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直接聞きづらいみんなの保険事情を調べてみた!働く女性は7割生命保険に加入している?
生命保険が大切なのは分かっているけど、どんな種類があるのか、加入すべきタイミングがいつなのか、その必要性についてもイマイチよく分からないという女性も多いのではないでしょうか?そこで今回は、10代~50代の働く女性400人を対象に徹底調査!加入している保険の種類や、加入した理由、タイミングについて、普段はなかなか聞けない疑問を聞いてみました。
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結婚がきっかけ?生命保険加入率は結婚していない女性50%、結婚している女性75%以上
アンケート調査の対象である働く女性400人の世帯構成は、「結婚していない女性」「結婚して子どもがいない女性」「結婚して子どもがいる女性」の3タイプ。結婚や子どもの存在が保険の加入状況にどのくらい影響しているのでしょうか?まずは、生命保険に加入している女性は何割にのぼるのか、全体の数字を見ていきましょう。
「生命保険に加入していますか?」と聞いたところ、全体の7割以上が「加入している」と回答。なかでも、加入率が最も多かったのは「結婚して子どもがいる女性」(88.0%)。次に多かったのは「結婚して子どもがいない女性」(77.4%)でした。結婚してパートナーや子どもを持つようになると、生命保険に加入する必要性を感じるのかもしれませんね。一方、「結婚をしていない女性」の加入率はぐっと下がり、51.5%にとどまりました。
生命保険で人気なのは?1位「医療保険」2位「死亡保険」
一口に生命保険といってもその種類は多く、代表的なものに「医療(入院)保険」「死亡保険」「介護保険」などがあります。最近では学資保険や個人年金保険といった商品も人気で、それらは広く「生存保険」と呼ばれています。生命保険に加入していると答えた女性は、どの保険を選んでいるのでしょうか。
医療保険がトップに
加入が最も多かったのは、がん保険なども含む「医療保険」(84.0%)。世帯構成別に見てもすべてのタイプで8割以上が加入しています。そして次点は「死亡保険」(68.1%)ですが、世帯構成別に見ると加入状況に特徴的な差が見られます。
「死亡保険」に加入している「結婚して子どもがいる女性」は72.0%、「結婚して子どもがいない女性」では71.1%でほぼ同じ水準でしたが、「結婚をしていない女性」の加入率は57.6%と大きな差がありました。死亡保険は自分が死亡したり、高度障害状態になったりした時に遺族に支払われる保険金のため、自分の収入が家族の生活に影響することが多い、結婚している女性の加入率が高いのかもしれません。
生存保険は「結婚して子どもがいる女性」に人気
また、学資保険や個人年金保険といった「生存保険」は「結婚して子どもがいる女性」に人気でした。子どもの有無が大きく影響していることが伺えます。次の項目では特に加入者数が多かった「医療保険」と「死亡保険」の加入傾向について、より詳しく見ていきましょう。
医療保険と死亡保険、いつ加入する?20代後半までが6割以上
加入率の高かった「医療保険」と「死亡保険」ですが、働く女性は何歳ごろ加入したのでしょうか。加入した年齢を聞いてみました。
「医療保険」に加入している221人の女性のうち、20代後半までに加入したと答えた女性は62.9%で、「死亡保険」に加入している179人の女性についてもほぼ同じで65.4%という結果に。働く女性に限らず、女性は女性疾患への心配も20代の頃から意識している人も多く、20代のうちに「医療保険」を検討し、選択する人も多いのかもしれません。また、死亡保障の付いた医療保険も多くあるので、同時に死亡保険に加入するという場合もあるのではないでしょうか?
さらに、20代後半までに「医療保険」や「死亡保険」に加入した女性のうち「結婚していない女性」が7割以上と「結婚している女性」よりもやや多く、自分に使えるお金の自由度が高いうちに加入する女性が多いことが伺えます。
「就職」と「結婚」がトップ!生命保険の加入のきっかけは?
次に、どんなタイミングやきっかけで生命保険に加入したのかも聞いてみました。
まず「医療保険」「死亡保険」の加入傾向を見てみると、ともに「就職」と「結婚」がきっかけだったと回答した人が最も多い結果になりました。人生の大きな転機となるイベントがあったタイミングで保険の加入を意識するようですね。
ほかに特徴的だったのは、医療保険加入のきっかけのうち、「転職や起業などの労働環境の変化」を選択した結婚していない女性の割合は12.7%と、結婚している女性の倍以上という結果になりました。仕事に比重を置くのか、家族や子ども中心に考えるのか、保険加入のきっかけは当然ながら、自分の人生のさまざまな節目に大きく起因していることも分かりました。
生命保険にかける金額はどれくらい?5,000円未満が最多
生命保険料は、年齢や内容によってさまざまですが、自分が払っている保険料とほかの人が払っている保険料に差はないか気になりませんか?アンケートではみんなが支払っている保険料についても調査しました。早速結果を見ていきましょう。
「医療保険」については、「結婚していない女性」「結婚して子どもがいない女性」「結婚して子どもがいる女性」のいずれも、5,000円未満と回答した人が最も多く、全体の5割前後。ただ、子どもがいない、いるに関わらず、結婚している女性は5,000円以上~2万円未満と比較的高めの保険料を払っている人の割合も結婚していない女性に比べると多くなっています。
「死亡保険」も、最多だった回答は同じで、すべての世帯タイプで5,000円未満と回答した人が最多で3~4割を占めています。ただ「結婚して子どもがいる女性」に関しては「死亡保険」に1万円~2万円未満と答えた人の割合も22.1%とやや高く、いざという時に子どもに十分な備えが残せるようにという親心が垣間見える結果になりました。
では最後に、生命保険の加入は必要か不要か、女性400人から寄せられた代表的な意見を紹介します。
生命保険は必要?不要?みんなの意見を聞いてみた!
以上のように、「生命保険は不要」と考えている人は、子供や配偶者の有無、家計事情などから判断している人が多く、「生命保険は必要」と考えている人は、いざという時に大きな出費が発生するなどして家族が困ることのないよう、備える気持ちが強いようでした。生命保険は「備え」の投資なので、自分の家族や経済的な状況に合わせて加入するかどうか、どのくらいの金額をかけるのかを決めたいですね。
まとめ
いかがでしたか?今回の調査では、働く女性の7割以上が生命保険に加入していることが判明しました。そして結果を詳しく見ていくと、結婚しているか、していないか、子どもがいるかいないかといった世帯構成も、加入状況に影響していることもわかりました。
生命保険は私たちの人生を守ってくれる大切な存在ですが、ライフステージによって選ぶべき商品も変わってきます。自分の保険内容を見直したり、まだ入ってない人は加入を検討してみたり、今回の調査結果をぜひ参考にしてみてください。
【調査概要】
調査タイトル:生活に関するアンケート
調査方法 :インターネットリサーチ
調査期間 :2020年7月16日(木)~7月18日(土)
調査対象 :働いている20~59歳女性
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