日本初演20周年という記念すべき年に、この作品に携わらせていただけることは私にとって本当に奇跡です。目の前の壁はとても高いのですが、先生方のご指導のもと、朝夏さん率いる宙組の新たな『エリザベート』をお届けできるよう、魂を込めて取り組みたいと思っています。
心を動かされる素晴らしい曲の数々が魅力の作品です。楽曲はとても繊細に作られていて、実際に歌ってみるととても難しいのですが、制作発表でパフォーマンスさせていただいた「私が踊る時」をはじめ大好きな曲ばかりです。また、映像を含めてこれまでの8作すべてを拝見しましたが、いつも1幕ラストの「鏡の間」のシーンで、エリザベートが振り返った瞬間の気迫に圧倒されていました。
エリザベートは私にとっては遠い存在で難しい役ですが、たくさんある資料なども参考に少しでも共通点を見付けたいです。そして、いかに彼女の喜怒哀楽を体験できるか、想像を膨らませながらリアルな表現に挑戦したいと思っています。
朝夏さんのトートに対するエリザベート像を追求していくのが、私の課題です。トートに影響を与える存在となれるよう、稽古場でもがきながら核となるものを見付け、頑張りたいです。 |