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楽しく貯金を増やす方法とは?FPさんがおすすめする貯金のしかたのコツを解説してもらいました!

楽しく貯金を増やす方法とは?FPさんがおすすめする貯金のしかたのコツを解説してもらいました!

ファイナンシャルプランナー 山本麗子

ファイナンシャルプランナー

山本 麗子

女性のためのお金の総合クリニック
「エフピーウーマン」所属ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーとしてFP事務所に勤務しライフプランや保険相談などのキャリアを積む。お金の教養を高めて女性の内面から輝いてほしいという想いから女性だからこその視点や経験をもとに実用的で役に立つ知識とお金についての正しい扱い方について伝えている。
現在、雑誌、講演、テレビ出演などのほか、『お金の教養スクール』の運営を通じて正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝えている。

貯金をしたいと思ってもなかなか続かない…という人もいるのではないでしょうか。
実は貯金を増やすにはコツがあるのです。コツさえ分かれば、貯金を増やすことは難しくありません!
今回は楽しくムリなく貯金を続けるコツをお伝えします。

INDEX

なぜ貯金ができないの?

多くの方の家計カウンセリングを行ってきた中で貯金をしたくてもなかなかできないという人には共通の特徴があります。
皆さんに当てはまる項目があるかどうか見ていきましょう。

  • 特売品に弱い
  • ポイントカードを集めている
  • ネットショッピングが好き
  • 「つい」「何となく」買ってしまう
  • 必要かどうかに関わらずまとめ買いをしてしまう
  • 何気なくコンビニに寄るのが日課になっている
  • 自分へのご褒美が多い
  • 飲み会に誘われると断れない
  • ○○放題の契約をたくさんしているにも関わらずあまり使っていない

これらに共通するのは、本当に必要な物かどうか気にしないままお金を使っているということです。
安いからといってまとめ買いをして結局使わなかったり、特に必要がないのにコンビニでお茶を買ったりしていては、ムダ遣いになってしまいます。
「安いから」という理由で購入するのではなく「これは定価でも購入するか」ということをしっかり考えて、必要な物だけを購入するようにするなど、日々の生活で、自分の行動を見直すだけでムダ遣いを防ぐことができます。

FPが教える貯金のコツ3つ

「毎月家計のやりくりをして、余った分は貯金しよう」という方法では、なかなか貯金を続けていくことができません。
貯金を続けるコツは、あたりまえですがやはり「収入-貯金=支出」のしくみを作ることです。
まずは、家計の流れを把握することから始めましょう。

1.収支と資産状況を把握する

事前に知っておきたい収支と資産状況

皆さんは自分の収入や支出、資産がどれだけあるか把握していますか?
家計の流れを把握するということは、何にいくらお金を使っているか、毎月の収入や支出がいくらか、毎月の収支は黒字なのか赤字なのか、などをざっくりでも把握しているということです。

家計の流れを把握する上で、一番大切なことは「使途不明金」を把握することです。
使途不明金とは、何に使ったのか分からないお金です。
毎月、収入の範囲内でやりくりできているから、使途不明金があっても気にしないという人もいるかもしれませんが、使途不明金をなくすことは節約につながり、貯金に回せるお金がぐーんと増える場合があります。

また、毎月赤字という人は、まずは使途不明金をなくすことから始めましょう。
家計簿をつけるのは面倒…という人は、毎日レシートを手持ちの手帳にメモするだけでもかまいません。家計簿アプリを使うのもおすすめです。お金の使い方を記録すれば、お金の使い道を意識するので、その結果使途不明金を減らすことにつながります。

2.資産を分類する

せっかく毎月黒字になっていても、生活費用の普通預金に入れっぱなしにしたまま、必要な時期がきたら出金していてはなかなか貯まりません。そして、出金する時に「また使ってしまう」と罪悪感を持つことがあるでしょう。

まずは資産を「使うお金」「貯めるお金」「増やすお金」の3つに分けることから始めましょう。

使うお金 貯めるお金 増やすお金
目安として生活費の6ヵ月分をいつでも簡単に引き出せる普通預金に準備 「いつ」「何のために」「いくら」など目的に合わせて計画立てて貯めていくことが大切 「貯めるお金」の一部を資産運用にまわして、お金を増やす

「使うお金」は普通預金に置いておくお金です。
健康で毎日元気に働いていても、万が一病気でしばらく働けなくなったり、仕事を辞めないといけなくなったりした場合、すぐに使えるお金がないと不安ですね。会社員が転職のために退職した場合、失業保険が支払われるまで約4ヵ月近くかかります。
自営業の方の場合、病気になって仕事ができなくなったら、会社員のように傷病手当が出るわけではありません。
そのような場合に備えて、目安として生活費の6ヵ月分をいつでも簡単に引き出せる普通預金に準備しておくと安心です。

「貯めるお金」は今回のテーマです。
後ほど詳しくお伝えしますが、やみくもに貯めていくだけではストレスになります。「いつ」「何のために」「いくら」など目的に合わせて計画立てて貯めていくことが大切です。

「増やすお金」は、今すぐ使う目的は決まっていないけど、手元にこのまま置いておくのはもったいない余剰金になります。
「貯めるお金」の一部を資産運用に回して、お金を増やす方法もアリですね。

3.目標額を決める

お金を貯めるのが苦手という方にありがちなのが、毎月お金が余ったら貯金しようという「なりゆき貯金」です。
この方法だとお金がなかなか貯まっていかないので、具体的な目標額を決めることが貯蓄への第一歩となります。
例えば一般的な目安としては、毎月の給与の手取り金額から収入の2割程度は貯金に回せるといいですね。手取りが25万円だとすると5万円という計算になります。最初から5万円を貯金に回して、残りの20万円で1ヵ月やりくりする計画を立ててみるといいでしょう。

FPがおすすめする貯金を増やす6つの方法

FPがおすすめする貯金を増やす6つの方法

貯金をしていくためには、最初に考えてほしいことがあります。
「いつ」「何のために」「いくら」必要なのか、具体的な計画を立てることで目標達成がぐっと近づいてきます。

例えば、
「来年のゴールデンウィークには海外旅行に行くために30万円必要」
「10年後に家を買うための頭金を3年以内に300万円貯める」
「老後資金を60歳までに毎月3万円貯めていく」
など、目標を定めて貯めていくことが大切です。これを「目的別貯蓄」といいます。目的別に貯金をすることで、貯めるモチベーションも高まりますし、一歩一歩ゴールに近づくプチ達成感も味わえます。

1.大きい固定費を見直して節約する

大きい固定費を見直して節約する

短期で貯蓄を増やす方法としては金額の大きな費目を節約する方法があります。
お金を貯めようと思った時についしがちなのがこまごまとした節約。毎朝チラシを広げては数十円安い商品を求めてスーパーを回るより、まずは毎月支払っている金額の大きい固定費を見直すほうがおすすめです。

固定費とは、毎月決まった金額を支払う費用のことをいいます。例えば、住居費です。家賃7万円から2万円安い5万円のマンションに引越しをすれば、来月から毎月2万円節約分を貯蓄に回すことができます。そのほか、スマートフォンの利用料金プランの見直しで通信費を抑えたり、生命保険の保障を見直したりすることで、1ヵ月あたり数千円から数万円程度を節約することができます。面倒に思うかもしれませんが、一度見直すだけで来月からすぐに継続的に節約できるなら、ぜひ見直したいですね。

2.「先取り貯蓄」のしくみを作る

毎月頑張らずにコツコツ貯めていくには、自動で貯まる「先取り貯蓄」というしくみを作るのがおすすめです。

先取り貯蓄の方法は簡単です。
まずは先取り貯蓄の金額を決めたら、自動で貯蓄用口座にお金が移動するしくみを作ります。例えば、銀行などの「定額自動入金」サービスを利用するといいでしょう。口座ごとに「旅行用」「教育資金用」「老後資金」など振り分けて積み立てしていけば、自動的に目的別に貯金をしていくことができます。
会社に財形貯蓄や企業型確定拠出年金制度があれば、給与から天引きされるので「もともとなかったお金」として自動的に貯まっていくので便利です。

財形貯蓄は、使う目的が自由な「一般財形貯蓄」とマイホームの資金作りに利用できる「財形住宅貯蓄」、老後資金の準備に利用できる「財形年金貯蓄」の3種類があります。

「財形住宅貯蓄」と「財形年金貯蓄」は使用目的が限られていますが、一定の条件を満たすことで利息に税金がかからずに積み立てをしていくことができます。
一度手続きをしてしまえば、「マイホーム資金用」や「老後資金用」というように目的に合った貯金が自動的にできるので便利です。

3.企業型DC(企業型確定拠出年金)を利用する

企業型DC(企業型確定拠出年金)とは、企業が拠出した掛け金を従業員が自ら運用し、老後資金として貯めていく企業年金制度です。企業型DCは従業員全員もしくは規約で定められた対象従業員が加入するタイプと、加入するかどうかを従業員自身が選べるタイプがあります。後者のタイプを選択制企業型DCといい、加入しない場合は、掛金相当額を給与として受け取れます。つまり、老後に年金などで受け取るために掛金を拠出して運用するか、今すぐ現金として受け取って自分で使い道を考えるか、という選択を行うことができます。

企業型DCに加入すると、勤務先から専用口座に毎月掛金が振り込まれます。そして、振り込まれたお金を使ってあらかじめ準備された複数の金融商品の中から自分で商品を選んで積立運用をするというしくみです。

企業型DCは原則お金を受け取ることができるのは60歳を超えてからとなります。また企業型DCは給与所得とはなりませんので、拠出時(積立時)、運用中は所得税・住民税がかかりません。

また、勤め先が「マッチング拠出制度」を採用していれば、利用しない手はありません。これは加入者自身が任意で給与から掛金を拠出して、事業主の掛金に上乗せするもので、掛金は全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象となるため、税制優遇を受けながら老後資金の準備ができます。

  1. 拠出時、掛金が全額所得控除の対象となり、所得税と住民税が節税できます。
  2. 銀行で積立預金をすると利息に税金がかかりますが、運用中の利益に税金がかかりません。
  3. 給付時は税金がかかりますが、優遇措置をうまく使えば節税できます。年金として受け取る場合は「公的年金等控除」、一括で受け取る場合は「退職所得控除」が利用できます。

ただし、掛金の額は月額5万5,000円(企業年金を併用している場合は月額2万7,500円)を上限とすること、事業主の掛金の額を超えないことが条件になります。また投資信託など元本が保証されていない商品もあるので、資金を減らしてしまう可能性があることに注意が必要です。

4.「個人型確定拠出年金制度(iDeCo)」を利用する

残念ながら勤務先に財形貯蓄制度や企業型DC制度がない、という人もいるでしょう。
将来のために老後資金を貯めたい場合は、個人型確定拠出年金制度(iDeCo)を利用する方法もあります。iDeCoは現役世代のほぼ全員が加入することができます。
専業主婦の方でも、所得控除のメリットはありませんが、毎月5,000円の掛金で自分名義の年金を準備することができます。

iDeCoは1人1口座しか開設できません。また、金融機関ごとに取扱商品が異なります。そのほかiDeCoについての詳しい情報は下記リンクでも確認してみてください。

5.子どもがいる人は教育資金に「児童手当」を利用する

子どもがいる人は教育資金に「児童手当」を利用する

子どもの教育資金を考えた時、お金を貯める自信がない人は、まず「児童手当」をコツコツ貯めていくことから始めるのも手です。
実は教育資金はいつまでに、いくら貯めればよいのか、目的がはっきりしているので貯めやすい資金のひとつです。

子どもが生まれた時から支給される児童手当をコツコツ貯金していくと約200万円貯めることができます。この200万円は、国公立大学の4年間の学費に相当します。まずは、200万円を目標に貯金をしていきましょう。

ただし、2023年時点で児童手当に設けられている所得制限限度額を超えてしまうと、特例給付で毎月一律5,000円となってしまうため、子どもが生まれてから貯金し続けたとしても総額は100万円に満たない場合があります。さらに所得上限限度額を超えてしまうと特例給付も含めた一切の支給が受けられません。

6.支払い方法を見直して支出を見える化する

貯金額を捻出するには、毎月の支出内容をチェックして節約どころを見極めることが大切です。しかし、ついつい“ポイントが貯まるから”クレジットカードで、“割引になるから”電子マネーで……とその都度支払い方法を変えていませんか。都度きちんと使いこなせれば節約につながりますが、支払い方法がいくつもあると支払明細の確認方法がバラバラになり、支出を管理しにくい面もあります。

支出の管理に悩んでいる人はクレジットカードにまとめることをおすすめします。クレジットカードと紐づけできる電子マネーを使用すれば一緒に管理ができます。日常のお買い物だけでなく、光熱費やスマートフォンの利用料などの固定費もクレジットカード払いにすれば、毎月届く明細書が家計簿代わりになります。

支払い方法の一本化が難しい場合は、家計簿アプリを活用しましょう。クレジットカードや電子マネー、銀行と連携できるアプリであれば、利用履歴が自動入力されるため、生活費の利用状況に加え、銀行の残高を正確に把握できます。事前に登録しておけば、自動で支出明細を費目ごとに分け、収支の内訳をグラフ形式などで表示してくれるため、視覚的に浪費しやすい費目を知ることができます。

ポイントを投資に活用してみる

クレジットカードを利用して貯まったポイントを景品などの交換以外にお金の代わりに使用することもできます。ただし、ポイントには有効期限があるため、そのまま使わずに放置してしまうと期限を切らしてしまう方もいるでしょう。

そんな方におすすめなのが、ポイント投資です。貯めたポイントを投資に回して投資信託を購入し、運用で増やしていくことができます。一般的にはポイントは有効期限がありますが、運用中はポイントを替えるため有効期限がなくなるところや、ポイント投資で得た利益はポイントではなくなるので配当金や分配金を現金で受け取ることができるのもメリットです。

例えば三井住友カードを利用して貯まるVポイントはポイント投資に活用することができ、貯まったポイントは1ポイント=1円換算で利用できます。100ポイント以上保有していれば、現金を使わず投資を始められます。また、ポイントで購入しても分配金や売却代金は現金として口座に入金されます。

ポイントを利用すれば直接的なお財布のリスクをあまり感じることがなく、同時に投資運用の知識も得られます。ポイントで運用に慣れたら、低額から投資して運用してみたり、つみたてて投資してみたりとお金を貯めるだけでなく、お金を運用して増やす方法にも広げていくことができるので、ポイント投資は初心者におすすめといえるでしょう。

まとめ

今回は、「なかなか貯金ができない」という人に向けて、ムリなく貯金ができるコツをお伝えしました。

貯金は、単純計算をすると「収入-支出」の余剰分によって生まれます。つまり、支出をコントロールできれば、自然と貯金額を増やすことができるようになります。しかし低金利の時代、ただ銀行の口座に眠らせておくのはもったいないもの。

一部を「増やすお金」として有効利用すれば、貯金はやがてあなたの将来を支える資産へと変わります。目先の貯金だけではなく、未来の資産を形成するために、日々のお買い物、年金制度の利用、支払い方法など、お金の使い方を見直してみませんか。

何年か先の夢を叶えるために、ぜひ楽しみながら貯金をしていってくださいね。

  • 本記事は、公開日時点での情報です。

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