あなたの「?」が「!」に変わる場所「ヒトトキ」

キャッシュレスで便利になればなるほど、
新たに生まれる疑問や不思議。

そんな疑問や不思議の解消を
三井住友カードがお手伝いします。

あなたの毎日に、実りのあるひと時を。

今日はどんな発見があるだろう?
あなたの「?」が「!」に変わる場所「ヒトトキ」

FPに聞くお金のいろは「保険篇」~保険の必要性と保障について

    FPに聞くお金のいろは「保険篇」~保険の必要性と保障について

    今は健康だから保険に入る必要はなさそう、また、将来病気になってもお金を貯めておけば大丈夫と思っていませんか? 保険は健康な時期にこそ加入を考えておきたいものです。また、現在保険に入っている人でも、本当に必要な保障を付けているでしょうか?

    「FPに聞くお金のいろは」第2回となる今回は、保険の重要性と本当に必要な保障についてFPに聞いてみます。

    第1回「貯蓄篇」をまだ読んでいない人は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

    INDEX

      「どの保険に入ったらいいのかが分からない」by翔さん

      保険資料を片手に老後を心配する翔さん
      翔

      僕はいま20代で保険に入っていないのですが、そもそも保険って本当に必要なのでしょうか。加入したら毎月保険料を支払わないといけないし、僕の周りには「保険がなくても、お金を貯めておけば病気になっても困らない」って言っている人もいます。預貯金があれば、病気も怖くないと思うのですが…。

      FP

      FP

      ある日突然、病気になったり事故にあうリスクは誰にでもあります。その時、十分にお金があればいいのですが、若くてお金がそれほど貯まってない時期、子育てでお金がかかる時期、老後で収入が減少した時期だったらどうしますか? 少ない預貯金、減らしたくない預貯金の中から治療代を支払わないといけなくなるのです。

      翔

      なるほど…。でも、父が入院した時、「一定以上の医療費を支払わなくてもいい制度があって助かった」と言っていたような記憶があります。

      FP

      FP

      お父さまのおっしゃっていたのは「高額医療費制度」のことですね。確かに、その制度のおかげで一定以上の治療費を支払う必要はありません。ただ、高額療養費制度で補助されるのはご本人の治療費のみです。入院中に必要な差額ベッド代などの諸費用、通院のために必要な交通費などは全額自己負担となります。

      また、入院・リハビリで仕事を休むことにより、収入にも影響があるかもしれません。収入が減ったところに、予定外の支出が重なる恐れもあるんですよ。

      翔

      そう言われてみると、入院時の保障は大切かもしれませんね。では、僕の場合どのような保険に入ったらいいんでしょうか? 自分の年齢で必要な保障が分かりません。

      まずは医療保険から検討を!

      FP

      FP

      現在、翔さんは全く保険に加入していませんね。まだ20代と若いので医療保険から考えてみてはいかがでしょうか。

      翔

      具体的には、どんな保険なのでしょうか?

      FP

      FP

      医療保険は、ケガや病気での「入院」「手術」時に給付金が出るものが主です。最近は「通院」でも給付金が出る商品も多いですよ。昨今、医療の進歩と医療費適正化政策で、入院日数の短期化が進行中です。治療方針として、なるべく通院(外来)治療にしようという流れですので、通院で受け取れる保障は使い勝手がいいでしょう。

      翔

      入院や手術の時の保障ですね。通院でも給付金がでるものもあるんですね!健康な僕でも加入しておいた方がいいですか?

      FP

      FP

      健康で若いからこそ加入をおすすめします! 保険は申し込み時に審査があって、健康でないと加入ができないものが多くなっています。

      翔

      そうなんですね!

      FP

      FP

      また、年齢が高くなるにつれて死亡や病気のリスクの確率は高くなりますので、若い人の保険料は低く設定されています。一生契約が続く「終身タイプ」の保険の場合は、契約時に決まった保険料がそのまま続くので、若いうちに契約すると生涯支払う保険料もお得になりますよ。

      家族のいる人のための保障とは?

      翔

      そういえば、近いうちに結婚を考えているのですが、家族がいる人が入っておいた方がいい保険はありますか?

      FP

      FP

      家族がいるのであれば、残される方のために死亡時の保障はあると安心です。当面かかる生活費だけでなく、お子さんがいらっしゃるなら教育費も必要です。もし、ご家族を残して亡くなってしまったとしても、残された方々が生活水準を維持でき、子どもが経済的な理由で希望の進路を諦めたりすることなく暮らしていけるように備える手段のひとつが、死亡保険です。

      翔

      生活水準を落とさないようにですか…。死亡保険って数百万円や数千万円が一気に支払われるんですよね。うまく使うことができるのでしょうか?

      FP

      FP

      「収入保障保険」といって死亡保険金が年金のように分割で出る保険もありますよ。

      翔

      いろんな死亡保険があるんですね。参考になります。

      FP

      FP

      そういえば、死亡時もですが、自分が病気やケガで働けなくなった時のことを考えたことがありますか?

      翔

      働けなくなった時のことですか? 自分も家族も不安ですよね…。

      FP

      FP

      働けなくなった場合の減収や無収入に備えるためには「就業不能保険」があります。ケガや病気など保険会社所定の就業不能状態になると給付金が毎月支払われるという保険です。

      翔

      毎月給付金がもらえるなんて、給与みたいで心強いですね。就業不能保険も覚えておきます。

      FP

      FP

      また、お子さんがいる場合は「学資保険」で備えておくという手段もあります。

      翔

      学資保険ってどのようなものですか?

      FP

      FP

      教育資金を準備するための保険です。月払いや年払いなど定期的に保険料を支払うと、15歳や18歳など進学のタイミングで、まとまった金額の「お祝い金」や「満期保険金」を受け取れます。また、ほとんどの学資保険に、契約者(親)が保険料払込期間中に万が一のことがあった場合、その後の保険料が免除となる保険料払込免除制度が付帯していますよ。

      翔

      自分に万が一のことが起こった場合、保険料負担がなくなるのが安心ですね!

      FP

      FP

      そうですね。学資保険は死亡時のためだけでなく、教育資金確保のためにもぜひ加入を検討したい保険といえるでしょう。ただし、中途解約すると、解約返戻金は払い込んだ保険料よりも低くなる場合もありますので注意してください。

      「今の保険を続けるべき?追加の保険は必要?」by美咲さん

      自分の部屋で保険証券らしいものを見ている美咲さん

      今の保障は続けた方がいい?

      美咲

      美咲

      私は今、独身ですが、新卒の頃に職場に来ていた保険会社の人にすすめられた保険に加入しています。先日確認したら、死亡時に500万円出るみたいです。あと、満期が2年後になっていたのですが、新しく何か加入した方がいいのでしょうか?

      FP

      FP

      10年定期の死亡保険に入っているようですね。通常は2年後の満期時に申し出をしなければ、自動更新され、保障はそのまま続きますよ。

      美咲

      美咲

      そうなんですか? 保障額は500万円のままでいいのかも気になります。

      FP

      FP

      生命保険文化センターの令和元年度「生活保障に関する調査」によると、20代女性の生命保険加入金額は平均で735万円となっています。ちなみに20代男性は1,330万円です。30代・40代の平均生命保険加入金額も併せてご紹介しますね。

      男性 女性
      20代 1,330万円 735万円
      30代 2,331万円 1,013万円
      40代 2,205万円 818万円
      FP

      FP

      支えないといけない家族がいる・いない、などの状況で必要額が変わりますので、「絶対にこれだけ必要」と決まっているわけではありませんが、参考にしてください。

      美咲

      美咲

      今のところは支える家族もいないから、このまま続けてもいいような気もしますね。その他に気を付ける点はありませんか?

      FP

      FP

      定期保険は更新時に保険料が見直されます。年齢が上がると保険料もそれだけ上がるのです。20代、30代のうちはそれほど上がらないかもしれませんが、更新時の保険料は必ずチェックするようにしておいてください。

      美咲

      美咲

      はい! 見落とさないように確認しておきます。ところで、更新がない保険ってあるんですか?

      FP

      FP

      「終身保険」や「養老保険」だと更新はありませんね。それぞれの特徴を簡単にご紹介しますので、今後の参考にしてください。

      下の表は、横にスライドしてご覧ください。

      保険種類 保障期間 更新 解約返戻金・満期保険金
      定期保険 一定期間
      (10年、60歳までなど)
      一定の年齢まであり 解約返戻金・満期保険金ともになし
      終身保険 終身 なし 解約返戻金:あり
      満期がないため満期保険金はなし
      養老保険 一定期間
      (10年、60歳までなど)
      なし 解約返戻金:あり
      満期保険金:あり(死亡保障と同額)

      プラスアルファの保障も考えよう!

      FP

      FP

      ところで美咲さんは、スポーツなどはされるんですか?

      美咲

      美咲

      はい! 冬はスノボをしています!

      FP

      FP

      では、医療保険にプラスしてスポーツ関連での補償がある保険も考えておいた方がいいですよ。スポーツ時のケガでの入院・死亡時の補償だけでなく、スポーツ時に携行品を壊してしまった時の補償、他人にケガを負わせてしまった時の補償などがあります。中には、1日だけ入れるスポーツ保険もありますよ。

      美咲

      美咲

      そういう保険もあるんですね!

      FP

      FP

      クレジットカード会社や、スマートフォンのキャリア、コンビニ各社が提供している保険ですね。保険料は月々数100円~1,000円台と手軽で、支払いも毎月のカード料金やスマホ料金と合算できる場合が多いので、気軽に支払えるのが嬉しいですね。

      美咲

      美咲

      保険料が手頃なのはいいですね。スポーツする時だけ加入できる保険もあるなんてとっても便利! さっそく考えてみようかな?

      「夫婦2人のための保険とは?」by愛さん

      夫婦2人で旅行やショッピングを楽しんでいる

      夫婦だけの家庭の保険について

      愛

      我が家は夫婦2人です。今は2人とも医療保険、死亡保険には入っています。どちらも働いているし、子どもの予定もないので、今後保険をどうしたらいいのか分かりません。

      FP

      FP

      愛さんのご家庭の場合、どちらかに万が一のことがあっても、すぐに経済的に困ることはなさそうですね。

      愛

      はい。夫も私も1,000万円の死亡保険に加入していますが、本当にそこまで必要なのでしょうか?

      FP

      FP

      経済的に困らないのであれば、死亡保障はそこまで重視しなくてもいいかもしれません。ただ、預貯金に手を付けなくてもいいように、葬儀代程度は保険で準備できるようにしておくといいですね。

      愛

      分かりました。では、うちにピッタリなおすすめの保障はありますか?

      FP

      FP

      病気やケガの心配は誰にでもありますから、医療保障の充実を図りましょう。愛さんは乳がんや子宮筋腫など女性特有の病気も心配ですので、入院・手術の場合に給付金が上乗せできる「女性疾病特約」が付いているかを確認してください。

      愛

      女性疾病特約ですね。入っていたかなあ…? 確認してみます。

      FP

      FP

      また、がん保険には入っていますか? 生涯でがんに罹患する確率は2人に1人といわれているので、こちらも備えておくと安心です。がん保険に入る場合は、再発時にも十分対応できるものかどうかをチェックしてください。

      愛

      がん保険には入っていません。再発時に対応できるものってどういった内容になりますか?

      FP

      FP

      最近発売されているがん保険ならば大丈夫かと思いますが、中には「がんと診断されたら給付金を1回だけ給付」となっているものもあります。がんは再発も怖い病気です。できれば再発時にも診断給付金が出る保険を選びたいですね。

      保険料がお得な保険はある?

      愛

      必要な保障については、今後夫婦で考えてみます。ところで、保険料負担も結構大きいので安い保険がないか探したいのですが、おすすめはありますか? 保険に比べて、「共済」だと保険料が安くなると聞いたのですが…。

      FP

      FP

      共済は保険料も安くていいですね。1つ加入すると入院保障・死亡時の保障が付いてくるのも分かりやすくて魅力的です。ただし、保険と共済ですと、保障額や保障内容、保障年齢などに違いがありますので、細かくチェックする必要があります。

      共済は単独ではなく、民間保険会社の死亡保険や医療保険、がん保険と一緒に加入したほうが充実した保障を得ることができます。足りないところを民間の保険で補助するのもいいですね。

      まとめ

      保険はいざという時の経済的な助けとなるため、ぜひ加入しておきたいものです。現在、全く入っていないというならば、まずは入院・手術時の保障がある医療保険への加入を考えてみましょう。

      また保険は、「独身・既婚」「子どもあり・なし」「仕事をしている・していない」など立場によって必要な保障が違います。結婚した、子どもが産まれた、仕事を辞めた、など状況が変わったら必ず見直しをするようにしましょう。

      なお、スポーツの趣味がある、旅行によく行くといった人には専用の保険もあります。保険料も低めに設定されていますので、必要に応じて検討してみてください。

        この記事が気に入ったら

        いいね!

        Share

        田尻宏子 イメージ

        田尻宏子

        2級ファイナンシャル・プランニング技能士
        証券外務員第一種資格保有
        複数の金融機関での勤務後、2016年末から金融ライターとして活動中。
        生命保険、損害保険、株式投資、ローン、相続関連などの金融知識を分かりやすくお伝えいたします。

        おすすめの記事

        TOP