 |
|
 |
|
この作品の魅力はまず、何と言っても歌が素晴らしいこと。ワイルドホーンさんの作曲された曲は『ジキル&ハイド』を拝見したときもすごいなと思ったのですが、耳に馴染んでくるんです。実際に歌ってみると音が何オクターブも飛んで難しいのですが、スカーレット・ピンパーネルが出発するときの、いかにもミュージカルというような「炎の中へ(INTO THE FIRE)」など、本当にいい曲ばかりですね。私の場合、歌っただけで汗をかいてしまう(笑)大曲が幕が明いたらすぐにあるので、頑張りたいです。
パーシー・ブレイクニーとしての顔と、スカーレット・ピンパーネルとしての顔、その二面性をはっきり表して、面白く見せたいです。イギリス貴族としてのスマートさや、マリグリットを愛しているけれども彼女を疑い始めた葛藤などを演じ切れたら・・・・・・。パーシーとマルグリット、ショーヴランの3人の三角関係はもちろん、王太子を救い出すなどさまざまなことが描かれています。市民が敵、ヒーローが貴族という設定で、宝塚の代表作である『ベルサイユのばら』とはまったく逆の世界なのですが、お客様には作品を最後までご覧になったときに楽しかった、と思っていただけたらうれしいです。星組全員で一丸となって頑張って、この公演を成功させていきたいと思っています。ぜひ劇場にいらしてください! |
お稽古は、感情的で起伏の激しい曲にとても苦労しました。例えば、パーシーとの結婚式の次の場面に「あなたを見つめると」という曲で切ない気持ちを歌い上げる……など、いい曲ばかりなのですが、実際に歌うととても難しいなと感じています。
潤色・演出の小池先生にマルグリットのイメージをうかがったら、“フランス女性のアンニュイさ、激しさ、女優としての華やかさ”などをあげていただきました。宝塚の娘役ではあまりないような役だと思います。『エル・アルコンー鷹ー』で演じたフランスの女海賊ギルダも異色でしたが、あそこまで異色だと演じやすい部分もありましたが、マルグリットのほうがもう少しグレーゾーンな感じ、とでもいいますか……。この役を宝塚で演じるにあたって、どういう風に表現していったらいいのか悩みましたが、少しでも近づけるように演じていけたらと思っています。小池先生の細やかな演出もぜひ楽しみに、ご覧になっていただきたいですね。 |
ショーヴランを演じさせていただきます。市民代表としてその時代の市民がどういう気持ちだったかを研究し、長年の積み重なってきた思いを表していけたらと思っています。それに、あすかさん(遠野)演じるマルグリットとの関係も、もう1回寄りを戻したいと思っている反面、利用しようとも思っている。そういう部分も、出していきたいです。
どの曲も歌いやすそうに聞こえるのですが、歌ってみるとすごくエネルギーがいります。最初は本当にこの低いキーはあっているのかな?と思ったくらい、私が歌わせていただく曲はほとんどサビ前に1オクターブ下がり、サビになると1オクターブ上がる……。頑張るしかないな、と思っています! 幕開きから市民が大勢で出てくる場面がありますので、みんなと一緒にリアルに表現したいですね。そして、心情をきちんと伝え、納得していただけるように歌っていきたいと思っています。 |
|
|