冠協賛公演特別コーナー
三井住友VISAカードミュージカル「ロミオとジュリエット」
演出家・出演者インタビュー
舞台写真レビュー
「エリザベート」-出演者インタビュー
小池修一郎氏
瀬奈じゅん ミュージカル『ロミオとジュリエット』は2001年にフランス・パリで初演された作品です。ロック調のフレンチポップスで、軽やかだけど情緒的、甘やかで心に染み入る音楽を中心に綴られていて、メインキャストの歌以外でも、メロディだけ聞いても魅了されます。
 
  17世紀に書かれた原作が、現代でも魅力を失わないのは、根幹にある"愛"という普遍的なテーマがあるからこそ。現実的には、情熱的な愛が持続することはなかなかないので(笑)、そこまでの愛というのを、観てみたいし経験したいという部分があるのだと思います。そういうストレートさに、人々が惹かれるのではないでしょうか。宝塚歌劇は恋愛を描く場としては最高に適したところだと思うので、より深く、情緒的に表現できるのではないかと思っています。
 
  今回の雪組公演は、大劇場での作品としてよりパワフルになりますし、なかでも、ジュリエットのWキャストは見どころの1つです。宝塚では昔から作品ごとにヒロインが変わるという時期が、何度かありました。そのほうが作品が限定されず、バリエーションが生まれるのです。今回は特に恋愛劇ですので、2人のジュリエットがいることで恋のいろいろな局面が出てきますし、ロミオがジュリエットを愛していくときの表現の仕方にも違いとなって出てきてすごく面白くなるのではないかと思いますので、固定観念にとらわれずに観ていただきたいです。2人をリードする音月は大変だと思いますが、そこは男役・音月桂の度量に期待しています。新生雪組による新鮮でパワフルな舞台をぜひ楽しんでいただきたいと思います。
音月 桂
霧矢大夢 このミュージカルの日本初演となった星組公演を観たとき、不朽の名作でお話の筋をわかっているのに、圧倒されるような感覚がありました。そして、曲のなかに役1人ひとりの感情の動きがすべて表現されている印象を受けました。お稽古はまだこれからですが、譜面通りに歌っても役として生きられるように作られている音楽に、さらに自分たちの表現を乗せていけば、より深いものになるのではないかと思っています。これまで出合ったことがないリズムなので、自分にない引き出しをどう作るかという課題はありますが、いまは挑戦できることにワクワクしています。
 
  また、ロミオの役作りをしていくにあたり、イメージを固めすぎずに、先生に指導していただきながら柔軟に役を深めていけたらと思っています。ロミオを演じることで、新たな自分を発見できると思いますし、お客様にも音月の、そして雪組のいろいろな面を観ていただきたいです。この公演はトップお披露目公演となりますが、宝塚96年の歴史、また雪組の伝統を受け継ぎ伝えていくだけでなく、自分なりの風を起こせたらいいなと思っています。
  雪組ならではの『ロミオとジュリエット』、皆様ぜひ楽しみに観にいらしてください。
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