今月のメッセージ

毎日闘って作ってきた、
ずっと忘れられない役になると思います。

明日海りお 今月のメッセージ
 花組東京公演『雪華抄』『金色の砂漠』、ご観劇いただいた皆様、ありがとうございました。主演として初めてとなった日本物のショー『雪華抄』もそうですが、『金色の砂漠』も日々、いかに芝居を突き詰めて隙なく計算していくか、また逆にそれを忘れてその時々に生まれた感情をもって舞台上で生きられるか、という両方の作業がとても苦しく、でも本当に楽しいなと感じていました。
 ギィは難しい役でしたが、毎日闘って作ってきたので、これからもずっと忘れられない役になるだろうなと思います。ファンの皆様からも、この場面のこの台詞が好きというお手紙をたくさんいただいたのですが、それぞれに違うポイントを挙げてくださり、そういう役、作品に出合えてうれしいですし、とてもやり甲斐がありました。

 この公演の千秋楽で、相手役のかのちゃん(花乃まりあ)が退団しました。かのちゃんが演じたタルハーミネもエネルギーが必要な役で、ギィと同様になかなか理解できない部分もあったと思いますが、精神的にも持ちこたえて演じてくれました。上田久美子先生の理想に近づき、自分たちも心地良く演じられる公演を続けていくためには、どういう精神状態であればいいのか、何が噛み合えばいいのかと毎日考えていて、毎回公演後に話し合いを重ねてきました。かのちゃんあってのギィとタルハーミネなので、最後にがっちりと共同作業が出来て、良かったです。

 かのちゃんは、とても印象の幅が広い人。ほわーんとしているときもあれば、ちゃきちゃきと早口で話しているときもあり、組の宴会などではすごくおもしろいこともする(笑)。女の子っぽくておしとやかですが、一緒に組んできてガッツも芽生え、絶対やり遂げてくれるだろうなという信頼感もある。舞台人としての芯が強く、肝が据わっているところが魅力だなと思います。かのちゃんとの関係を一言で表すのは難しいですが、「戦友」というのが近いのかな。右腕のような頼もしい存在になり、走り抜けてくれました。いまでも魅力的ですが、宝塚の娘役という枠が外れ、今後もっと自由に彼女らしさが弾けるのではないかと思うので、これからにも期待しています。

組子との絆を感じた、
年末の『タカラヅカスペシャル』。

明日海りお 今月のメッセージ
 昨年末のことですが、『タカラヅカスペシャル2016』のことを少しお話ししたいと思います。2年前に出演させていただいたときは、トップとして初めてで、花組を代表して立つことにとても緊張しました。ですが今回は大劇場公演中のお稽古だったので、みんなで振付を受けたり、公演以外のことを考えられて良いリフレッシュになりましたし、メンバーで忘年会をしたりと、すごく楽しかったです。
 最近恒例だった公演パロディの場面はなく、大変だったのでホッとしている生徒も多かったのですが、かのちゃんはやりたかったらしく、すごく残念がっていました(笑)。でもそのぶん、さまざまなナンバーがお届けできたかなと思います。

 本番もすごく楽しかったです。組ではだいぶ上級生になりましたし、1日の舞台をきちんと終わらせる責任が大きいので、轟悠さんが生徒代表として中心から引っ張ってくださることにとても安心感がありました。着こなしから髪型、メイクまで洗練されていらっしゃるので、そういう方と同じ舞台に立てることは、私はもちろん、下級生も皆勉強になったと思います。
 歌では、まあ様(朝夏まなと)と『エリザベート』メドレーでご一緒させていただきました。音楽の吉田優子先生が掛け合いになるメロディを提案してくださったので、まあ様とのコラボを大いに楽しみました。まあ様はトートを演じられたばかりでしたが、私は2年前だったので当時の感情を思い起こしながら、歌いました。同じトートでもこんなにも表現に違いがあるのだと、とてもおもしろかったです。

 りょうちゃん(珠城りょう)とちゃぴ(愛希れいか)、かのちゃんとの「Vacation」の場面もありました。ソロで「Smile」を歌わせていただいたあとだったので、雰囲気を変えるために思い切り楽しんでいたら、3人も一緒になって付いてきてくれました。りょうちゃんはトップとして初めての出演でいろいろ不安もあったようでしたが、頼ってきてくれて懐かしかったです。でも舞台に立つとオーラが増していて、昔から貫禄はありましたが、トップを背負う覚悟を感じました。  
 ちゃぴは、心は相変わらず謙虚ですが、体つきや髪型、雰囲気、何をとっても隙がなく、さすがプロだな、と。同期の実咲凜音ちゃんも最後の出演だったのできっと寂しさもあるのだろうなと見守っていました。あと、紅さんも昔「タカラヅカスペシャル」で一緒の曲を歌わせていただいたりと、こういったイベントでいつもご一緒させていただいていますが、トップさんとしてのお披露目となり、星組さん皆が新しい船出に盛り上がっていて、とても清々しい雰囲気を感じました。

 同期もたくさん出ていて、パワーをもらいました。組に同期がいないので、やっぱりいいものだなぁとうれしかったです。稽古中からいつも同期の誰かと一緒に食事をしていましたが、気付いたら全員集合していたり……(笑)。みんなこだわりをもった舞台人として進化していて、刺激になりました。
 キキちゃん(芹香斗亜)やれいちゃん(柚香光)をはじめとする花組メンバーも、いろいろな方とコラボさせていただいていて、ちょっぴり気合いの入っている姿がすごくかわいらしく、またたくましく見えました。初出演だったマイティ(水美舞斗)にも、場を与えてもらったら力を発揮できる頼もしさ、実力を感じました。2年前はまだみんな若く、私自身も必死でしたが、いままで組のメンバーとの関係をちゃんと深めてこられたのだなと、皆との絆、繋がりみたいなものを感じられたのがすごくうれしかったです。

※このメッセージは、1/27(金)に届いたものです。