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小豆島の海+冷たいクラフトビール=最高の幸せ小さな醸造所が造る小豆島が凝縮された1杯

    小豆島の海+冷たいクラフトビール=最高の幸せ小さな醸造所が造る小豆島が凝縮された1杯

    「プハーッ!」
    チリチリと、喉に刺激を与えながら流れ落ちるあの爽快感。ビールが一番おいしい夏が、いよいよやってきた。エアコンが効いたオシャレなレストランもいいけれど、「どこかの島で、海を見ながら」なんて完璧なシチュエーションでは? 想像するだけで、もう喉がビールを求めてしまう。

    ビールが一番おいしいシーンを考えたとき、「まめまめびーる」代表の中田雅也さんの答えは、「海辺で飲むビール」だった。“海+ビール”という自身が理想とするコンビを求め、香川県 小豆島の高台にビール醸造所を2017年にオープン。

    庭からは瀬戸内の明るい海が望め、潮風に裏山の木々が揺れている。どこまでもスローで、リラックスした空気に包まれる。ああ、飲む前からもうおいしい。

    INDEX

      中田雅也さん

      大阪出身の中田雅也さん。ビールへの目覚めは、大学時代に留学したニューヨーク。大学卒業後は一般企業で働きながら、国内の地ビールを飲み歩いて勉強を重ねた。

      「自分のビールを造りたい」。中田さんがそう思ったのは、大学4年時の留学先であるニューヨーク。流行の最先端を行くブルックリンで飲んだクラフトビールに、「ほかと全然違う。うまい!」と大きな衝撃を受けた。

      帰国後もビールへの情熱は消えず、一般企業に勤めながら国内外のビールを飲み比べ、醸造所を巡った。そこで出合ったのが、岡山県にある「吉備土手下麦酒醸造所」。地元農家や地域を巻き込みながら造るビールに、共感を覚えた。

      退社後、「吉備土手下麦酒醸造所」で1年修業し、海の見える場所を探してこの島に辿りついた。

      空き家をリノベーションした「まめまめびーる」醸造所

      高台にある醸造所は、神戸・高松とフェリーで結ぶ小豆島・坂手港から徒歩約10分。空き家を自分たちの手でリノベーションしている。

      無濾過ビールに加える“小豆島のエキス”

      小さな醸造所のテーマは、「小豆島×ビール=   」。

      「=」の後は、あえて“空白”にしている。この島で造る意味を常に考え、島の素材や特産品を生かすのはもちろん、場所、シチュエーション、そして人など……。物に限らず、“島の何か”をビールと掛け合わせ、あらゆる可能性を探しているから。

      手書き風のラベルが可愛らしい「まめまめシリーズ」

      中央の赤いラベル「あかまめまめ」には、季節の柑橘類を使用。ホップも柑橘系のものを用い、マイルドでバランスの取れた仕上がりに。

      定番の「まめまめシリーズ」は4種。醸造所の顔的存在である「あかまめまめ」は、ネーブルなど島特産の柑橘類を使った赤褐色の一杯。カラメルのような香ばしさをがありつつも、柑橘類の酸、香りがシャープさを演出してくれる。

      コクのある黒ビール「くろまめまめ」は近隣にあるしょうゆ蔵の醪(もろみ)、白ビール「しろまめまめ」は県産小麦「さぬきの夢」や島の柑橘類、ハーブ、そして「きんまめまめ」は地元製麹所の麹と米をそれぞれ使用。

      どのビールも無濾過で、味わい深い。醸造は奇をてらうのではなく、オーソドックスに、丁寧に。中田さんは「素材の個性を、ビールとして一番生かす方法を考えている」と言う。

      限定品「ナカタペールシリーズ」、無農薬のグリーンレモンを使った「レモスケ」

      限定品の「ナカタペールシリーズ」は、随時リリース。今年5月には島の無農薬のグリーンレモンを使った爽やかな「レモスケ」を販売。

      定番に加え、季節限定リリースの「ナカタペールシリーズ」も面白い。島の大麦を使用した「小豆島産二条大麦のビール」、近くに住むビール好きでアメリカ育ちの友人と共同醸造した「SUNSET PALE ALE」、自家焙煎コーヒー豆店の特別ブレンドを使ったスタウト「HEBE COFFEE STOUT」など……。

      200リッターの小タンクで仕込むメリットを最大限に生かし、意欲的にトライする幅を広げている。その個性あるアイテムも魅力の1つになっている。

      数種類使い分けを行う麦や麦芽

      麦や麦芽、ホップは海外産を中心に、目指す味に応じて数種類を使い分ける。ゆくゆくはオール小豆島産のビール造りを考えている。

      大きな窓から覗ける醸造所

      店舗に設けられた窓から醸造所内を覗き見ることができる。生産量が順調に増加しており、「ちょっと手狭」と中田さん。

      その店でしか飲めない、“地ビール”を造りたい

      今後の目標は、純小豆島産のビール。庭の畑でホップを育て、島の農家に依頼して麦栽培も始めている。そしていつか、島のホテルやレストラン、土産物店など、店舗ごとに味が違う「その店でしか飲めない、もっとニッチな地ビール」を造りたいと言う。

      マメコン飯セット

      鮮度抜群のサラダが付く特製チリコンカン「マメコン飯セット」948円(税込)、あかまめまめと塩麹に漬け込んだ唐揚げなど、定食&おつまみも並ぶ。

      飲み比べセット

      日替わりで5種類の樽生ビールをタップで用意。「飲み比べセット」3種1,300円、5種2,000円(税込)もある。

      小豆島の素材を使い、どの場所で、どんなシーンで飲むか。「小豆島×ビール=   」をテーマに、中田さんは海を望む小さな醸造所でまめまめしくビールに向き合っている。「=」に続く空白の可能性は、島に寄せる波のようにきっと尽きることはない。

      空き家を自分たちの手でリノベーションした醸造所には、飲食スペースを併設。庭で日替わりの樽生ビールやそれに合うおつまみ、定食を楽しむこともできる。週末には「坂手港きまぐれびーる屋台」として、港で出航を待つ人のために屋台を出してもいる。

      「プハーッ!」
      醸造所と港で海を感じながら飲むビールは、やっぱり最高においしい。ほら、小豆島の海とビールが恋しくなってきませんか?

      Writing by Yoshihiko Kasai
      Photos by Daisuke Kobayashi

      醸造所情報

      まめまめびーる

      まめまめびーる(醸造所・飲食スペース)

      住 所 :香川県小豆郡小豆島町坂手甲769(坂手港より徒歩約10分)
      電 話 :0879-62-8670
      営業時間:【木~月曜】12:00~16:30(L.O.)
      定休日 :火・水曜(不定休あり。ホームページにて要確認)

      https://www.mamemamebeer-shodoshima.com/
      ※別ウィンドウでまめまめびーるのサイトへリンクします。

      主な商品(税込):
      「あかまめまめ」330ml・583円(小売価格)
      「しろまめまめ」330ml・583円(小売価格)
      「きんまめまめ」330ml・583円(小売価格)
      「くろまめまめ」330ml・583円(小売価格)
      ※記載している価格は取材当時の金額です。

      まめまめびーるのビールが楽しめる飲食店

      活魚酒場 幸 ぜん

      【兵庫県・西宮市】
      活魚酒場 幸 ぜん

      阪急西宮北口駅から徒歩約2分にある、「華の居酒屋 幸 ぜん 阪急南塚口本店」の姉妹店。本店同様、生け簀に泳ぐ新鮮な魚介が自慢。人気の「本日のお造り盛合せ」1人前1,500円~(税込)は必ず注文したい。ほかにも、焼き、揚げ、煮物や合鴨炙り、のざき牛炙りなど、一品料理も充実している。

      住 所 :兵庫県西宮市甲風園1-6-9 スクエヤー甲風B1F
      電 話 :0798-31-6373
      営業時間:【月~金曜】16:00~22:30(L.O.)【土・日曜・祝日】15:00~22:30(L.O.)
      定休日 :不定休
      ※記載している価格は取材当時の金額です。

      http://www.izakaya-zen.jp
      ※別ウィンドウで活魚酒場 幸 ぜんのサイトへリンクします。

      坂手港きまぐれびーる屋台

      【香川県・小豆島町】
      坂手港きまぐれびーる屋台

      週末や祝祭日に合わせ、坂手港で「まめまめびーる」の中田さんが開くビール屋台。神戸・高松を結ぶフェリー出航前に、小豆島最後となる思い出の樽生ビールを飲むことができる(テイクアウトも可能)。ビールに合う気まぐれ料理各種、冬場は予約制で鍋も提供。

      住 所 :坂手港すぐ(観光案内所向かい)
      営業時間:【土・日曜・祝日】17:00~22:30(L.O.)
      定休日 :月~金曜(不定休あり。ホームページにて要確認)

      https://www.mamemamebeer-shodoshima.com/
      ※別ウィンドウでまめまめびーるのサイトへリンクします。

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