秋の味覚が凝縮!土鍋でふっくら「秋刀魚と生姜の炊き込みご飯」広尾 小野木
9月となれば、秋を感じたくなるもの。不思議だけど日本人として身についた季節感覚! 食欲の秋ですね。天高く秋刀魚肥ゆる秋。秋刀魚プラスご飯、しかも土鍋炊き込みご飯などという最高のメニューを見つけました。その名も「秋刀魚と生姜の炊き込みご飯」。なんておいしそうな響きなのでしょう。思わず食べたくなりますよね。今回ご紹介する一皿です。
INDEX
料理人 小野木茂樹氏の名を冠した一軒『広尾 小野木』
場所は広尾。天現寺交差点から明治通りを恵比寿方向に向かった公園の隣、ビルの2階にあります。エントランスは1階。重そうな木製のドアを開けてください。
すると目の前に現れる階段。上を見上げると、大きな樹の根っこが天井からドーンとぶら下がっています。これは赤松の根。驚くことに店主の小野木茂樹さんがスタッフと共に掘り上げた記念すべき根っこなのです。オープン前の2015年2月、雪の福島県新白河。根っこが切れないように、なんと手掘りをしたという逸品です。小野木のインテリアのメインオブジェであり、主のような存在です。
小野木で食べるなら、一番のオススメはカウンター席。私は小野木フロントと呼んでいます(笑)。オープンキッチンなので、小野木さんやスタッフの方々とお話ししながらメニューを選ぶのは、とても楽しい時間です。
個室は2部屋ありますが、こちらは、裏の階段からも入れるので、会食のときにぴったり。堂々としたこの巨木はなんと百年杉。 壁もテーブルも素材感のある木。シンプルでスタイリッシュなインテリアに、温かみと風格を与えています。
とにかく秋刀魚が好き過ぎて!(小野木さん)
小野木さん、実は世界で一番好きな食べ物は秋刀魚なのだとか。「とにかく秋刀魚が好き過ぎて!」と。その秋刀魚に対する熱い思いを尋ねてみました。
運命の日は今から25年前、相模原の小料理屋でバイトをしていた高校生のとき。その店の大将がある日、小野木さん専用の包丁を買ってあげようと連れていってくれた相模原の市場。その帰りに寄った定食屋で食べた秋刀魚に「旨いっ」と感動したのだそう。初めての感動が、母ではない、プロが焼いた秋刀魚(笑)!その衝撃以来、小野木さんにとっての秋刀魚愛は未だに続いているのです。
香ばしく炙った秋刀魚と生姜が食欲をそそります
秋刀魚ラブ❤の小野木さんが作るこの土鍋ご飯、お米はスタッフのみほちゃんのご実家から届くもの。秋刀魚を乗せて炊き上げたら、バーナーで焦げ目をつけてお客の前に登場します。
秋の味覚が凝縮された「秋刀魚と生姜の炊き込みご飯」
刻んだガリとネギを混ぜ混ぜして完成。秋の味覚が凝縮された「秋刀魚と生姜の炊き込みご飯」です。
小野木の炊き込みご飯は、ほかにも常に10種類ほどあります! コースも用意されていますが、アラカルトでオーダーする方がほとんどのよう。よく友人に小野木をおすすめするのですが、必ず言っておくことは「炊き込みご飯がおいしいから、おなかのスペースをそのために残しておいてね」と。さて今回の一皿、あなたは誰と食べにいきますか?
店舗情報
広尾小野木 (オノギ)
住 所 :東京都渋谷区広尾5-8-11 BARBIZON22-2F
電 話 :03-6447-7657
営業時間:【月~金曜】18:00~25:00(L.O.24:00) 【土曜】18:00~24:00(L.O.23:00)
上記の営業時間内であっても、材料がなくなり次第終了いたします。
定休日 :日曜・祝日
席 数 :49席(カウンター14席、テーブル席4テーブル《2名~20名まで対応可能》、個室2部屋《6名までと9名まで》)
※記載している価格は取材当時の金額です。
http://discovery-t.com/hiroo-onogi/
※別ウィンドウで広尾小野木のサイトへリンクします。
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渡辺ゆり子食空間デイレクター
フラワーデザインとインテリアをベースに多岐にわたるフィールドで活躍中。レストラン・ウェデイングの発案者として活躍後、2003年フランス主催の国際アートフラワーコンクール優勝。2010年シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。人気男性誌レオンのレストラン連載は15年目を迎えた今も続行中。広尾のシャンパーニュ・バーのオーナーでもある。近著は“小さな家を素敵に変えるアイディア”(講談社)。週末は、海を見ながら過ごすデュアル生活を楽しんでいる。