冠協賛公演特別コーナー
三井住友VISAカード ミュージカル「エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)ー」
出演者インタビュー
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三井住友VISAカード ミュージカル「エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)ー」出演者インタビュー
朝夏まなと

 『エリザベート』は、2002年花組公演に入団1年目で出演し、初台詞をいただいた思い入れのある作品です。そんな作品でトートに挑戦させていただくこと、さらには日本初演20周年という記念すべきときに上演できることに、責任と喜びを感じています。
 今作の魅力はあり過ぎてひと言では表せないのですが、宝塚版の特徴であるトートが主役になっていることで、エリザベートの死への憧れが愛情となって強く表現されています。それが美しいメロディと多彩な音楽で表現されているところが、最大の魅力ではないかと思っています。
 潤色・演出の小池修一郎先生には、「核心を突いたトートだ」とおっしゃっていただいたのですが、それがどういうことなのか、突き詰めていきたいと思います。世界を俯瞰している黄泉の帝王トートを、どう演じるのか。スケールの大きい、鋭くセクシーなトート像を表現したいです。私は普段から「太陽のような存在になりたい」と言っていますし、明るい役をいただくことも多く、トートはイメージと真逆の役。普段の印象とは変えるため、衣装についても「胸元を少し開けて欲しい」とリクエストを出しました。トートの存在感に私の個性を融合させて、演じてみたいと思っています。

 トートは、エリザベートが作り出した存在。エリザベートが死を強く求めていたら私も強く出るなど、実咲がどういうエリザベート像を作るかによって、トートも変わってくると思います。

 今回初演から9作目の『エリザベート』となりますが、何度も再演されているのでご覧になる方にも固定のイメージはないのではないかと思っています。いまの宙組は1人ひとりが良いものを作ろうという努力を日々重ねており、舞台に良い影響を与えています。私を含め、すごく良い時期に挑戦できる役を与えていただいたので、そんなエネルギーや宙組の総合力を結集して、頑張りたいと思います。
実咲凜音

 日本初演20周年という記念すべき年に、この作品に携わらせていただけることは私にとって本当に奇跡です。目の前の壁はとても高いのですが、先生方のご指導のもと、朝夏さん率いる宙組の新たな『エリザベート』をお届けできるよう、魂を込めて取り組みたいと思っています。

 心を動かされる素晴らしい曲の数々が魅力の作品です。楽曲はとても繊細に作られていて、実際に歌ってみるととても難しいのですが、制作発表でパフォーマンスさせていただいた「私が踊る時」をはじめ大好きな曲ばかりです。また、映像を含めてこれまでの8作すべてを拝見しましたが、いつも1幕ラストの「鏡の間」のシーンで、エリザベートが振り返った瞬間の気迫に圧倒されていました。

 エリザベートは私にとっては遠い存在で難しい役ですが、たくさんある資料なども参考に少しでも共通点を見付けたいです。そして、いかに彼女の喜怒哀楽を体験できるか、想像を膨らませながらリアルな表現に挑戦したいと思っています。

 朝夏さんのトートに対するエリザベート像を追求していくのが、私の課題です。トートに影響を与える存在となれるよう、稽古場でもがきながら核となるものを見付け、頑張りたいです。
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