「あぁ、早く雨降らないかな」雨の日が待ち遠しくなる『前原光榮商店の雨傘』
「あぁ、早く雨降らないかな」。これは、とある傘屋で1本の傘を購入したお客さまのコメント。普段の生活でこんなことを考える人はまずいませんよね。ですがもしも、憂鬱な雨の日が楽しみになる、雨の日だからこそちょっと出かけたくなる、そんな傘があるとしたら、何気無い日常もちょっぴり豊かになれると思いませんか。そんな上質なヒトトキをもたらしてくれるのが、前原光榮商店の雨傘です。
INDEX
前原光榮商店のこだわりは「生地」「骨」「手元」「加工」の4つの工程への想い
傘を単なる雨を防ぐための“道具”としてではなく、雨の日のスタイルを演出する“装い”として“雨の日が楽しくなる傘”を作り続け、皇室御用達ブランドとしても名高い前原光榮商店。その特徴は、「生地を織る」「骨を組む」「生地を裁断縫製する」「手元を作る」という4つの工程すべてを、こだわりの手作業で行なっていること。
富士山麓にある伝統的な機(はた)によりゆっくりと丹念に織られます
織りあがった生地にプリントを施す一般的な“後染め”ではなく、生地を織る前の糸の段階で染め、生地を織る“先染め”を採用。染め上がった糸は1本1本手作業で伝統の機(はた)にセットされ、ゆっくり、時間をかけて織り上げられていきます。傘を広げた時の存在感ある発色と光沢は、こうして出来上がるのです。
角材を少しずつステッキのような形状に削り熱を加えて少しずつ真っ直ぐに仕上げます
傘の耐久性と見栄えを左右する骨は、手元から先へと伸びる「中棒」と、先端から枝分かれして生地を支える「親骨」に分かれます。前原光榮商店の雨傘は、通常8本の親骨を16本で構成したとても贅沢なつくり。
手間もコストもかかりますが、16本骨になることで開いた時の形が真円に近くなり、広範囲で雨を防いでくれます。さらに傘の開閉をスムーズにし、畳んだ時コンパクトにおさまるというメリットも、日常使いするものだからこそ嬉しいポイントです。
織りあがった生地と組み終えた骨は、この道50年以上の「加工職人」に引き継がれます
裁断は効率を考慮し、8枚、10枚と生地を重ねて裁断するのが一般的。しかし前原光榮商店は、2枚もしくは4枚で裁断を行います。仕上がりの良し悪しにダイレクトに伝わる工程のため、裁断精度を追求し、たどりついた同ブランドのこだわりです。
手元は傘の表情を豊かにしてくれる重要なパーツのひとつです
手元と呼ばれる持ち手部分は、傘をもつ手を彩る顔となるパーツ。そのため、寒竹、ぶどう、籐などの天然素材に徹底してこだわり、傘1本1本にそれぞれ違いがあるのが特徴です。さらに天然の染料で数回にわたってツヤを出していきます。使うほどに手の油分が素材に染み込み、味わいを増していくのが最大の魅力です。
また、前原光榮商店の傘はモデルチェンジが少ないため、部品の保有年数が長いのも特徴です。職人が1本1本心を込めて作られた逸品は、20年たっても修理ができます。親から子へ、世代を超えて引き継げる傘でもあるのです。
ハンドルに触れる度、ピンと貼った生地に雨が当たる音を聞く度、美しい佇まいを見る度、傘を開く度に喜びを感じる、大人のための至高の逸品。
「明日は雨か、嫌だなぁ」と嘆く日々を「あぁ、早く雨降らないかな」と心ときめくヒトトキに変えてみませんか?
ヒトトキおすすめのポイント
- 五感で楽しめる傘
- 使うほどに味わいと愛着を増す
- 20年後も愛用できる
逸品情報
前原光榮商店
1948年、今から半世紀以上前に東京の下町で誕生した「前原光榮商店」。絹の傘やろうけつ染の生地を張った傘、天然の木材を手元として使用した傘などひとつひとつ洗練された部品を使って創られる「こだわり」のある傘として知られ、皇室をはじめ数多くの著名な方々にも愛されています。 中でも16本骨の傘は前原光榮商店の代名詞ともいわれており、日本を代表する傘メーカーとしてニッポンの職人技術を生かしたメイドインジャパンにこだわりつづけています。
※記載している価格は取材当時の金額です。
http://www.maehara.co.jp
※別ウィンドウで前原光榮商店のサイトへリンクします。
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佐藤 仁美美しいを追い求める美のアスリート
平成元年(1989年)生まれ、宮城県出身。2016年、初挑戦のミスコンテストにおいて東北代表に選出。同年に開催されたミス・エコ・ジャパンにて2017年度の日本代表となり、世界大会では日本人初の世界大会入賞を果たした。各国の女性と触れ合い、「世界で活躍する女性は年齢関係なく堂々と自分の意見を話し、それらを取り巻く環境がある事は素晴らしくカッコイイ」と魅了される。日本でも、女性が大きく胸を張って仕事ができる環境とそのためのキッカケが欲しいと感じた。現在はフリーモデルやミスコンにおけるトータルビューティー講師として活動する他、女性の働く未来をアシストしたいという想いから「女性の自立支援と社会貢献」をテーマに起業準備中。