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旬のフルーツの果肉とフレーバーが溢れ出す新感覚スイーツ「フリュレ」パティスリーリーブル

    旬のフルーツの果肉とフレーバーが溢れ出す新感覚スイーツ「フリュレ」パティスリーリーブル

    “フリュレ”──未だ食べたことのない方が多いはず。このフルーツの形をしたスイーツは、白金に6月13日にオープンしたばかりのパティスリーリーブル(Libre)。田熊一衛シェフが考案したデザートなのです。フルーツと店名のリーブルを掛け合わせた造語“フリュレ”を食べられるのはここだけ。小さなフルーツの形をしていて、カカオコーティングされた外側をカットすると、中からヨーグルトジェラート、旬のフルーツの果肉が溢れ出す新感覚のスイーツ。ぜひ、初体験してください。

    INDEX

      昼のパテイスリー&サロン・ド・テ、夜のフレンチレストラン、深夜のバーと3変化するパティスリーリーブル

      パティスリーリーブル店頭 イメージ

      白金高輪駅のそば、スイーツショップも多くある道に面したリーブルは、ガラス越しに見えるフリュレと焼き菓子パリ・ブレストが目印。奥へ続く大理石のカウンターでスイーツをいただくこともできます。そして夜は、田熊シェフの本領を発揮するディナーがコースで堪能できるレストラン。昼のパテイスリー&サロン・ド・テ、夜のフレンチレストラン、深夜のバーと3変化する、実はパリから凱旋帰国した田熊シェフの日本初の基地。

      パティスリーリーブル店内 イメージ

      オープンキッチンというより、キッチンと一体化している大理石のロングカウンターは8席。奥には、居心地のよいテーブル席もあります。驚くことにガスはなく、すべて電磁調理器。パリでは普通のことなのだそう。そんな最新設備のキッチンで働くスタッフのブルーシャツ姿もインテリアの一部になっています。

      企業秘密満載のフリュレの製法をちょっとだけご紹介

      オリジナルの容器に入っている生地 イメージ

      もちろん企業秘密満載のフリュレの行程ですが、ちょっとだけ露出させていただきます。
      クレームパティシェール(フランス語で菓子職人のクリーム)にそれぞれの材料を加えて、果物の形状をしたオリジナルの黒い容器に入れ、マイナス45度で急速冷凍。

      フリュレ イメージ

      取り出すと、小さなリンゴの形をしたスイーツがコロコロと出てきます。ちょうど、ライムくらいの大きさ。これを冷凍庫で保存。テイクアウトした場合、保冷剤がなくても2~3時間後くらいに食べ頃に解凍されるというしくみ。日本国内だったら、どこへでもお持ち帰りできちゃうわけです。

      手軽に持ち帰ってどこでも食べられるスイーツ「フリュレ」

      フレーズ、ココナッツ、マンゴーのフリュレ イメージ

      (写真上・左から)ピンク色のフレーズ(中は苺のジェラートにパイナップルソース)、白いのはココナッツ(ココナッツとはっさくのクリームに、バナナソースとパッションフルーツの種がアクセントに入っています)、そして黄色のマンゴー(マンゴーとヨーグルトジェラートとブラッドオレンジの果肉)。

      ※旬のフルーツを使用するためフレーバーは季節により変わります。

      テイクアウトフリュレ イメージ

      フリュレは一つずつ、こんな容器に入れてテイクアウトできます。手軽に持ち帰ってどこでも食べられるスイーツをという田熊シェフのアイデア。例えば、気持ちのいいお天気の日だったら、公園のベンチで容器を器にスプーンでどうぞ。ピクニックに持っていくのにもピッタリ。これからの季節、BBQやビーチでも活躍してくれそうなスイーツです。

      パリの三ッ星レストランを歴任した田熊一衛シェフ

      田熊一衛シェフ イメージ

      実は、スイーツよりもっと注目していただきたいのは、これを考案した田熊シェフご自身のこと。

      福岡でマクロビオティックを50年前から推奨していた母のもとに生まれ、ファーストフードのハンバーグは食べさせてもらえず(笑)、グルテンバーグで育った田熊少年。自然と料理の道を目指し、28歳の時に働いていたレザンファンギャテに来たドミニク・ブシェ氏に見初められ渡仏。そして、パリのフォーシーズンズ・ジョルジュ・サンクにあるミシュラン三ツ星のレストラン、「ル・サンク」でスーシェフ(副料理長)を務めた田熊シェフ。

      厨房に立つ田熊一衛シェフ イメージ

      手前味噌ですが、パリの三ツ星を制覇している私が一番好きなレストラン。ル・サンクで学んだことは、おいしいものが三ツ星なのではなく、新しい文化を創るのが三ツ星ということ。常に新しいものを自由にクリエーションしていくという意味を込めて付けられた店名「リーブル」。年内には本格的フレンチレストランをオープン予定。田熊シェフの今後から目が離せません。

      革新的感覚のスイーツ「フリュレ(Fleure)」

      崩すのがもったいないようなフリュレ。岐阜県土岐のSAKUZAN(作山窯)のスタイリッシュな陶器にオン。エイッと崩すためのカトラリーは、持ち手が繊細なポルトガルのクチポール。そしてリーブルでいただけるコーヒーは、2年連続バリスタ日本チャンピオンを制したREC COFFEE(福岡)。この一皿だけでも一流が結集しています。

      マンゴー「フリュレ(Fleure)」 イメージ

      写真はマンゴー「フリュレ(Fleure)」972円(税込)中からマンゴーとヨーグルトジェラート、ブラッドオレンジの果肉が溢れ出す。

      スイーツ天国の日本で、また新たな革新的感覚のフリュレがデビューしました。
      さて、今回の一皿、あなたは誰と食べにいきますか?

      Writing by Yuriko Watanabe
      Photographs by Chicken Shinoyama

      店舗情報

      パティスリーリーブル 白金高輪店 (Libre)

      住 所 :東京都港区白金1-15-36 1F
      電 話 :03-6447-7077
      営業時間:
      10:00~16:00/パティスリー&サロン・ド・テ(お持ち帰りもできます)
      18:00~21:00(L.O.)/レストラン(予約制)
      21:00~/バータイム(アラカルトのワインバー)
      定休日 :不定休
      席 数 :10席(カウンター8席、テーブル4席)
      ※記載している価格は取材当時の金額です。

      http://lef-libre.com/
      ※別ウィンドウでパティスリーリーブルのサイトへリンクします。

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        渡辺ゆり子食空間デイレクター

        フラワーデザインとインテリアをベースに多岐にわたるフィールドで活躍中。レストラン・ウェデイングの発案者として活躍後、2003年フランス主催の国際アートフラワーコンクール優勝。2010年シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。人気男性誌レオンのレストラン連載は15年目を迎えた今も続行中。広尾のシャンパーニュ・バーのオーナーでもある。近著は“小さな家を素敵に変えるアイディア”(講談社)。週末は、海を見ながら過ごすデュアル生活を楽しんでいる。

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