おうちでグルメを楽しもう！1週間のお取り寄せ＆テイクアウト生活

公開日：2020-09-03

おうち時間が増えた昨今、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
お散歩記事もふくめ、飲食店に立ち寄り食レポを書くフードライターのお仕事を楽しんでいる私ですが、最近は思うように足を運べず若干ストレスがたまってまいりました。
そこで「1週間のお取り寄せ＆テイクアウト生活」を体験してみることにしました。
興味はあったけどなんとなく手を出せずにいた「ちょっと高級なお取り寄せ」や、「気になっていたお店のテイクアウト」などを、この機会に思う存分楽しんでみたいと思います！

INDEX

【月曜日】金華さば生ハム燻製

「金華さば」「生ハム」「燻製」！！

普通にしていてもおいしい3つが1つになっている、超おいしそうなやつ。
金華さばって食べたことがない気がするけど、脂が乗っているということは知っている。

吉田類さんの「今日はお家呑み」企画で紹介されていたのですが、完全にネーミングに惹かれてしまった。それに加え、「脂が乗っていてたまりません」と、おいしそうに日本酒をのむ吉田さんをみていたら手が勝手にポチっていました。
同封の説明書きによると「独自の製法によりサバの旨味を引き立たせました」「塩のみで味付けをし、桜のチップで燻製にしました」とある。

早速ベランダでの晩酌に持ち出してみました。
口に入れた瞬間の印象は、歯ごたえのしっかりあるお刺身という感じ。そして染み出す脂がすごい。薫香も強い。ネーミングに偽りなしだ！
一言で言うと、"フレッシュさを感じる脂ノリノリのさばの燻製"。（一言で言えてない。）
ちなみに吉田さんはブラックペッパーを振って食べていました。

おうちグルメはもちろん、実はアウトドアにもおすすめしたい。その理由は、パッケージの赤い板がまな板代わりになるのです。これ地味に便利！

【火曜日】あくまき

鹿児島に伝わる伝統食「あくまき」。

あらかじめ一晩ほど灰汁（あく）に漬けておいたもち米を竹の皮で包み、それを灰汁で3時間〜半日ほど炊いて作る。
どういう食べ物よ？？

？

？？？

ビジュアルからはどういう系の味なのか全然わからず。とりあえず適当に切ってみた。
食べてみると、超柔らかいお餅。味はほとんどついてないけど、後味にえぐみが来る。これが灰汁の味か。
この茶色さを勝手に脳が醤油味に変換することもあり、奇妙な感じがした。でもこのえぐみ、けっこうクセになるぞ。
アルカリ性食品でミネラル類が多く含まれるらしい。

味は本当に灰汁のえぐみだけなので、きび砂糖をかけて食べてみると急にお菓子になった！
一般的にはきなこ砂糖や黒みつで食べるそうで、なるほどと思った。
でも私はあえて何もかけないあくまきを食べていたい。それにしてももち米を灰汁に漬け、さらに灰汁で炊くという奇想天外な食文化、ツボだ。
未知なる食べ物との出会いは本当に楽しい。

【水曜日】グランルート66の欧風ビーフカレー

さて、週の半ば。カレーで精をつけるとするか。
巣鴨駅と千石駅の間においしいカレー屋さんがあると聞いた。電話をすると、テイクアウトをやっているという。

カレーとチーズケーキの専門店、グランルート66。

人気メニューは欧風ビーフカレーと辛口チキンカレー。
私は辛党だけど、「まるでビーフシチューのよう。完成まで4時間かけて作ります」という欧風ビーフカレーがやっぱり気になる。
テイクアウトは小窓から注文して外で待ちます。カレーは待ち時間が少ないので暑い時期には助かる。

ルーのみの注文は100円引きで830円（税込）。あと、こちらのお店はテイクアウトでも容器代がかからないのがプチ嬉しい。
めちゃくちゃいい匂い……フレンチの技術と8種のスパイスを駆使ですからね、期待が高まる。

うまい〜〜〜！
限界まで引き出された玉葱の甘さにスパイスが上品に香ります。なるほど、ビーフシチューのようなカレーですよこれは。
玉葱をじっくり炒めてくれたシェフに感謝。

【木曜日】　駒込ガンコンヌードルの塩レモンそば

カレーを食べたらラーメンも食べないといけないのだ。ラーメン屋さんからも足が遠のいてしまっているので、この機会にいつも行列を横目に通り過ぎている人気のお店を偵察。すると「テイクアウトできます」の文字を発見。

駒込駅東口からすぐ、アザレア通りの一角にあるガンコンヌードル。2012年のオープンから8年。駒込でラーメンといえばここという存在になりました。グルメサイトの評価も高く、桜シーズンは六義園帰りの人たちで1時間待ちになることも。
昔ながらの鶏ガラ醤油ラーメンを主軸に、濃厚つけ麺や辛シビ麺、冷やし中華なども揃えていて、そのメニューの多さで飽きずに通える。どれを食べてもおいしいのです。

まだ食べたことのない塩レモンそばをテイクアウトしてみた。麺・具と、スープはセパレートになっている。価格は850円＋容器代50円（税込）。

スープの容器に麺と具をどぼんと投入。とてもさわやかな画ですね。
食べてみると、繊細な鶏ガラスープに驚く。やっぱり基本のだしがしっかりしていると何を食べても安定していてすごい。レモンは軽く絞ると味変が楽しめます。このスープは全飲みしないともったいなさを感じる。

こちらはニラパクそば950円（税込）。基本のスープに花椒のきいた自家製ラー油を合わせています。ニラとパクチーの黄金コンビは夏にぴったり。塩レモンそばよりだいぶスープは濃いめですが、そんなに辛くないのでついつい飲んじゃう。

【金曜日】ラルド

やってきました花金です。テレワークといえど、花金は祝わねばなりません。
ラルドは豚の背脂をハーブとともに塩漬けにしたもの。生ハムの脂の部分オンリーというシロモノです。とろける脂の甘さは背徳の味。初めて食べたのは10年以上前ですが、その時の衝撃は忘れられません。
それ以来、地球滅亡の日に何を食べるか？の質問にはラルドと答えています。

ある日クール便でずっしりとした肉片が届いて、買ったのは自分なのに何事かと思いました。

解凍しました。458グラムの脂の塊。色んな意味でこわいよー。
ちなみに100gあたり795kcalだそうなので、全部食べたら約 3,600kcalです。色んな意味で地球滅亡の日に食べたい。

薄〜く切ってそのまま食べます。強めの塩気とハーブ。しょっぱいのに脂の甘さを感じる不思議な感覚。とろっと溶けてのどを流れ落ちます。ワイン泥棒です。
軽くあぶったバゲットに乗せて食べるのもいいですね。
一度解凍してしまうと再冷凍できないので、数日間はカロリーがつきまとう生活になる恐ろしい食べ物です。

【土曜日】泥茄子（茄泥）

1日くらい自炊をしよう。泥茄子は北京の家庭料理で、簡単にいうとにんにくとゴマ味の茄子のペースト。あまりに家庭料理すぎて中国以外では知っている人の少ない料理です。

材料はこちら。あと塩。練りゴマの代わりに芝麻醤を使うと本場っぽくなりますが、今日は手に入りやすい練りゴマで。

茄子を水につけてあく抜きし、蒸します。わが家では電子レンジに入れるタイプの蒸し器を使用。

蒸した茄子を潰してにんにく、塩、ごま油、練りゴマをまぜまぜ。完成！

はっきり言って見た目は悪いけれど、味は最高。今日はご飯のお供ですが、お酒にも合う！
茄子5本に対してごま油小さじ2しか油を使っていないのでヘルシーだし、おなかいっぱい茄子を食べてしまいましょう。

【日曜日】　まるごとみかん大福

週の終わりは、スイーツで締めくくろう。

実は私は甘い食べ物はそれほど得意じゃないんですが、そんな私でもこれは食べてみたいと思ったヤツがありまして。

まるごとみかん大福は、愛媛県宇和島産のみかんを丸ごと包んだ、いちご大福のみかん版。冷凍で届きます。
いちご大福に比べてあんこの割合がわずかなのが特徴。白あんというのも気になる。

せっかくなので外でティータイム。
半解凍で食べるとシャーベット状のみかんが楽しめて型くずれもしにくいらしいけど、みかんの果汁がしたたるくらいまで解凍すると果実そのものの甘さが味わえるとのことで、全解凍してみました。

半分に切るとお皿の上に花が咲いたようです。すごくジューシーで滴るので、半分にしたほうが一口で食べられてよし。
みかんとあんこ、お餅のバランスがとても良く、白あんのひかえめな甘さとみかんの甘酸っぱさが絶妙なバランス。
みかんは手作業で丁寧に剥いて、すじもきれいに取ってあり口当たりのよさも納得。
あー、夏に食べるみかんはおいしい。

まとめ

ファンタスティックな1週間でした。

お店にグルメを楽しみにいくのも格別の楽しさがありますが、何かしらおいしいものを食べられるという安心感が甘えになり、自分で食をリサーチすることを忘れてしまいがちです。この企画が決まってから、やばいくらいにずっと食べ物のことを考えていました。ブラウザの検索履歴を見返すだけでもおなかが空いてきます。
好きなものばかりを食べ尽くした1週間は思い出になりそうです。通販のお店やテイクアウトに対応してくれるお店に対して、こんな時期に少しでもわくわくできる遊びをありがとうございますと言いたいです。