イントロダクション
明日海りおの魅力が光る2本立て
『A Fairy Taleー青い薔薇の精ー』は、自然界には存在しない青い薔薇、“不可能”という花言葉を持つ禁断の花がモチーフ。明日海演じる、妖精界の掟に背いた罪で異端となり、闇と孤独のなかに閉じ込められた“青い薔薇の精”が物語の軸。19世紀後半のロンドンと目に見えない異次元の世界が交錯する、幻想的なオリジナルミュージカルとなります。
作・演出の植田景子と明日海のタッグは、2017年TBS赤坂ACTシアター公演『ハンナのお花屋さん』が記憶に新しい。等身大の生き生きとした若者を描き、明日海の新たな一面を引き出した植田が、今作ではどういった作劇で魅了するのか。新人時代からフェアリータイプの男役と称されつつも、次第に骨太で芯のある男役へと変貌。そしてトップスターとしての覚悟と矜持、芝居心にあふれた舞台人となった明日海が、いま演じる“精霊”とは。持ち味と経験が醸し出す、また新たな役として息づいてくれるのではないでしょうか。期待が尽きません。
一方の『シャルム!』は、稲葉太地が作・演出を手掛ける作品。稲葉は、明日海がトップになって初めてのショー作品『宝塚幻想曲』を担当。黒エンビの男役が桜のように咲き乱れる名場面を生み出し、いまも記憶が鮮明によみがえります。今作でも明日海をはじめ個性豊かな花組生が活躍する、代表作のレビューとなるに違いありません。
当ホームページ内で、制作発表や出演者インタビューを順次アップしていきますので、お楽しみにしてください。