冠協賛公演特別コーナー:三井住友VISAカード
冠協賛公演特別コーナー【過去の公演出演者が語る 冠協賛 Play Back(ブレイバック)】
雪組トップスター・望海風斗
<プロフィール>
のぞみ・ふうと
2003年入団、花組に配属。'09年『太王四神記』で新人公演に初主演。'12年『Victrian Jazz』でバウ公演に初主演を果たすなど、活躍。’14年『エリザベート』では、狂言回しのルキーニ役を見事に演じ、好評を得る。同年、雪組に組替え。豊かな歌唱力、繊細な芝居心、熱く骨太な舞台姿、ダンス力など、高い実力で組を支える。'17年、全国ツアー公演『琥珀色の雨にぬれて』『“D”ramatic S!』でトップスターに就任。

雪組トップスター・望海風斗 2014年花組公演『エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)ー』

月組・美弥るりか

 この作品で演じたルキーニ役では、毎日ものすごく孤独を感じていました。ルキーニはさまざまな場面に出ていて、いろいろな人とかかわるのですが、次元の違う世界に存在している役。客席で観ていたときは、人としては嫌なタイプですが(笑)、とても魅力的でかっこいい役だと思っていました。ですが、いざ自分が演じてみると、実はとても孤独な人だと思いました。だからこそ、人に対して厚かましく絡んでいくのかもしれないな、と。最後は狂気的な部分が描かれますが、それ以外にも普通の人間的な部分ももっていて、演じても演じてもゴールに辿り着けない。それがこの役の魅力なのだろうなと感じていました。

 ルキーニは、これまでたくさんの方が演じられていて、それぞれの解釈、役者さんの魅力でまったく違う印象を抱く役でもありました。潤色・演出の小池修一郎先生からも、「自分のルキーニをもっと出しなさい」と言われていたので、自分のルキーニとは一体なんだろうと考えながら、日々演じていました。

 雪組に組替えする前、花組生として最後の公演だったこともあり、自分が花組でできることはすべて出し切らないと後悔するなと思っていました。しかもルキーニというエネルギーが必要な役でしたので、毎日出し切った状態で、役を“生き切る”ことを目標としていました。この役によって、エネルギーを持続すること、毎日やり切ることの積み重ねが自分の力になるということを発見。意識もすごく変わりましたし、とても大きな経験となりました。

 この公演は、同期の明日海りおのトップお披露目公演でもありました。心のなかでは違ったかもしれませんが、明日海自身がとても落ち着いて見えたので強さを感じましたし、だからこそトートができるのだな、と。ルキーニは自由に動かないといけない役でしたので、同期がトートだったことでとてもやりやすく、いい意味で気を使わずに動けたと思います。自分のイメージから生まれてきたのがこのトートなのだと思って、稽古、本番を通して彼女のトートをすごくよく見ていたことを覚えています。いま振り返ってみても、同期でこの大作に挑めたのはすごくうれしいこと。直接的に絡む場面は少なかったですが、「ミルク」の場面で一緒に銀橋で歌うことができて、すごく「胸アツ」でした(笑)。