マイナンバーカードの作り方は?マイナポイント事業を活用しよう
2020年9月からスタート予定のマイナポイント事業。この事業を利用するためには、まずマイナンバーカードが必要になります。
「まだカードを持っていない」という人に向けて、マイナンバーカードの作り方を解説します。
INDEX
マイナポイント事業とは?
2020年9月から2021年3月までの期間限定で、マイナポイント事業の実施が予定されています。マイナポイント事業は、マイナンバーカードに紐付けたキャッシュレス決済を行うことで、「マイナポイント」が還元されるしくみで、マイナンバーカードとキャッシュレス決済の普及を目的とした取り組みです。
マイナポイント事業は、マイナンバーカードの所有者が対象です。事前準備としては、マイナンバーカードとキャッシュレス決済を紐付ける必要があります。登録できるのは、クレジットカードや電子マネー・QRコード決済など、マイナポイント事業に参加する事業者のキャッシュレス決済のうち、いずれか1つです。登録したキャッシュレス決済サービスでチャージまたは決済を行うことで、利用金額の25%分、最大5,000円相当がマイナポイントとして還元されます。(2020年4月現在)
マイナポイントは、登録したキャッシュレス決済サービスで利用できるポイントに変換されます。
- マイナポイント事業の内容や実施期間は、変更される可能性があります。
マイナンバーカードの申請方法
マイナポイントの申し込みには、必ずマイナンバーカードが必要です。マイナンバーが印刷された「通知カード」では、マイナポイントの申し込みができません。ですから、マイナンバーカードを持っていない人は、まずマイナンバーカードを取得しておく必要があります。
マイナンバーカードの申請には、ウェブ申請や書類の郵送など、いくつかの方法があります。申請してからカードが届くまで、1ヵ月ほどかかりますので、マイナポイント事業を活用したい場合は、できるだけ早めにマイナンバーカードを取得しておくといいでしょう。
- 申請からカード到着までかかる日数については、各自治体にお問い合わせください。
マイナンバーカードの申請に必要なものは?
マイナンバーカードを申請するには、スマートフォン、パソコン、一部の証明写真機、郵送といった4つの方法がありますので、いずれかを選べばいいでしょう。
ただし、いずれの方法を選ぶにしても、以下2点はマイナンバーカードの申請に必要となります。
・本人の顔写真
本人の顔写真は、申請方法によって、デジタルデータか紙焼きの写真が必要になるのかが変わります。スマートフォンやパソコンで申請する場合、デジタルデータを送信すればOKです。郵送の場合は、紙焼きの写真が必要になります。証明写真機では、その場で撮影した写真を使えます。
・交付申請書
交付申請書は、マイナンバー通知カードとともに住民票の住所に届いています。氏名、住所、生年月日、性別が印字されていますが、マイナンバーカードを申請する際には、申請者の署名、電話番号などを記載する必要があります。また、顔写真も指定されている箇所に貼り付けてください。
なお、交付申請書を紛失してしまった場合は、市区町村の窓口で交付申請書を新たに発行してもらう必要があります。
マイナンバーカード4つの申請方法
ここからは、マイナンバーカードの4つの申請方法について確認していきましょう。いずれの方法でも、申請から1ヵ月ほどすると、役所から交付通知書が届きます。交付通知書を持って役所に出向けば、マイナンバーカードを受け取ることができます。
- 各自治体によって手続きが異なる場合がありますので、詳細についてはお問い合わせください。
1 スマートフォンで申請する
交付申請書に掲載されているQRコードを読み取り、専用サイトにアクセスしてください。スマートフォンによる申請では、申請書に記載されている「申請書ID」がすでに入力された状態になっていますので、あとは自分の氏名とメールアドレスを登録するだけです。
登録すると、メールで申請用サイトのURLが届きますから、スマートフォンで自分の顔写真を撮影し、そのほかの必要事項を入力し送信します。その後、「申請完了」のメールが届けば終了です。
2 パソコンで申請する
パソコンでの申請も、スマートフォンの場合と同様です。ただし、申請書IDは自分で入力しなくてはなりません。申請書IDは23桁の数字となりますので、間違いのないように入力しましょう。
3 証明写真機から申請する
マイナンバーカードの申請に対応している証明写真機は、筐体に「マイナンバーカード申請可能」といった表示があります。実際の手順は写真機によって異なりますが、画面の案内に従って進めていくだけで申請ができます。
ただし、交付申請書のQRコードを読み込む必要がありますから、申請書を忘れないようにしましょう。
4 郵送で申請する
郵送で申請する場合は、通知カードと一体になった交付申請書の表面・裏面に必要事項を記入して、顔写真を貼ります。いっしょに送られてくる送付用封筒に、交付申請書を同封して郵送しましょう。
差出有効期限が切れている、または封筒を追加で欲しいという場合は、封筒の素材をダウンロードできます。
- 別ウィンドウで地方公共団体情報システム機構のPDFへリンクします。
注意しておきたい顔写真のチェックポイント
どの方法でマイナンバーカードを申請する場合にも、顔写真が必要です。顔写真はマイナンバーカードに印刷される写真ですので、免許証の写真のように、本人確認ができるものであることが原則です。
顔写真撮影時は、以下の点に注意してください。
<顔写真に関する注意点>
- 正面、無帽、無背景のもの
- 6ヵ月以内に撮影されたもの
- 十分な大きさで顔が写っているもの
- サイズは縦45mm、横35mm程度
- 顔が隠れる髪型やサングラス、アクセサリー、マスクは不可
- 人物を特定しにくいものは不可
- 白黒写真でも可
マイナンバーの注意点
交付通知書が届いたら、役所に行きマイナンバーカードを受け取ります。ここでもいくつかの注意点があります。最後のプロセスですので、忘れ物やうっかりミスがないようにしましょう。
受け取りには期限がある
マイナンバーカードの受け取りには期限があり、交付通知書に記載されています。期限内に役所に行き、カードを受け取らなくてはなりません。
また、都市部で人口の多い自治体では、マイナンバーカードの受け取りを予約制としているところがあります。この場合、交付通知書を受け取ったら、専用サイトで受け取り日時を指定しておくという形をとります。予約日以外に受け取ることはできませんし、何らかの理由で遅れたり行けなかったりした場合には、改めて予約しなくてはなりません。
自治体によって対応が異なりますから、あらかじめ各自治体の最新情報を確認しておきましょう。
マイナンバーカードの受け取りに必要な物は?
マイナンバーカードの受け取りに必要な物は、次のとおりです。
<カードの受け取りに必要な物>
- 交付通知書
- マイナンバー通知カード
- 住民基本台帳カード(所有者のみ)
- 本人確認書類
通知カードと住民基本台帳カード(住基カード)は、マイナンバーカードの交付と引き替えに自治体に返納することになります。
また、本人確認書類は、基本的に本人の写真付きの物が必要ですので、次のうちのいずれか1点を持っていけば大丈夫です。もちろん、有効期限切れの物は使用不可です。
<カードの受け取りに使える本人確認書類>
- 住民基本台帳カード(写真付きの物)
- 運転免許証
- 運転経歴証明書(2012年4月1日(日)以降発行の物)
- パスポート
- 身体障害者手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 一時庇護許可書
- 仮滞在許可書
本人確認書類がない場合には、本人の氏名と生年月日、あるいは氏名と住所が記載された、次のような物の中から2点を用意します。
ただし、どれが使えるかは「市区町村長が認める物」とされていますので、事前に確認しておきましょう。
<本人確認書類の例>
- 健康保険証
- 年金手帳
- 社員証または学生証
- 預金通帳
- 医療受給者証
窓口で暗証番号を設定する
役所の窓口で本人確認が済んだら、暗証番号を設定します。マイナンバーカードは、電子文書の作成や送信をするときに必要な「署名用」と、マイナポータルといった行政のサイトを利用するときに必要な「利用者証明用」の2つの暗証番号で管理することになります。
署名用の暗証番号は英数字6文字以上16文字以下、利用者証明用の暗証番号は数字4桁ですから、あらかじめ決めておくといいでしょう。
暗証番号の設定が終われば、すべての手続きが完了となります。
マイナンバーカードを活用しよう
マイナンバーカードがあれば、コンビニで住民票を取得できたり、ネット上で確定申告がしやすくなったりと、さまざまな行政サービスが簡略化されます。
マイナンバーカードはマイナポイントを申し込むときにも必要になりますので、まだ取得されていない人は、この機会に発行してみてはいかがでしょうか。
- QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
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