冠協賛公演特別コーナー
三井住友VISAカード シアターグランド・ロマンス 『王家に捧ぐ歌』-オペラ「アイーダ」より-
出演者インタビュー
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これまでの協賛公演
三井住友VISAカード ミュージカル「エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)ー」出演者インタビュー
朝夏まなと

 私は宝塚歌劇のファン時代がなく、入団してから過去の映像などを観て好きになっていったのですが、『王家に捧ぐ歌』はこれまで抱いていた宝塚のイメージを覆された作品でした。スケールの大きさ、楽曲の素晴らしさが印象的で、このような素敵な作品で新生宙組がスタートできることを誇りに思います。

 ラダメスは戦士でありながら、1人の女性を愛しているがゆえに戦いを止めるような、熱い信念をもった男性。戦士としての凛々しさと愛に生きるロマンチックな部分の両立をめざしたいですね。そして、初演を拝見したとき「物語の冒頭からラダメスはアイーダを好きなんだ!」と驚いた覚えがあるので、どこまでそのリアリティを出せるのかな、と。今回は相手役の実咲がアイーダを演じますので、そういう意味では表現しやすいのかなと思っています。

 前作の梅田芸術劇場公演『TOP HAT』より、トップスターという立場に立たせていただいています。その際、自分自身が誰よりもやるべきことをきっちりやる、という当たり前のことが、とても難しいと実感しました。でもそういう姿勢を見て、周りの皆がついてきてくれるのを直に感じたので、今後もその姿勢を大切にやっていこうと思っています。
 実咲とは花組にいた下級生のころにも組んだことがあるため、その安心感や絆が私たちの強みでもあり、そこからどれだけ先にいけるかが大事だと感じています。『TOP HAT』でも、こんな表情もできるようになったんだという発見が毎日ありましたので、そんな新鮮さを失わず、質のいい舞台をお届けできるコンビでありたいです。

 今作は新生宙組全員そろっての初めての公演なので、一致団結してより良い作品を作り上げていきたいです。そして私自身としても、ラダメスという大きく純粋な心をもった男性が表現する「愛」を突き詰め、伝えていきたいと思っています。

実咲凜音

 アイーダという大役をさせていただくことを、うれしく思うと同時に責任を感じています。DVDで初演を拝見したときに、素敵なメロディがとても印象に残り、制作発表で歌わせていただいた「アイーダの信念」などをよく同期と歌っていました。実際自分が演じるとなると、歌でどれだけ物語を表現できるかが課題だなと感じています。

 また、初演で男役である安蘭けいさんが演じられたアイーダ役をさせていただくので、女役としての引き出しからアイーダに繋がる何かを見つけ、自分のなかにある情熱を絞り出していきたいです。アイーダは、「戦いは新たな戦いを生むだけ」という強い信念をもって生きている女性。宝塚の女役では、自分の信念を強く押し出す役は多くないので、この役をさせていただくことは1役者として糧になると感じています。

 前作の『TOP HAT』の際、太陽のような朝夏さんがいてくださることで、組子1人ひとりがキラキラと輝けるということを実感しました。組一丸となってそんな朝夏さんについていき、新生宙組の始まりとなる『王家に捧ぐ歌』にも挑んでいけたらと思います。

 課題はたくさんありますが、役と役のぶつかり合いが、いまは怖いというより、楽しみな気持ちのほうが強いです。熱く自立した女性像を描けるように頑張りたいですし、いまの宙組の勢いと作品の素晴らしさを合体させ、団結していい舞台をお見せできるよう努めていきたいです。

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