よりみちでヒトトキ ~470円の至福~ 蒲田で飲むなら、まずは「蒲田 福の湯」でお風呂とピザはいかが?
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「よりみちでヒトトキ ~470円の至福~」では、みなさんにぜひ足を運んでほしい銭湯をテーマごとにご紹介。
今回は「銭湯×食」がテーマなのですが、まずはこちらの写真をご覧ください。
見るからにおいしそうな焼きたてのピザ……!
こちらの本格ピザ、実は銭湯で提供されているものなのです。
そんな世界で唯一(!?)を謳う、焼きたてピザを食べられる銭湯はこちら!
JR蒲田駅から歩いて12分ほどにある「蒲田 福の湯」です。
蒲田といえば餃子の街として知られ、飲み歩きをするにも最適。今回は、蒲田で飲み歩きをする前にぜひ立ち寄っていただきたい、新たな名物スポットとして「蒲田 福の湯」をご紹介します!
コンパクトな浴室と行き届いたサービスがうれしい
店内に入っていくと、明るく清潔感のある待合室がお目見え。
2016年4月にリニューアルオープンしているので、外観も内装もとってもキレイです。
各種アメニティの販売も充実していて、メイク落とし、洗顔、化粧水、乳液といった女性必須のアイテムはそれぞれ60円(税込)で購入できます。さらに貸しタオルは1枚20円(税込)と、手ぶらで訪れてもワンコインで入浴できてしまう充実っぷり。
ほかには、歯ブラシやカミソリ、ナイロンタオルなどうっかり忘れがちなアイテムも取り揃えてあるので、「このあと飲み歩くから、身軽に銭湯へ行きたい!」という欲求にしっかり答えてくれる銭湯です。
フロント横ののれんをくぐって、いざお風呂へ……!
大きな窓から差し込む光が白いタイルをベースとした浴室に反射して、とにかく明るい!
とっても爽やかな気持ちになる空間です。
浴槽は細かい気泡が気持ちいい、いわゆるバブルバスである「バイブラバス」と、竹壁を組み合わせた岩風呂の二種類があります。
大浴槽の端にはジェットが吹き出す座風呂もあり、疲れた体をドドドドドッと刺激してくれます。
岩風呂に身を委ねていると、まるで温泉に入っているような気分になり、非常にリラックスできました。
また、季節によって異なるものの、白湯は41~43度、岩風呂は38~39度と低めに設定されているので、熱い湯が苦手な方やお子さんもじっくり楽しめるはず!
さらにうれしいことに、なんと脱衣所にはサービスのドリンクが設置してあるのです。(麦茶と烏龍茶のブレンド茶でした)
お風呂上がりの乾いた喉を、ススーっと流れていく冷たいお茶のおいしさたるや……!
清潔感溢れる脱衣所にはコイン式のマッサージ機も置いてあり、コンパクトな造りながら、「あったらうれしい」サービスがギュッと詰まったお風呂です。
さて、お風呂をあがったらいよいよ今日のメイン「焼きたてピザ」とビールをいただきましょう!
お風呂あがりは「本格焼きたてピザ」とビールで至福の時間を
「なぜ、銭湯でピザを……?」
ご主人に伺ったところ「一番好きな食べ物だから」という、潔い回答をいただきました。
聞けば8年ほどラーメン店で働いていたというご主人。自分のお店を持ちたいと、独立を考えたタイミングで「本当に好きな食べ物はなにか」自問自答し、ピザに行き着いたとのこと。
母親の実家である「蒲田 福の湯」を、リニューアルを機に引き継ぐこととなり、どうせならと、銭湯でのピザ提供がはじまったそうです。
ピザは全部で5種類。
- マルゲリータ(トマトソース、チーズ、バジル)
- アメリカン(ピザソース、チーズ、オニオン、ピーマン、ペパロニ、ガーリックバター)
- ミックスピザ(ケチャップ、チーズ、オニオン、ピーマン、ペパロニ、コーン)
- マヨコーン(マヨネーズ、チーズ、コーン)
- ジェノベーゼ(自家製バジルソース、チーズ、トマト)
それぞれSサイズ(直径約20cm)は500円(税込)、Lサイズ(直径約30cm)は1,000円(税込)となっています。
そのほか、「ブレッドスティック:Sサイズ 300円(税込)/Lサイズ 500円(税込)」といった、ピザ生地を棒状に焼き上げ、ガーリックバターをつけて食べるスナック感覚でいただけるピザも。
一番人気は「マルゲリータ」とのことですが、今回はご主人のお気に入りという「アメリカン」を注文しました。
ピザソース、オニオン、ピーマン、ペパロニ、チーズと、手際よく食材が乗せられていく様子をうっとり眺めていると……
あっという間にピザが完成!ものの10分ほどで焼きたてのピザとご対面です。
それでは、さっそくいただきましょう!
焼きたてのピザをビールで流し込めば、問答無用で至福の時間がやってきます。
ホイップされた自家製のガーリックバターと一緒にピザを頬張ると、ふわっとガーリックの香りが立ちのぼり、思わずビールに手が伸びる!
3~4年かけて研究したというご主人自慢のピザ生地は、耳のサクサク感と、噛むほどに現れるもちもち感が絶妙。
現在もすこしずつ改良を加えているそうで、最近は思い切って小麦粉をリニューアルしたとのこと。
気づけばSサイズのピザをぺろっと食べきってしまいました。
なかには入浴せずピザだけを食べに来る人や、ピザを提供している日だけ「蒲田 福の湯」を訪れるお客さんもいるほど人気のようで、「食」を軸に銭湯を選ぶ世界が、ここには存在していました。
まとめ
せっかくなので、ご主人に「蒲田 福の湯」と併せて行くべき餃子の名店を伺うと、「歓迎(ホアンヨン)」がオススメだと教えてくれました。
蒲田駅周辺だけで3店舗あり、「蒲田 福の湯」とハシゴするなら「歓迎 あやめ橋店」が最適!とのこと。
名物グルメと掛け合わせたお出かけが成立するのも、銭湯の魅力の一つではないでしょうか。
銭湯で汗を流してさっぱり、お風呂上がりのビールとおいしい食事をたのしむヒトトキをお過ごしください!
それでは!
銭湯情報
蒲田 福の湯
住 所 :〒144-0052 東京都大田区蒲田1-12-15
電 話 :03-3732-1245
営業時間:【金~水曜】14:00~24:30
※ピザの販売は、土日祝祭日の17:00~24:00(用意した生地がなくなり次第終了)
定休日 :木曜日
入浴料金:
大人(12歳以上):460円(税込)
中人(6歳以上12歳未満):180円(税込)
小人(未就学児):80円(税込)
※記載している価格は取材当時の金額です
店舗情報
歓迎(ホアンヨン)あやめ橋店
住 所 :東京都大田区蒲田5-7-3 エンゼルハイム2F
電 話 :03-3737-2180
営業時間:【月~金曜】11:30~14:00【土・日曜・祝日】11:30~15:00【月~日曜・祝日】17:00~24:00(L.O.23:30)
定休日 :無休
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東京銭湯
- TOKYO SENTO -
2015年に銭湯特化型のウェブメディアとして誕生。独自の企画・取材記事のほか、企業コラボやイベント情報など、幅広く銭湯にまつわる情報をお届けしている。おもに10~30代の若年層をターゲットに、おもわず銭湯に行きたくなるような、銭湯の魅力を伝える記事を配信中。
Twitter:https://twitter.com/tokyosento_com
※別ウィンドウで東京銭湯 - TOKYO SENTO -のサイトへリンクします。木村衣里
「東京銭湯 - TOKYO SENTO -」編集長。
2018年7月に独立し、フリーランスの編集者・ライターに。同時にWebメディア「東京銭湯 - TOKYO SENTO -」の編集長に就任。フリーランスの編集・ライターのギルド的チーム「Huuuu」にも所属している。全国を飛び回りながらいろんなお風呂にはいるのが好き。
Twitter:https://twitter.com/kimurairi