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ユズ胡椒のようなビール!?
超個性派の佐賀クラフトビールが話題

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ユズ胡椒のようなビール!?超個性派の佐賀クラフトビールが話題

「ピリ辛」を想像していると、ガツンと裏切られる。今夏に発売された、佐賀のクラフトビール「MUNEMASA PLUS ONE(ムネマサプラスワン)」。

まず、幻の柑橘と称される佐賀県の固有種「ゲンコウ」のフルーティーな香りがふわりと広がる。そして、喉に落ちる瞬間に唐辛子がピリリ。飲み続けると、刺激がどんどん増していく。某カレーチェーンで例えると、「3辛」くらいか(一般的な辛口の4倍/個人差あり)。ユズ胡椒よりも果実感のあるゲンコウの風味とパンチのある辛みが、なんとも癖になる。

クラフトビール全盛のなか、唯一無二の個性派を生み出すのが、宗政酒造。世界的な磁器・有田焼の窯元が並ぶ、佐賀県有田町。煙揺らめくのどかな町に佇む蔵を訪ねた。
……と、まず目に飛び込んできたのが、どこからどう見ても宮殿。

蔵に隣接している「有田ポーセリンパーク」

蔵に隣接する「有田ポーセリンパーク」。有田焼に影響を受け、欧州初の硬質磁器を完成させた王の宮殿がモデル。

ここは、宗政酒造に隣接する、酒と器のテーマパーク「有田ポーセリンパーク」。ドイツ・ツヴィンガー宮殿の設計図を基に、細部まで忠実に再現している。佐賀どころかもはや日本でもないような、そこはかとない異国情緒。

ほかにも広大な園内には、酒がそろうショップやレストラン、有田焼体験工房、1873年のウィーン万博を彩った大花瓶などの展示室まである。

地の恵みを生かした、佐賀唯一のクラフトビール

丁寧に醸造され、瓶に詰められていくビール

ビールは丁寧に醸造され、瓶詰めされている。人気で品薄になることも。

さて、肝心の酒の話に戻ろう。宗政酒造は、古くからの米どころで老舗蔵も多い佐賀のなかでは、比較的新しい。創業は1985年。焼酎や日本酒に加え、20年前からビールも醸造。現在、佐賀唯一のクラフトビールとして、気炎を吐いている。

ビールは計4種。フレーバーエール「MUNEMASA PLUS ONE」のほか、「のまんばビール」のピルスナー、アメリカンペールエール、インディアペールエールの3種。
ちなみに「のまんば」とは、佐賀弁で「飲まないと(いけない)」の意だという。

ビールジョッキに注がれる「のまんばビール ピルスナー」

レストランでは、「のまんばビール ピルスナー」の生ビールを楽しめる。

ビールは、時間をかけずに発酵する上面発酵のエールと、低温でじっくり造る下面発酵のラガーに分けられ、特徴が異なる。宗政酒造ではその両方を醸造。好みに合わせてセレクトできる。

ラガービールの代表格・ピルスナーは、ゆっくり発酵させているので、麦芽の甘味が生きた、優しい味わい。程よい苦味が爽やかなアメリカンペールエールは、香りが強いペールエール麦芽と柑橘系ホップを使用。隠し味に、甘やかなクリスタル麦芽を少々。強い苦味が特徴のインディアペールエールは、柑橘の風味が広がり、コクもある。

製造ライン

地ビール工場は見学不可。焼酎や日本酒の製造ラインは見学できる。

「地元の素材で、この土地ならではの酒を造りたい」と、同社常務で醸造責任者でもある和田真司さん。佐賀県は、ビールの原料である二条大麦の日本屈指の生産地。そのため、麦の甘味を引き出したい「MUNEMASA PLUS ONE」と「のまんばビール ピルスナー」は、県産麦芽100%。

そして、すべてに使われるのが、町の外れにそびえる黒髪山の石清水。古来からの霊山の名水は、軟水でまろやか。酒の柔らかな個性のキモでもある。

食欲をそそるビュッフェと生ビール

ビュッフェは約50種の品を用意(ステーキは9月末で終了)。生ビールは別料金。

黒髪山と竜門ダム

黒髪山は古来からの霊山。竜門ダムに注ぐ竜門の清水は、名水百選の1つ。

ウィーン万博の大花瓶と古伊万里などの名品が並ぶ展示スペース

ウィーン万博の大花瓶や古伊万里など、名品ぞろいの展示スペース。

個性派から定番、受賞酒まで、豊富なラインナップ

宗政酒造の数々のビール

「のまんばビール」のほか日本酒や焼酎など。ショップ内で大半を試飲可。

クラフトビールのほかに、焼酎や日本酒も個性派ぞろい。隣接する武雄市の特産レモングラスを使った香り高い「レモングラスが香る焼酎」や、ワイン酵母で仕込んだ、白ワインのような軽やかさと独特の風味を持つ焼酎「のんのこワイン酵母仕込み」……。

ユニークな製品を続々と生み出せるのも、確かな酒造りがベースにあるからこそ。国際的なワインコンクールIWCで金賞を受賞した日本酒「宗政―15」、県産原料で造る焼酎「のんのこ黒」など、評価の高い酒も多い。

「MUNEMASA PLUS ONE」は、特産品で佐賀をアピールしたいと開発された。
「佐賀には、ほかにも魅力的な素材がたくさんある。地元のフルーツなどを使った『MUNEMASA PLUS ONE』第2弾も計画中。ワクワクする酒を造っていきたいです」と、和田さん。

常に攻めの姿勢を崩さない、個性派蔵。今後の展開も目が離せない。
その前にまず、スカッと爽やかなクラフトビールを「のまんば」!

Writing by Erika Koyama
Photos by Daisuke Kobayashi

酒蔵情報

宗政酒造 イメージ

宗政酒造
住 所:佐賀県西松浦郡有田町戸矢乙 340-28
電 話:0955-41-0030

http://www.nonnoko.com
※別ウィンドウで宗政酒造のサイトへリンクします。
※「有田ポーセリンパーク」は入場無料。展示スペースは大人500円(含む消費税等)、ビュッフェは大人1,620円(含む消費税等)。

主な商品(含む消費税等):
「MUNEMASA PLUS ONE(ムネマサプラスワン)」330ml・600円
「のまんばビール」各種 330ml・538円
「清酒宗政 純米吟醸酒-15」720ml・1,440円
「本格焼酎 のんのこワイン酵母仕込み」900ml・978円
「レモングラスの香る焼酎」720ml・1,080円
※商品はホームページからご購入いただけます。

宗政酒造のお酒が楽しめる飲食店

山海四季の味と日本酒の店 のんのこ 料理 イメージ

【福岡県・福岡市】
山海四季の味と日本酒の店 のんのこ

市場から毎日仕入れる、鮮度抜群の魚介類が味わえる店。刺し身や手作り一品料理のほか、専用の生け簀を完備するイカ、九州産黒毛和牛も自慢。宗政酒造直送の焼酎や日本酒をはじめ、「のまんば」生ビールなど、幅広く用意。季節限定日本酒があることも。

住 所 :福岡市博多区博多駅東2-1-23 サニックス博多ビル地下1F
電 話 :092-477-3820
営業時間:11:30~13:30(L.O./月~金曜のみ)、17:00~22:30(L.O./金曜・祝前日は~23:00<L.O.>)
定休日 :日曜・祝日・年末年始

Saga Sake Dining さが蔵 さまざまな種類の日本酒や焼酎 イメージ

【福岡県・福岡市】
Saga Sake Dining さが蔵

佐賀県内の蔵元直送の日本酒や焼酎が常時90種超そろう、左党垂涎の店。宗政酒造の酒は、ハーブ梅酒「tete」と「のまんば」生ビールを用意。つまみは酒と相性の良い創作和食で、鯖ハムや里芋の唐揚げが人気。やわらぎ水は、蔵の仕込み水を週替わりで提供。

住 所 :福岡市中央区春吉3-11-19 パノラマスクエアビル博多2F
電 話 :092-715-3201
営業時間:18:00~23:00(L.O./金・土曜は~翌1:00<L.O.>)
定休日 :日曜・祝日・第1月曜(月曜が祝日の場合は翌日休)

http://www.sagakura.com
※別ウィンドウでSaga Sake Dining さが蔵のサイトへリンクします。



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