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花組トップスター・明日海りお 2014年花組『エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)ー』

花組トップスター・明日海りお

 この作品は、ファン時代から大好きな作品でした。入団後も歴代の方のトートを、客席や出演者として拝見してきたので、自分がトートを演じさせていただけるとお聞きしたときは驚きました。

 '09年にあさこさん(瀬奈じゅん)が演じられてから少し期間が空いていましたし、お披露目公演でもあったのでプレッシャーも感じて、いま思うとすごくがむしゃらでしたね。『エリザベート』を上演した組は、その年の試験の成績がぐっと上がると言われているくらい、音域も広がりますし、音感も鍛えられます。楽曲もとても難しかったのですが、皆で取り組めたことが貴重な体験だったなと思います。

 当時も感じていましたが、いま考えてもとても豪華なキャストで公演させていただけて、幸せでした。エリザベートを演じたらんちゃん(蘭乃はな)はさよなら公演で、余計なものを削ぎ落してストイックに作り上げていました。エリザベートを演じることだけに向かう姿が役とリンクしていて、らんちゃんらしいエリザベートだったな、と。みちこさん(北翔海莉)も特別出演されていて、「最終答弁」の場面で一緒に歌わせていただきました。音の正確さはもちろん、パワーが凄まじく、トートなので圧倒されてはダメなのですが、本当にすごかったです。とてもやり甲斐のあるシーンでした。ルドルフは、キキちゃん(芹香斗亜)とれいちゃん(柚香 光)の役替わり。いま振り返ってみると、本当に貴重な機会だったのだと感じます。

 そして、ルキーニは同期のだいもん(望海風斗)でした。2人で銀橋で歌うシーンがあり、だいもんは「胸アツ」だったと言ってくれたようですが、私も同感ですね。観に来てくれた同期もあの場面で泣いたという話をよく聞きました。私たち以上に、胸アツだったのは、もしかしたら同期かもしれませんね(笑)。

『エリザベート』では、新人公演や本公演で演じたトートだけでなく、ルドルフ、シュテファンなど、いろいろな役で関わってきました。私にとって、とても特別な作品ですね。

花組トップスター・明日海りお
<プロフィール>
あすみ・りお
2003年入団、月組に配属。'08年『ME AND MY GIRL』新人公演初主演に抜擢。以降、端整な容姿だけでなく、温かく深みのある豊かな歌唱力、細やかな芝居心、透徹した舞台姿で活躍。’10年『アリスの恋人』でバウ公演単独初主演。'13年、花組に組替え。翌年、中日劇場公演『ベルサイユのばらーフェルゼンとマリー・アントワネット編ー』より、トップスターに就任。’14年『エリザベート』で大劇場公演お披露目を果たす。