
暁千星
今作は、インド映画『RRR』を舞台化した2024年上演の星組公演『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』を、ラーマ編として再構築した作品です。台本を読んだとき、ラーマに関するシーンやその婚約者シータの場面などが加わっていて、また違った新たな面も感じていただける作品になっていると思いました。
私が演じるラーマの登場シーンをはじめ、新しい場面がたくさん盛り込まれていますが、なかでも一番うれしかったのはラーマの過去の場面。なぜ彼がイギリスの警官になったのかが明かされるシーンで、涙が出るほど苦しい場面ではありますが、映画を観たときにもすごく印象的な場面だったので・・・・・・。あと、ラーマはビームを助けたことによって捕まってしまうのですが、その牢獄の場面も加わります。立ち回りも含めて大きく変わっていくと思うので、その辺りもすごく楽しみです。
ラーマとシータのシーンは、離れた場所にいる設定なので向き合ってお芝居することはなかなかないのですが、今作ではシータが"FIRRRE MIRRRAGE"としても登場するので、一緒の場面にいることがすごく増えています。"FIRRRE MIRRRAGE"の踊りでの表現がお芝居とどうマッチしていくのか、ラーマとシータの関係性がどう見えていくのか、私自身も楽しみです。それによりシータとの関係性もより伝わると思いますので、ラーマの包容力やシータへの気持ちをもっともっと表現していきたいです。
前作で礼真琴さんが演じられたビームは、同期のもえこ(瑠風輝)が演じます。最初はもえこのビーム役があまり想像できていなかったのですが、お稽古が始まってみると、同期だからこその安心感がすごくあります。ただ、普段は私のほうが「もえこ、もえこ」と頼っている感じなので、せりふで「兄貴」と呼ばれるのがくすぐったい(笑)。これまでとは違うもえこを見ている新鮮な感覚もあって、演じていてすごく楽しいです。
そんなビームとの友情、シータとの愛の両方をより深く描けたらいいなと思っています。
映画や初演のときも印象に残ったのは、後半になるまでラーマが敵か味方かわからないというところ。いい人そうではあるけれど、なぜかイギリスの警官で、どんな過去を持っているのだろう、と。初演でもそのことを意識して演じていましたが、今作でもビームやインドにとってラーマは敵か味方か、そして彼が何に葛藤しているのかどんどん明らかになっていく面白さもお届けできたらと思っています。
目の前のものに向き合うことに必死だった前作を経て、さらに丁寧にラーマという人物を表現していきたいですし、より男性らしくかっこよく演じたいです。
やはり『RRR』といえば、人間離れした立ち回りが魅力。いまお稽古していても、作品の大半がナンバーによって構成されていて、踊りと立ち回りが多く体力勝負となりそうです。ナンバーができないとお芝居も入っていかない部分も多いので、まずは歌や踊りに取り組んでいます。また今回は宝塚歌劇では観たことがないような新しい立ち回りにも挑戦するので、頑張っていきたいです。そして、皆さんが楽しみにされている"ナートゥダンス"! 私たち出演者もそのお稽古になるとドキドキしています(笑)。しっかりトレーニングを積んで、挑みたいです。
初演のときも、コーラスの方が素晴らしく本当にすごいなと思って聞いていたのですが、今回も改めて素晴らしい技術を持っている方ばかりで心強く感じます。だからこそ私も頑張らないと!と思いますし、出演者1人ひとりが与えていただいたものに対して上を目指してトライする精神で臨んでいます。
前作と同じ役の人もいれば、違う役の人、前作の新人公演で演じた役を今回本役として演じる人などさまざまです。新たな役を演じる人たちが、どのように作っていくのかもすごく楽しみですし、同じ役を演じる私たちは前作のせりふの言い方などが脳裏に焼き付いているなか、それをいかに払拭して成長した部分を見せていけるのか。皆それぞれの課題が違うところも、いまお稽古していてすごく面白いなと思っています。
盛り上がるナンバーで構成された豪華なインド映画の魅力、エネルギッシュな星組らしさや宝塚歌劇の魅力をお伝えできたらと思っていますので、楽しんでご観劇いただけたらうれしいです。皆様、劇場でお待ちしております。
詩ちづる
今作『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Rama~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートラーマ~)』の台本を読んだときに、映画ですごく印象的だったラーマのシーンが多く加わっていて、ビームのストーリーに加えてラーマの物語に厚みが増した印象を受け、より素敵なお話になりそうだなと感じました。
いまお稽古していても暁さんが引っ張ってくださっていて、皆でそれについていこうという気持ちがあるように感じています。私は初演と同じシータという役を演じさせていただくので、精一杯取り組んでいきたいと思っています。
今作ではシータだけではなく、"FIRRRE MIRRRAGE"役も演じさせていただきます。「離れているけど思いはそばに」という歌詞が出てくるように、"FIRRRE MIRRRAGE"はラーマを見守るシータの気持ちの象徴であり、同時にラーマが生み出したものというイメージを持っています。踊りで表現する役なのでドキドキしていますが、どう動きに説得力を持たせることができるのか、しっかりお稽古していきたいです。
最近お茶目な役をいただくことが多かったので、シータとしてもまた違った声質を研究しているところです。2役とも、よりラーマの心に寄り添って、お互いに支え合えるような存在になれたらいいなと思っています。
この作品の魅力は、ビームとラーマの友情と、お互いの葛藤がすごくドラマチックに描かれているところだと思っています。今回改めてお稽古場で拝見していても、暁さんと瑠風さんの同期のお2人が楽しそうにお稽古されているお姿、お2人の関係性と重なるような部分も垣間見えて、とても素敵だなと感じています。
シータとしても、FIRRRE MIRRRAGEとしても、しっかりラーマへの思いを表現できるように努めていきたいです。インドの素敵な音楽に包まれる作品ですので、楽しみにしていただけたらうれしいです。