【ヒトトキ調査】くらべてみました!キャッシュレス派VS現金派では家計管理に差がある?!

2019年には消費税の増税もあり、キャッシュレス決済への関心がずいぶん高まりました。各種割引やポイント還元制度など、利用する決済手段の多様化に伴いお得な情報もあふれています。そこでヒトトキでは、20代から60代までの男女500人に、決済方法に関する調査を実施。すると家計からお小遣い制でお金をもらっている人のうち60%が現金派であるなど、さまざまな実態が明らかになりました。今回はキャッシュレス・現金それぞれの決済方法が家計管理に及ぼす影響を徹底レポートします。
INDEX
キャッシュレス?現金?その決済方法を選ぶ理由とは

今回の調査ではキャッシュレス派250人と現金派250人にアンケートを実施。まず決済の内容ですが、現金派が使う決済方法はもちろん100%現金であるのに対して、キャッシュレス派が使う決済方法には多様性があります。最も多かったのはクレジットカードで56.4%、Suicaなどの電子マネー決済が18.4%、PayPayなどのQRコード決済が14.8%と続きます。ひとくちに「キャッシュレス決済」といっても種類によって使われる頻度が違うことが分かります。

次になぜその決済方法を選んでいるかという理由を聞いてみると、現金派で最も多かったのが「収支が把握しやすい」という回答でした。確かに、現金を使えばお財布から物理的にお金がなくなるので、一目瞭然ですね。そのほかの理由としては「慣れている」、「使いすぎない」という声が寄せられました。
また、キャッシュレスを選ぶ理由としてダントツに多かったのが「スピーディになる」という回答。ポイントが付くことや割引があることよりも、小銭を探したり、おつりをもらったりする手間がかからず、素早く決済できることに魅力を感じている人が多いことがわかりました。また第3位の「慣れている」という回答にも注目を。これは昨今ではキャッシュレス決済は、もはや特別なことではなくなってきているという意識の表れだと考えられます。
現金派とキャッシュレス派、性格に違いがある?

そんなキャッシュレス派と現金派について、性格の差があるのか?を調べてみました。どうやら、少し特徴らしきものが見えてきましたよ。
【キャッシュレス派】
・・・好奇心旺盛で、せっかち
好奇心旺盛:あらゆるペイを試していて、キャンペーンも参加しまくってる。
せっかち:コンビニで前の人が小銭を出すのをもたついているとちょっとイライラする。
【現金派】
・・・柔軟で、おおざっぱ
柔軟:今月お金が足りないかな?と思っても、なんとなくなんとかできる。
おおざっぱ:家計簿を見返しても、自分でも良く分からないことが多い。
【特に意識していない派】
・・・慎重で、めんどくさがりや
慎重:キャッシュレス決済は難しそう、危険そうでなかなか踏み込めない。
めんどくさがりや:機種変更面倒で、ずっと同じスマホを使っている。
もちろんすべての人が当てはまるわけではないですが、あなたはどうですか?
家計管理に関してはキャッシュレス派と現金派で違いはある?

比較的自由にお金が使える独身時代とは異なり結婚後は、家族全体の収入と支出を計画的に把握する「家計管理」が重要になってきます。そこで既婚男女252名に家計管理についてのアンケートを実施しました。まず「家計管理への関与」の有無を聞いてみると、なんらかの形で家計管理に関わっているという人は、現金派よりキャッシュレス派の方が15%以上も多く78.6%にもおよぶことがわかりました。
それでは家計管理に利用する方も多いレシートに関しては、みなさんどういった活用をしているのでしょうか?
キャッシュレス派と現金派、レシートの取り扱いに違いはある?

「レシートを家計管理に活用しているか」という質問にはキャッシュレス派のうち70.4%の人が「活用している」と回答しました。キャッシュレス決済ではデジタル明細が残るので、レシートを捨てる人が多いのではと思われがちですが、実際には現金派よりキャッシュレス派の方がレシートを家計管理に活用している割合が多いという結果になりました。
キャッシュレス派は現金の収支が目に見えないことから、レシートやカードなどの明細を見比べ、不正利用の有無を確認することも大切です。
次に、「お小遣い制」についても、現金派とキャッシュレス派の違いがあるか比べてみました。
お小遣い制はキャッシュレス派と現金派、どっちが多い?

既婚男女252名に「あなたはお小遣い制ですか」という質問をしたところ、お小遣い制の人は約3割と少数派であることがわかりました。その3割の中でも現金派は60%と特に多くの割合を占めていました。お小遣いを現金で受け取り、そのまま現金として利用することが多いのかもしれません。
一方、お小遣い制でもキャッシュレス決済をしている人は40%ほどいて、現金で受け取ったお小遣いをキャッシュレス決済で利用しています。ひと手間かけてもキャッシュレス決済にするということは、キャッシュレス決済のメリットを強く感じているのだと予想されます。
では、キャッシュレス派にとっての家計管理は、現金派だった頃と比べてどのような変化をしたのでしょうか。
キャッシュレス決済が増えたことで家計管理は変化した?

キャッシュレス派に「現金でお金を使っていた頃と比べると、キャッシュレス決済をすることで、家計管理に変化がありましたか?」と質問すると、「ポイントが貯まり使える金額が増えた」「収支の把握がしやすくなった」など、ポジティブな影響があったと答える人が多かったです。

一方「支出が増えた」「収支の把握がしにくくなった」「貯金ができなくなった」などネガティブな影響を受けたと答えている人はそれぞれ全体の10%未満という割合に落ち着きました。
キャッシュレス決済が増えたきっかけってどんなことだと思う?

現金決済しか知らなかった人が、キャッシュレス決済を普段から使うキャッシュレス派になるには、なんらかのキッカケがあったと考えられます。そこで、現金派からキャッシュレス派に移行するキッカケは何だったのかを聞いてみました。
するとキッカケの第1位は「ポイントが貯まるから」でした。日常生活において必要なものを現金で買っても、ただお金が減るだけです。しかしキャッシュレス決済をすればその都度ポイントが貯まり、お金は減るのにポイントが貯まり、いずれそのポイントは現金と同等の価値を生む…そのお得さがキャッシュレス決済移行へのキッカケになったという人が8割近くいました。ほかにも、消費税増税への措置として「消費者還元事業がはじまったから」という理由や、「現金を持ちたくない」などの理由があげられました。そんな中、現金派の人たちの意見も聞いてみました。
現金派の立場から語るキャッシュレス決済への想い

今はキャッシュレス派でも、ちょっと前までは現金派だったという人が多いのではないでしょうか。そこで今も現金派の人たちに「キャッシュレス決済を増やしたいと思っているか」をリサーチしました。すると46%の現金派が「増やしたい」と回答。一方54%という半数以上の人が「まだキャッシュレスを積極的には取り入れられない」と答えています。
現金派に「どんな状況ならキャッシュレス決済が増えると思う?」と質問

そこで、キャッシュレス決済を増やしたくないという現金派に「今後どのような状況になった時、キャッシュレス決済が増えると思うか」を聞いたところ「キッカケがあれば検討する」が68.2%、「どんな状況になろうともキャッシュレス決済は増やしたくない」が31.8%という結果になりました。
では「キッカケがあれば検討する」という人の「キッカケ」って一体何なのでしょうか?
ポイント還元やスピーディーであるというメリットは把握していても移行に踏み切れない人たちに、ちょっと架空の状況を選択肢として提案し、考えてみてもらいました。

一番多く選ばれたのは「ATMの手数料が1回500円など高額にかかる」で52.2%、次いで「キャッシュレス決済分の所得税が一定額免除される」が39.1%、「支払いの時に消費税とは別に現金税が導入される」を選んだ人も35.9%という結果になりました。

いかがでしたでしょうか?今回は、毎日の生活に欠かせない家計管理をメインに、現金派とキャッシュレス派を比較してみました。家計管理のキャッシュレス化に関しては、家族カードの利用やアプリの利用も有効ですね。みなさんもこれを機に、家計管理のキャッシュレス化について考えてみてはいかがでしょうか?
調査概要
調査タイトル:
現金VSキャッシュレスについてのアンケート
調査方法:
インターネットリサーチ
調査期間:
2019年11月28日(木)~11月29日(金)
調査対象:
20~69歳男女
有効回答:
500サンプル
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