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ETCのしくみとは?ETCの歴史から今後の発展について解説

    ETCのしくみとは?ETCの歴史から今後の発展について解説

    高速道路以外で活用する試みが広がりつつある「ETC」。ドライブスルーでのETC決済の実証実験も始まりました。この記事ではETCの基礎知識を振り返りながら、今後ETCがどのように進化をしていくのか、考察していきます。

    INDEX

      そもそもETCとは?

      ETCは「Electronic Toll Collection System」の略で、高速道路における「自動料金収受システム」のことを指します。高速道路の混雑防止やキャッシュレス化による利便性の向上、管理費の削減などを目的に、日本では2001年からサービスが開始されました。

      ETCを利用するにはETCカードが必要です。ETC車載器にETCカードを挿入しておけば、高速道路の料金所で車を停止させなくても料金の支払いが可能になります。国土交通省などが展開している「ETC割引」なども功を奏し、2020年6月時点の利用率は約92.8%と高くなっています。

      ETCカードとクレジットカードは相性が良く、クレジットカードの利用を申し込む際にETCカードの申し込みも受け付けているクレジットカード会社も多くあります。

      そのほか、クレジットカードを持っていない方々向けに、「ETCパーソナルカード」という東/中/西日本高速道路株式会社、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社の6社が共同して発行するETCカードもあります。

      ETCの歴史

      ETCは世界に先駆けてイタリアで導入され、その後、欧米各国でも導入が進んでいきました。日本では1994年に当時の建設省と道路公団が研究開発をスタートし、1997年の試験運用を経て、2001年から導入がスタートしました。

      ちなみに海外では無料の高速道路も多く、アメリカでは一部の高速道路を除いて料金が無料となっています。無料の高速道路が設けられているのは、日本と違って維持管理コストが低いためと言われています。地震や台風など災害大国であり、山間部を切り拓いて高速道路を建設する必要があるなど、地形が複雑で災害対策も念入りに必要な日本と違って、海外では高速道を管理するコストが低く、税金で充分まかなえるためだと考えられています。

      そのほか、混雑具合に合わせて料金を変更している事例もあり、例えばシンガポールではコロナ禍で交通量が減ったことから、料金の割引や無料化に取り組んでいます。

      ETCのしくみ

      ETCのしくみ

      ETCでは、ETCカードが挿入された状態の車載器と、道路側に設置されたアンテナが無線で情報をやり取りし、支払いが行われます。

      ETCカードが挿入されていないときやETCカードの有効期限が切れている場合などは、ゲートが開かず車両は料金所を通過することができません。

      ETCの今後

      このように、渋滞の防止やキャッシュレス化という意味でもメリットが大きいETCですが、ETCを取り巻く環境は今後どのように変わり、ETC自体もどのように進化していくのでしょうか。

      2022年にETCが使えなくなる?

      電波法が改正されることで、一部のETC車載器が2022年12月以降に使えなくなります。国土交通省によると、「2007年以前の技術基準適合証明・工事設計認証(旧スプリアス認証)を受け、製造されたETC車載器」が使用できなくなります。

      対象となっているETC車載器の一部は再検査によって継続使用も可能になるようですが、基本的には対象となるETC車載器を使っている場合は買い替えなどが必要になります。

      高速道路は完全にETC専用のみになる?

      国土交通省は2020年7月、高速道路の料金所における有人ブースを廃止する方向で検討という方針を示しています。つまり、高速道路の料金を現金で支払うことができなくなり、ETCのみの対応になる可能性があるということです。

      完全キャッシュレス化によって感染症拡大防止につなげるねらいがあるほか、さらなる渋滞緩和を目指すことが目的とされ、ETCに対応していない人は将来的に、高速道路の利用そのものができなくなる恐れがあります。

      仮にそうなった場合、車載器を購入した上でETCカードを作る必要があるため、クレジットカード会社が発行するETCカード、または高速道路の支払いだけに利用できる「ETCパーソナルカード」を作っておきましょう。

      ETCでキャッシュレス決済が可能になる?

      現在、ETCは高速道路の料金支払いで利用されていますが、将来的にはさまざまな決済シーンで利用できるようになるかもしれません。

      中日本高速道路(NEXCO中日本)は2020年7月、日本ケンタッキー・フライド・チキンなどと共同で、ドライブスルーでETC決済ができるようにする実証実験を実施すると発表しました。店舗側に設置されたアンテナがETC車載器と無線交信し、決済を行うしくみです。

      ETC決済では、クレジットカード決済やQRコード決済よりもはるかに人と人との接触リスクが減るため、新型コロナウイルスの感染予防対策にも一役買うと考えられています。

      ETCが日常的に使用するキャッシュレス決済の手段に?

      国はこれまでに、駐車場の料金支払いやフェリー乗り場での料金支払いでもETC決済の導入を試しており、いつかはETCが日常的に使用するキャッシュレス決済の手段の1つとして定着していくかもしれません。

      将来、高速道路がETC専用道路となる可能性があることに不安を感じる人もいるかもしれません。一方で高速道路以外での使用目的も生まれるかもしれないので、ETCの進化にも注目です。

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