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クレジットカード保有世界一!おとなり韓国のキャッシュレス事情

    クレジットカード保有世界一!おとなり韓国のキャッシュレス事情

    世界中に住んでいる日本人リサーチャーから届いた、世界各地のお金にまつわるトピックをご紹介する本シリーズ。第2回は、おとなりの韓国にスポットを当ててみます。ニュースなどで取り上げられ、ご存知の方も多いと思いますが、韓国はいま、世界で最もキャッシュレスが普及しているキャッシュレス先進国です。

    INDEX

      日本に一番近い国、韓国のお金事情とは?

      学生街としても知られるトレンドスポット「新村(シンチョン)」

      韓国で暮らし始めて20年。観光からライフスタイル、コスメまで現地の情報を幅広くカバーしているリサーチャーのリョウコです。
      K-POPや韓流ドラマなどの流行で、韓国のスターや文化について詳しい方もいらっしゃるかもしれませんね。日本では若い女性を中心に支持を集める韓国コスメ、カラフルでフォトジェニックなカフェ&スイーツなどが大人気!
      東京からのフライト時間はわずか3時間弱、首都ソウル直行のLCCが就航していることもあり、コンパクトな日程での旅行先としても人気があります。
      と、このあたりはすでにご存知の方も多いはず。それでは、「韓国のお金にまつわる」トピックスをさっそく一緒に見ていきましょう。

      取材・撮影:2020年2月初旬

      日本とは異なる!?身近なお金に対する肌感覚

      まずは身近な消費税について。
      韓国では、日本の消費税にあたる税金として「付加価値税」を設けています。1977年に導入されて以降、変わらず10%のまま。現在の日本のような軽減税率はありません。ただし、未加工の肉や魚、米、野菜、医療・保健サービス、教育サービス、金融・保健サービスなどは非課税です。スーパーなどは表示を税込価格で統一しているため、どの商品が非課税かを気にしている人はほとんどいないのが現状です。

      では物価はどうでしょう?韓国の定番ランチと合わせてご紹介します。
      日本では、節約・健康志向からお弁当派の人も珍しくないですが、韓国人のランチの主流は外食です。特に人気があるのは鍋物。昼から!?と驚く声が聞こえてきそうです(笑)。ソウル市内の平均価格は、キムチチゲ6,500ウォン(約603円)、サムゲタン15,000ウォン(約1,391円)。ほかにもビビンバ9,000ウォン(約835円)、冷麺9,000ウォン(約835円)、と東京より多少安いか同じくらいです。スターバックスのコーヒーはトールサイズで、3,800ウォン(約353円)です。

      キムチチゲ

      さすが隣国というべきか、ここまでは日本と似ているところがあるといえますね。
      しかし、決済に関して言えば、キャッシュレス先進国の韓国では現金の割合は20%弱。つまり80%以上が現金以外の手段を利用しているのです。2019年上半期のカード決済動向によると、クレジットカード:78%、チェックカード(デビットカードとクレジットカードの折衷型):22% の内訳。韓国におけるクレジットカード保有率は、世界的に見てもとても高い水準にあるといえるでしょう。

      さらに、カカオペイなどのQR決済(簡便決済市場)は総加入者が1億7,000万人にものぼります。韓国の人口が約5,160万人ですから、1人あたり複数のサービスを利用している様子がうかがえます。

      スーパーで利用できるカードの掲示

      交通機関もカードがお得な中、根強い現金派のお店もアリ

      もはやカード大国といっても過言ではない韓国で、現金払いとカード払いの比率が逆転し始めたのは2016年頃のこと。韓国銀行が「コインレス社会計画」を策定、推進し始めたのが大きな契機でした。最近では、決済金額の少ないコンビニやスーパーでも、カード払いをする人が増えています。交通機関もカードでの利用がだんぜんお得。支払い機能の付いたクレジットカードや、プリペイドの交通カードを使うと、割引料金で利用できたり、地下鉄やバスの乗り換え無料特典がついたりします。
      ただ、コンビニでは今後モバイル決済が主流となるとの予想があり、韓国はいまモバイル決済市場が大いに盛り上がりを見せています。現状はサムソンペイ、カカオペイ、LGペイの順に利用率が高いです。

      では現金が喜ばれるシーンはというと、個人商店や地下商店街、住宅街の中にある小さな食堂など。カードを使える店舗も増えてきてはいますが、手数料の負担が大きく、導入していない店舗が多いのが現状。現金払いの方が少し安くなったり、おまけがついたりする工夫があり、今でもわざわざ現金を持参していく人が多いです。

      現金利用の小さな個人商店

      月々の家賃がかからない!韓国独自の賃貸文化「チョンセ」

      ここまで日本と比較するかたちでご紹介してきましたが、ちょっと趣を変え、日本にはない韓国特有のお金の文化をご紹介します。不動産契約時のユニークな賃貸文化「チョンセ」です。
      チョンセのシステムは、賃貸契約時にまとまった保証金を払うことで、月々の家賃を支払う必要がないというもの。
      例えば5億ウォン(約4,640万円)のチョンセを払い、2年間その家に住む契約を交わしたとします。借主は2年間家賃なしで住むことができ、退居時には契約時に支払った5億ウォンをなんと全額返してもらうことができます。

      全額返金となると、家主はどこから利益を得ているのかが疑問ですよね。実は、チョンセには家主が契約期間の間、保証金を運用するという前提があります。韓国では、銀行に資金を預けておくだけで1年間に5%~10%の利子がつくこともあったため、このような制度が成り立っていました。

      近年は金利で収益を確保するのが難しく、チョンセを利用した不動産運用も珍しくありません。アパートを購入し、チョンセとして受け取ったお金で月々のローン負担を軽減。不動産価値があがったタイミングを見計らって売りに出し、差額を得るスタイルです。
      日本のように月額で家賃を納める「ウォルセ」という契約形態も増えてきています。

      チョンセのアパート

      1,000円(税込)以上のクレジットカードの利用で、宝くじに参加できる!

      クレジットカード利用者が増えるきっかけともなった、オドロキの施策もご紹介します。
      なんと韓国では2000年から2006年までの6年間、キャッシュレスでの購入額が1,000円を超えると、レシートに宝くじの抽選番号が印字され、自動的に参加できるようになっていたのです!韓国民は、わざわざ宝くじ売り場に足を運ばなくとも、月に1回抽選で総額1億8,000万円が獲得できるチャンスを手に入れることができていたというわけです。

      ローリスクハイリターンとは言いませんが、消費者の胸が弾むようなこの施策により、クレジットカードの利用率が一気に58%まで上昇したとも言われています。

      必ずプレゼントがもらえる!Vpassアプリ「スタンプカード」を楽しもう

      韓国の宝くじのように、クレジットカードを使う楽しみがあるっていいですね。
      3月にリニューアルしたVpassアプリには、「スタンプカード」機能が追加されました。クレジットカードの利用通知をアプリで受け取る度に、自動的にスタンプが付与され、20個貯まるとAmazonギフト券などのプレゼントが「必ず」もらえるんです!ただし何がもらえるかは抽選次第。プレゼントの内容は毎月変わるので、スタンプを貯めるのが楽しみになりますね。

      スタンプカード

      Vpassアプリなら、カードを使う度にほぼリアルタイムでアプリに通知が来るので、不正利用など、マイナス面が気になって気軽にクレジットカードを使えないという方の不安もサポート。お店のミスにもすぐに気づくことができます。さらにアプリ内では、海外やネットショッピングでカードが使えないよう制限をかけたり、利用金額の上限を設定したりすることもできます。

      クレジットカードをもっと気軽に、もっと楽しく。新しくなったVpassアプリをチェックしてくださいね。

      新しくなったVpassアプリをもっと詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。

      日本と似ているようで事情が異なるお隣の国、韓国のトピックスはいかがでしたか?割引や特典が用意されているケースもあり、キャッシュレスがお得!と言える場面が工夫されていますよね。普及の背景には、ちゃんと理由がありました。

      「世界のキャッシュレス事情」次回もお楽しみに!

      取材・撮影:2020年2月初旬

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