よりみちでヒトトキ~ほそいあやのお散歩レポ~お茶屋さんのかき氷、本場大阪のたこ焼きを味わい、保護猫に癒される大塚でのヒトトキ
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よりみちでヒトトキ~ほそいあやのお散歩レポ~では仕事帰りや週末のお買物などのいつもの日常で、よりみちしたくなるような場所やグルメを紹介していきます。
山手線、大塚駅。山手線で唯一都電がとまる駅でもあります。
今日は大塚を散歩するのですが、「大塚って何かあったっけ」と思う人もわりといるのではないでしょうか。私もはじめて大塚に降り立つまでは、池袋の隣のなにやら地味な駅という印象しかありませんでした。
そんな渋いイメージの駅ですが、インターナショナルなエスニック街でもあり、さまざまな飲食店が立ち並ぶ街です。最近は駅前に星野リゾートホテルも開業し、ますます盛り上がりを見せています。
刑事ドラマ好きなあなたへ
突然ですが、刑事ドラマ好きな人はぜひ立ち寄ってほしいスポットがあります。このトンネル見たことありませんか。
私は刑事ドラマ大好きなんですが、数えきれないくらいここをテレビで観ます。あまりよくないことが起きるシーンで使われる、有名なロケ地です。
以上、超個人的な大塚の萌えスポットの紹介でした。
かき氷に、冷凍焼き芋。お茶屋さんのひんやりスイーツ
さて、怖いトンネルからほど近くにあるお茶屋さん「マルキク 矢島園」に来ました。大塚といえばこの店ってくらい有名なのです。テレビで大塚が取り上げられるとだいたい出てきます(私はモヤさまで知りました)。
”世界農業遺産”のお茶を掲げる矢嶋さん。山手線内で流れているJR東日本のイメージ映像にも出演されています。マシンガントークがめちゃくちゃ面白くて、テレビに出まくっていることに納得してしまった。
お茶屋さんの抹茶みるくかき氷。ふわふわタイプで、量もちょうどいい。交差点を眺めながら食べるのもおつなものだ。かき氷の高いこのご時世、450円(税込)という価格もありがたい。
もうひとつの名物は、冷凍焼き芋。ねっとり系の焼き芋を凍らせるとアイスみたいになるというアレです。確かにお茶請けによさそうだけど、ほんとに色々出てくるお茶屋さんだ。
冷凍庫から出してすぐはカチカチなので、電子レンジで少し温めてくれました。なるほど、これは甘い。ねっとり系の芋だけど、凍らせてあることによりサクっとした歯ごたえも加わり、本当にアイスみたいです。冷凍焼き芋ははじめて食べたけど、優秀なスイーツですね。凍っているのにこんなに甘いとは、そのままだったらもっと甘く感じるのだろう。
焼き芋オーブンの中を見せてもらうと、蜜が落ちているのがわかります。
一番売れている商品は?
矢島園の売れ筋商品は、「緑茶 de アールグレイ」です。一瞬「ん?」と思いますよね。
私はアールグレイが好きなので飛びついてしまったけれど、緑茶でも本当においしいのです。緑茶にも柑橘の香りがマッチするんだなあ。今の季節はコレの水出し絶対最高(3パック買いました)。
北口の星野リゾートホテルで取り扱っていて、試飲ができることもあり(土日のみ)、星野リゾートホテルからのお客さんが多いそうです。
温かいお茶の煎れ方も教えてもらったけど、感動したのが氷水出し緑茶。フィルターつきのボトルに氷水と茶葉をそのままパラパラ入れて、振るだけ。これだけで口当たりまろやかなアイス緑茶が「すぐ」飲めます。氷水で出したお茶はタンニンもカフェインも少ないそうです。だから苦くなく、甘みと旨みが際立っているのか。
さすがその道のプロ!と思ったら「ためしてガッテンでやってたの」とのこと。あの番組ほんとすごいな。
矢島さんの話が面白くてつい長居してしまった。矢島さんはとても新しいもの好きで、面白そうだと感じた商品やツールを積極的に導入しています。支払い方法ひとつとっても電子マネーはもちろん仮想通貨まで使えるし(笑)。
夏のひんやりメニューには「乳脂肪たっぷり味の濃いソフトクリーム」、「実は夏の飲み物なのだ冷やし甘酒」などもあるそうです。
一見ごく普通のお茶屋さんなのにアトラクションが多い!
本場大阪のふわトロたこ焼きが味わえる「天王寺 はち八 本店」
続いてやってきたのは、駅南口方面のたこ焼き屋「はち八」。天祖神社近くです。
大阪人なら知らない人はいないたこ焼き「やまちゃん」の暖簾分け。飲み屋としても人気です。
外国人旅行者の多い大塚で本場のたこ焼きが食べられるなんて嬉しい話。おいしいたこ焼きは世界に誇れるグルメだと思う!
たこ焼きメニューはこんな感じ。店長にソースのおすすめを聞くと、「ベスト(何もつけないそのまま)」だそうです。ほんと??
ソースも何もかかってないたこ焼きを食べるのって、何気に人生初かも。
表面は、関東のたこ焼きにありがちなカリカリタイプではなく、柔らかくふわふわ。
大阪で本場のやつを食べたときの感動を思い出した。こっちではなかなか出会えないんだよなあ。
にしても、本当に何もつけなくてもおいしくてびっくり。生地の味だけで全然いけるのです。
「はち八のたこ焼きは、生地が命。毎日4時間かけてつくる秘伝のスープは、鶏ガラにキャベツ、玉ねぎ、セロリやりんご、パイナップルなど、十種類以上の野菜やフルーツを入れ、最後にブレンドされた昆布と鰹を合わせて作っています。」ってメニューに書いてある。す、すごい。
たこ焼きの生地ってこんなに野菜や果物ブレンドする、そして4時間かけてスープを作るという感覚がなかった。おいしいはずね……。私も家でよくタコパするんだけど、さすがに一般家庭でここまでやるのは無理だわ。
これを使って説明書どおりにやれば、家でお店の味が再現できるのである。626円(税込)で販売されています。はあ、週末のタコパが楽しみ。
はち八はお酒もちょっと変わったものがあります。北海道のエナジードリンクともいわれているコアップガラナは、レッドブルみたいな味がします。粉モノとの相性がよいし、疲れもとれるぜ。
はち八で評判なのが、イカ焼き。生地とイカを混ぜて焼いたものが大阪でいうイカ焼きだそうです。
写真では伝わりづらいけど、かなり大きくて食べごたえ抜群。イカの歯ごたえとモチモチの生地、そこにガツンとフルーティーなソース。
その他の「焼き」たちも気になる。明石焼は絶対食べたいけどお腹がいっぱいなので、テイクアウトします。ほとんどのメニューがテイクアウトできるのもありがたい。
猫カフェスタイルの保護猫シェルター「東京キャットガーディアン」
はち八からすぐのところに、「NPO法人 東京キャットガーディアン」があります。このシェルターでは、常時100頭以上の保護猫たちが里親さんを待っています。猫カフェスタイルで、飼えない人でも気軽に遊びにいける施設です。
入口で寄付金を箱に入れます。このお金が猫たちの餌代になります。
下がケージの部屋、上が広いカフェスペースとなっています。
一階の3部屋は、主に子猫たちのケージが並んでいます。私が行った時は、時期的に生後2ヵ月の子が多かったです。4ヵ月以上の大きさになると、カフェスペースにデビューします。
キャットガーディアンは動物病院を持っていて、相場よりも低い費用ですべての猫が不妊手術を受けることができます。猫と暮らすのには受け入れ時もその後も費用がかかり続けるので里親になるのにはそれなりの覚悟が必要ですが、その点では里親になる決心のハードルが下がる人も多いと思います。
代表の山本さんは、2002年に自宅で猫の保護を開始したら30匹になってしまい、それがきっかけになりこのような場所をスタートさせたそうです。
いままでの累計譲渡数はおよそ7,000頭!猫も人間も幸せになれるシステム……尊い。
受け入れ数を減らしたくないという信念があり、近々この大塚シェルターのフロアも拡大する予定です。今後もさらに幸せな猫(と里親さん)が増えるってことですね。
カフェスペースは猫と一緒にくつろいで過ごせます
カフェスペースでは、猫も人ものんびりごろごろ。猫関連の書籍も多く置かれています。猫が膝にのってきたら、ふわふわの背中をそっと撫でてあげてください。
じっとこちらに視線を向けてくる猫のかわいさよ。私は数年前にいちど訪れたことがあるんですが、その時もうっかり連れて帰りたくなりました。我が家には猫が2頭いて引き取れないのですが、今回も葛藤が(笑)。
何度も通って、じっくりと縁のある子を探す里親さんも多いそうです。はやくキミのことが大好きな里親さんに見つけてもらえるといいねえ。
今後は、猫つきマンションや、猫つきシェアハウスを積極的に展開していく予定だそうです。これらの物件ではキャットガーディアンのスタッフが猫の管理をしてくれるので、猫を飼ったことのない人でも安心して住めるのだそう。猫OKの物件は少ないこともあって大人気。
キャットガーディアンではそのほかにも、すでに猫を飼っている人に病気や事故、転勤などの万一の事態があったときに猫を引き受け、新しい里親を探したり、ホスピスのように終生飼育をしてくれる「ねこのゆめ」という事業も展開しています。
猫も人間と同じように長生きになりました。寿命30年説が出てきたそうです。猫を飼っている者としては、考えておかなければという思いが湧きました。
まとめ
もっと回りたい場所もあったけど、今日はこれにて終了。改めて大塚の多様性に触れ、散歩が楽しい街だなあと痛感したヒトトキでした。開拓するとさらに魅力的なスポットが出てきそうなところがたまらない。
テイクアウトの明石焼き、時間がたってもふわふわでおいしかった!付属の出汁も最高でした。
店舗情報
マルキク矢島園
住 所 :東京都豊島区北大塚3-22-8
電 話 :03-3917-4795
営業時間:【月~土曜】10:00~20:00
定休日 :日曜
※記載している価格は取材当時の金額です。
天王寺 はち八
住 所 :東京都豊島区南大塚3-53-3 万葉ビル 1F
電 話 :03-3590-5688
営業時間:【月~土曜】11:30~23:00【日曜・祝日】11:30~22:30
定休日 :不定休
※記載している価格は取材当時の金額です。
東京キャットガーディアン
住 所 :東京都豊島区南大塚3-50-1 ウィンドビル5F
電 話 :03-5951-1668
営業時間:【月~金曜】14:00~19:00【土・日曜・祝日】13:00~19:00
定休日 :火曜
※記載している価格は取材当時の金額です。
https://tokyocatguardian.org/open_shelter/otsuka/
※別ウィンドウで東京キャットガーディアンのサイトへリンクします。
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ほそいあや
グルメレポを中心に書くライター。趣味は珍味の探究、飲み歩き、アウトドア。特技はおいしいナポリタンです。
Twitter:https://twitter.com/hosoi