレジットカードを使って賢くポイントを貯める

1.先取り貯金をする

いざ貯蓄しようと意識しても、ついつい目先の欲しいものを優先してしまい、貯蓄に回すお金が残ってない!なんてことにならないように、給与が入ったら使う前に貯蓄に回す、“先取り貯金”がおすすめです。会社に財形制度があれば給与天引きできるので、申し込むのもいいでしょう。ほかにも銀行の積立定期預金などを申し込み、給与用の口座から自動引き落としてもらうこともできます。

2.家計簿をつける

2.家計簿をつける

支出を抑えるには、まず自分が普段どのような支出をしているのか、知ることが大切です。買い物時に必ずレシートをもらい、毎日家計簿に費目ごとに記録していくと自分の浪費しやすい費目がわかり、節約ポイントが見えてきます。

家計簿をつけるなら、アプリがおすすめです。金額を打ち込むだけで、その日の買い物を自動計算してくれます。アプリによっては、レシートを撮影するだけのもの、クレジットカードや電子マネーと連携して利用履歴が自動入力されるものなど、バリエーションがあります。自分で使いやすいものを選びましょう。

3.費目ごとに予算を設定する

家計簿をもとに、必要な生活費の額を算出し、無理のない範囲で費目ごとに毎月の予算を設定しましょう。散財しやすいメイクや服代は「雑費」にせずに「美容費」としてまとめるなど、費目は自分のライフスタイルに合わせて設定すると管理しやすくなります。

節約開始時はやる気に満ちていて高い目標を設定しがちですが、達成できなかった経験が積み重なると、だんだんやる気がそがれてしまいます。まずは実現できる金額に設定し、数ヵ月に一度、予算を見直して削減できるところを徐々に絞っていきましょう。

4.固定費を抑える

家賃、保険料、情報通信費など、毎月決まった金額を支払う固定費を見直すと生活費を大きく節約できます。家賃はなかなか見直しにくく、家賃が安い物件を見つけることができても結局は新規物件の契約料や引越し代などの初期費用がかかるため、節約に直結しません。

家賃の交渉チャンスは、契約更新時です。更新時期が近づいたら賃貸物件紹介サイトなどで住んでいる建物の空き部屋が掲載されていないか、また提示されている賃貸料がいくらか確認しましょう。似たような間取りで現在の家賃よりも低い場合は、交渉できる余地があるかもしれません。保険料や通信費は、各社が定期的に新プランに更新しているため、今の自分に合ったプランに契約し直しましょう。

5.生活習慣を見直す

外食をやめて自炊する。無用な買いだめをやめる。入浴するときは、浴槽にお湯を満杯まで入れない。冷房の温度を1度上げる、暖房の温度を1度下げるなど。普段の何気ない生活習慣を見直すと、いろいろ節約できる要素が見つかるかもしれません。

特に毎日使う水道光熱費は、使い方を少し見直すだけで金額が変わってきます。冷暖房や給湯は、室温と設定温度の差が大きいほど電力・ガスを使うので、冬場は1度下げる、夏場は1度上げると、使用電力・ガスが少なくなり、光熱費の節約ができます。

6.クレジットカードを使って賢くポイントを貯める

さまざまなお支払いをクレジットカード決済にすることでポイントが貯まり、現金決済よりもお得になる場合があります。例えば、三井住友カードのVポイントは普段のお買い物はもちろん、毎月の携帯料金や水道光熱費のお支払いでも、ご利用金額200円(税込)につき1ポイント(1円相当)が貯まります。
貯まったVポイントは、ネットショッピングや、コンビニなどの店頭で1ポイント=1円で使うことができます。そのほかにもクレジットカードの支払い金額にキャッシュバック(充当)したり、景品や他社ポイントへの交換もできます。

まとめ

まとめ

日々の生活とは切っても切れないお金事情。全国平均額などはあくまで参考値のため、物件を借りる地域、間取りによって、またお金の使い方を見直すことで一人暮らしはできます。

家族を気にせずに好きなことができる一人暮らし生活ですが、好きなことだけでなく家事もお金の管理もこなして、自立した素敵な大人になりましょう!節約のコツを参考に、快適な一人暮らし生活を送ってください。

  • 本記事は、公開日時点での情報です。

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