みぃーつけた!探して幸せかくれんぼメシ~民家かと思ったら1日1組限定のジビエ料理屋さんだったの巻~
![みぃーつけた!探して幸せかくれんぼメシ~民家かと思ったら1日1組限定のジビエ料理屋さんだったの巻~](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_main.jpg)
「近所の人しか知らない店」「気になっているけど入りづらい店」「意外な料理や激安料理を出す店」など、街でかくれんぼしている穴場飲食店を見つけてみる。そんな企画です!食べるの大好きイラストレーター小鳥遊(たかなし)しほが、あなたの元へお届けします!
「肉好きの皆さんに朗報です。目白にヤバイ(褒め言葉)ジビエ料理屋さんを見つけました。」
とある日の午後、私は趣味である某グルメサイトサーフィンを行なっていたところ「1日1組限定」という魅惑的な言葉が添えられている店舗を発見。その名も「ジビエ料理アンザイ」さん。
ジビエ大好きー!早速取材へレッツゴー!目白駅から徒歩数分―!到着したので外観写真を!って、え……???
ここ、民家だよね????
![ジビエ料理アンザイ 外観](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_02.jpg)
どう見ても“誰かのお家感”の止まらない入口だけど、正真正銘こちらがジビエ料理のお店「アンザイ」さん。勇気を出していざ入店!
1日1組というだけあって(?)入ってみると決して広いとは言えない(そしてどう見ても一般民家な)空間が広がるなか、まずは1階にあるお座敷に通されたのち店主である安西さんの演説的説明からスタート。なんだここは……!
![店主の安西さん](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_03.jpg)
ドリンクは別注文なのだけどこれがまず面白い。ビール600円(税込)や自家製果実酒700円(税込)が多種多様にバンバン並べられ……
![テーブルに並ぶ多種多様なビール](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_04.jpg)
好きなものを選んでいく……
![テーブルに並ぶ多種多様な自家製果実酒](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_05.jpg)
そして焼酎やウイスキーはというと
![押入れの中に立ち並ぶたくさんの焼酎やウイスキー](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_06.jpg)
押入れどーーーーーん!!!
びっくりです。ここだけでなく、なんと2階には日本酒やワインが300種類近くあるのだとか。もう、なんなんだこのお店感が止まらないけど、まぁひとまず飲もーぜカンパーーーイ!
![ビールを飲む小鳥遊さん](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_07.jpg)
アンザイさんの予約は最低4人(繁忙期は6人)からということで今日はジビエにぴったりなメンバーを呼んで宴会することにーー!
ジビエといえば低脂肪高タンパクということでカラダ資本のお2人、プロボクサーのジロリアン陸くんと
![ジロリアン陸さん](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_08.jpg)
大嶋剣心くん
![大嶋剣心さん](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_09.jpg)
そして猟銃免許を持っている友人、高田馬場の飲食店「克ツ」オーナーのゴッツさんに来てもらいました!
![「克ツ」オーナーのゴッツさん](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_10.jpg)
さてお料理について。
基本的には牡丹鍋(猪鍋)や鴨鍋をメインとしたコース形式でお値段もまちまち。今回はひとまずベーシックな8,000円(税込)の牡丹鍋コースでいくよ!
本日のお通しは猪のそぼろ“もどき”(鍋のダシに使う骨の周りの残りの肉を集めたもの)の乗ったお豆腐と、浜松産の新玉ねぎに鰹節ではなく鹿節(!)がかかったもの。
![そぼろ“もどき”](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_11.jpg)
お次は猪のシチュー。臭みなど皆無で超やわらか&美味しい。
![猪のシチュー](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_12.jpg)
箸休めに早摘みアンデスメロンの浅漬け。
![早摘みアンデスメロンの浅漬け](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_13.jpg)
そろそろお鍋でも来る?と思ったら、なぜかここでゴム手袋をつけさせられる我々
![ゴム手袋をつける小鳥遊さんたち](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_14.jpg)
なんとこの後自分たちが食べるための猪のひき肉をみんなでこねる作業の始まりです。(まじか)
![猪のひき肉をこねる作業](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_15.jpg)
凍っているから超冷たいので4人で交代しながらこねていくこの作業、安西さん曰く「強制労働」だそう。(なにそのドS……泣笑)
![ひき肉をこねる小鳥遊さんたち](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_16.jpg)
めちゃくちゃシュールな光景が広がりますがなんだかんだ校外学習みたいでとても楽しい。笑
んでこねたお肉を目の前のホットプレートで……
![テーブルに置かれたホットプレート](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_17.jpg)
と思ったら、まさかのたこ焼き機で焼いていくー!!!
新しい!タコパならぬミトパ(ミートボールパーティー)!!!
それを半分に切って~
![たこ焼き機でひき肉を焼き半分に切る](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_18.jpg)
各々押し当てながら仕上げ焼き~
![ひき肉をたこ焼き機に押し当てながら仕上げ焼きをする](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_19.jpg)
あとは好きな味付けをしてお口へポイ!お肉自体には味がついてないので本来の肉の旨味がジュワーです。
![猪のミートボールを食べる小鳥遊さん](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_20.jpg)
さらに猪レバーと野菜バーニャカウダ的なお野菜も。コースは続くよどこまでも。
![猪レバーと色とりどりの野菜](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_21.jpg)
みりんと味噌で味付けしたというレバーはびっくりするほど食べやすくて、焼き鳥のレバーなんかとはまた全然違う味わい。お野菜はみずみずしさが尋常じゃなく、パプリカを食べた剣心曰く「水風船を噛んだみたい!」とのこと。笑
そ、そして!
つ、つ、ついにメインの牡丹鍋!!
![牡丹鍋をまつ小鳥遊さんたち](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_22.jpg)
お肉どーーーーん!
![ボリューミーな牡丹鍋](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_23.jpg)
写真で見るより迫力満点のボリューミー鍋に一同大盛り上がり。
まずはお肉を少々、そして下からもりもり出てくるお野菜を食べます。
![鍋の下から出てくるたくさんの野菜](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_24.jpg)
すぐに血抜き処理することで最大限に臭みを無くした猪肉は絶品。
酒みりん醤油+猪の骨のダシというすごくシンプルな味付けなのに、猪の脂による甘みで濃厚。お正月を彷彿とさせるほっこりした味わいに一同感動。
![牡丹鍋を食べて笑顔の小鳥遊さん](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_25.jpg)
溶き卵につけて食べたり
![卵を割る手](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_26.jpg)
山椒や七味を足したりといろんな食べ方を楽しめるのも最高。
厚めにカットされたお肉は、しっかり煮るともっと柔らかくなるということでゆっくりと時間をかけて食べていくルールを安西さんから課せられつつ(これが結構難関。笑)もりもり食べる。どんどん食べる。
![緩み顔の大嶋剣心さん](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_27.jpg)
みんな完璧な緩み顔になったところで
![鍋から湯気がたつシメのきしめん](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_28.jpg)
シメのきしめん!!!!
![溶き卵が入ったお椀にきしめんをよそう](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_29.jpg)
これ以上の幸せがどこにあろうことか。
デザートにみかんを食べつつ完全に2度目のお正月を過ごした一同でした。
![テーブルに置かれたみかん](/mem/hitotoki/column/img/kakurenbomeshi_gibier_img_30.jpg)
完全予約制だけどウェブサイトから意外と簡単に取れたりするのでぜひチェックしてほしい一軒。安西さんから聞けるジビエの豆知識も面白く、さらにバイトの人たちは女の子も含めみんな狩猟免許を持っていると言うから驚き。
ジビエ好きも未経験者も、亥年の今年は牡丹鍋で幸せをみつけてね。
店舗情報
ジビエ料理アンザイ
住 所 :東京都新宿区下落合3-1-1
電 話 :090-3305-6595
営業時間:【月~金曜】12:00~15:30、19:00~ 【土・日曜・祝日】12:00~15:30、19:00~
1日1組(4~13名)完全予約制/繁忙期は6~13名
定休日 :不定休
※記載している価格は取材当時の金額です。
http://gibier-anzai.com/
※別ウィンドウでジビエ料理 アンザイのサイトへリンクします。
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![小鳥遊しほ イメージ](/mem/hitotoki/common/img/profile_takanashi.jpg)
小鳥遊しほ
(たかなし しほ)
イラストレーター/フードコーディネーター/ライター
Twitter公式ステッカーやバニラヨーグルト25周年広告などイラスト製作のほか、多数のコラムやレシピ連載を持つなど幅広く活動。 美容師免許・調理師免許・小型船舶操縦士免許1級をもつ。
書籍「くまっているのはボクなのに。一問一頭」/KADOKAWA
「こまりくまブック」/河出書房新社
「憂憂熊的不憂愁人生哲學」(こまりくまブック台湾版)/采實文化
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