冠協賛公演特別コーナー
三井住友VISAカード シアター『ベルサイユのばら』ーオスカル編ー
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これまでの協賛公演
『ベルサイユのばら』ーオスカル編ー出演者インタビュー
凰稀かなめ

 昨年、雪組の「フェルゼン編」にオスカル役として特別出演させていただきました。そのときに抱いたオスカルの印象は、「自ら咲く場所を選ぶ一輪の白薔薇」でした。きれいに手入れされた庭ではなく、道端で強く生きる、そんな意志の強さを感じます。白は彼女のピュアさを、柔らかい茎の内部は彼女の繊細さを、外にある棘は強がっている部分を表しているのではと解釈しました。このイメージを大切に、役を深めていきたいと思っています。

 今作はアンドレが役替わりです。同期の緒月はとても人間臭い役者なので、野性的なアンドレに、そして朝夏はやわらかさや温かさ、落ち着いたイメージがあるので、そういう色をもったアンドレになるのではないかと想像しています。

 演じる人によって、オスカルとアンドレの関係も変わってくると思いますし、私自身も型にはまった芝居をするつもりはないので、感情のままに演じてみたいです。そして、2次元の漫画を、3次元の舞台で演じる意味をお伝えし、実在したかのように感じていただけるようオスカルを演じていきたいと思います。
いまとても勢いのある宙組のパワーを生かして、毎日違う『ベルサイユのばら』をお見せできるのではないかと思いますので、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。

朝夏まなと

 私は以前、花組で『外伝 ベルサイユのばらーアラン編ー』に出演したことがあります。そのときから、いつかは宝塚歌劇の原点ともいえる本編に出たいと思っていたので、念願が叶ってとてもうれしいです。
 アンドレは、すべての行動がオスカルへの愛からきていて、彼女にとって何が最良なのかを考え、冷静に状況を判断できる頭の良い人。オスカルが光り輝いていられるのは、そんなアンドレが影にいるからこそだと思います。アンドレは、目が見えなくなったり、身分違いの恋に苦しむようになると陰のイメージが強くなっていきますが、もともとは明るい人。彼が根本にもっている明るさは、素の自分を生かして表現し、そしてこれを機に、硬派で心が強い男らしさを身に付けたいです。

 様式美の芝居が求められる作品ですが、凰稀さんのオスカルに合う、包み込めるようなアンドレでありたいと思います。そしてもう1役のジェローデルは、オスカルを愛しているからこそ身を引く男性です。2人の違った愛の形を演じ分けたいですね。

緒月遠麻

 2006年の雪組公演に出演した際には、稽古場から普段の公演とはまた違った緊張感がありました。ファン時代に観ていた場面を稽古場で生で体感したときはとても感動しましたし、やはり特別な思いがある作品です。
 アンドレは、歴代の先輩方が演じてこられた大きな役なので、プレッシャーがないとは言えないですが、自分にしか出せない味を大切にしようと思っています。アンドレのイメージといえば、見返りを求めない包み込むような無償の愛。それを自然でリアルな、嘘のない芝居で大きく演じたいです。

 オスカル役の凰稀は同期ですが、私自身も凰稀を支えたいという気持ちでやってきているので、そういう同期ならではの関係性を今回の役にも生かせられたらと思います。もう1役のアランも、アンドレとは違う愛の形で表現したいです。宝塚歌劇の代表作に出演し、しかも2役の人生を生きられるので、存分に楽しみたいと思います。

実咲凜音

 以前、花組公演『外伝 ベルサイユのばらーアンドレ編ー』に出演させていただきましたが、今回本編に出演させていただけることになり、とても光栄です。今作では、オスカル様をお慕いするロザリー役を演じさせていただきます。
 ロザリーのイメージとしては、オスカル様への思いの強さを感じます。とてもかわいらしくて健気で儚いですが、心の強い女性だと思うので、そういう部分を表現していければと考えています。夫であるベルナールとともに民衆と歌い上げる場面が印象的なので、群衆のエネルギーを感じていただけるように力強く演じたいです。そして、最後までオスカル様を一途に思い続けていきたいと思っています。

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