永久輝せあコーナー

2020年2月のメッセージ

お稽古が大変だった『DANCE OLYMPIA』。

永久輝せあ 今月のメッセージ  1月に上演した東京国際フォーラム公演『DANCE OLYMPIA』。ご観劇いただいた皆様、ありがとうございました。

 この公演はダンスコンサートだったこともあり、お稽古がすごく大変でした。これまでもショーやワークショップ、バウ公演『New Wave! -雪-』などで、振付や課題が多いと感じる公演はありましたが、今作は太鼓やフラメンコ、ストリートダンスと初めて挑戦することばかり。初日に間に合うのかな……と感じるくらい、怒濤の稽古期間。フラメンコで足、ストリートダンスで腹筋や背筋、剣を持つプロローグのダンスと太鼓で腕と、毎日違う箇所の筋肉痛が増える、という状態でした。

 毎日いただく振付を覚えることと並行して、その踊りに必要な基本的な技術を習得する必要があり、とても苦労しました。トップスターの柚香光さんをはじめ皆さんと本格的に踊らせていただくのも初めてでしたので、緊張感もあってなのか、なかなか振付を覚えられずに焦りばかりが募っていました。毎日お稽古が始まる前に、ストリートダンスのリズムの取り方や難しいステップの復習、フラメンコのリズムや手拍子というメニューを自分で決めて、自主練をしていました。

 1幕は芝居仕立てで、いろいろなジャンルのダンスを踊らせていただいています。そして2幕は、叩くだけでなく形の美しさも求めてお稽古した太鼓から幕開き。そのあとの、女役のサロメを演じる場面もとても楽しいです。雪組でもショーで女役として上級生の男役さんと踊らせていただくことはありましたが、今回は相手がほのかちゃん(聖乃あすか)ということで、下級生の男役さんとは初めてだったので、ドキドキしました。音楽も振付もとても素敵で世界観が出来上がっていたので、それに身を委ねる感じで踊っています。

 そしてそのあとは、馴染みのあるスペイン舞踊とは全然違う、本場のフラメンコ。『ドン・ジュアン』の際にご一緒させていただいた佐藤浩希先生の振付です。その時は役柄的に踊るシーンはあまりなかったので、初めて本格的に挑戦。稽古場から柚香さんのプロのようなテクニックがすごすぎて、圧倒されていました。初日はこのフラメンコの場面でのお客様の大きな拍手が、特に印象に残っています。

 そのあとすぐ、「アンダハレオ」というスペインの曲を歌わせていただいています。稲葉太地先生が、新しい道を行くといういまの私の心情に合った歌詞を当ててくださり、やりがいのある場面でとても身が引き締まります。
 今年は花組創設100年目ということで、フィナーレは花組ゆかりのメドレー。新しいことへの挑戦が多いなか、ホッとする幸せな時間です。私はショー『ビューティフル ピープル』の「ビューティフルラブ」という曲を歌わせていただいているのですが、素敵な楽曲なのでうれしいです。

花組生を実感した瞬間……。

永久輝せあ 今月のメッセージ 『DANCE OLYMPIA』で、花組公演デビューをさせていただきました。組ごとにお稽古の進め方などいろいろなことが違うのですが、2幕のラテンの場面の振付を受けた時に、すごくそれを実感しました。ラテンのナンバーは珍しくないのですが、雪組時代の私はまず先生の振付どおりに踊って体に入れて、そのあとに自分ならどう踊るかという感じで進めていくことが多かったです。ですが花組では、振付をいただいた瞬間から、皆さんが“男役スイッチ”をオン! 下級生に至るまで、最初から男役として自分なりに踊っていて、本当にびっくりしました。「これが花組さんなんだ!かっこいい!!」と鳥肌が立ちました。

 入団したての下級生まで、男役というものを常に意識しながら踊っている姿を見て、昔からずっとそういう空気が受け継がれている組なんだろうな、本当にすごいな、と感じます。そして何より、柚香さん、水美舞斗さんがものすごくかっこいい! 私は入団前、花組ファンでよく公演を観ていたので、「花組のダンス」を間近で観られて、大興奮。自分も学ばなくては!と思いつつ、稽古場ではついつい見とれてしまいました。

 初日には、うれしいこともありました。カーテンコールで柚香さんが私をお客様に紹介してくださり、さらには花組ポーズの音頭も託してくださいました。あの大変な稽古を乗り越えて無事に幕が下りたことにホッとしていた時だったので、びっくりしましたが、すごくうれしくて心が温かくなりました。
 実は、花組を応援してくださっているお客様に自分はどう映るのだろうかと、初日が開くまではとても心配で……。でも、パレードでお辞儀をした時にたくさんの温かい拍手をいただき、とてもホッとしました。これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

昨年末の『タカラヅカスペシャル』の思い出。

 だいぶ時間が経ってしまいましたが、昨年末の『タカラヅカスペシャル』のことも少しお話しいたします。『DANCE OLYMPIA』のお稽古の最中だったので、大変すぎて記憶が少し曖昧ではあるのですが……(笑)。

 プロローグは、出演者全員で出たあと、ショーの主題歌を各組ごとに歌い継ぐコーナーがあり、花組生だけが残って『シャルム!』の曲を歌うという構成でした。皆さんが舞台袖に入るなか、自分は舞台にいるということで、その瞬間に「あ、私は花組生なんだ」と実感。自分の中での「花組の初日」が開けた感覚があり、そう思ったら途端に緊張してしまいました(笑)。

 組コーナーでは、『虞美人』の扮装をさせていただきました。憧れの真飛聖さんが主演されていた作品の世界観に入れることに、とてもご縁を感じてうれしかったです。私は、その時壮一帆さんが演じられていた劉邦役でしたが、中国物のお衣裳、ロングのカツラも初めてだったので新鮮でした。

 そして、柴田侑宏先生の追悼コーナーも印象的でした。音楽学校の時に柴田先生の授業があり、とても大好きな憧れの先生でしたので、先生の作品に出るのがタカラジェンヌとしての夢の1つでした。入団5年目に『哀しみのコルドバ』に出演することができ、直接ご指導いただきました。その曲を歌わせていただいたので、そのころを思い出し、とても感慨深かったです。また、彩凪翔さんや和希そらさんとも歌わせていただき、懐かしく、ホッとするような感覚がありましたし、久しぶりに同期と楽屋でワイワイ話すことができ、とても充実した時間となりました。

※このメッセージは、1/15(水)のものです。

テーマ:「好きな食べ物」

  • ◎カレーライス

    定期的に食べたい物の1位! 実はあるお店のカレーが大好きだったのですが、なくなってしまったのです。タマネギをじっくり炒めたピリ辛でコクのあるポークカレー。その味を求めて他のお店に行ったり、自分で作ったりしていますが、なかなか……。でもスパイスからのカレー作り、面白いですね。結構簡単ですし、ハマリそうです。
  • ◎鴨料理

    鴨肉がすごく好きです。鴨南蛮そばとか、鍋とか……。前に、鍋料理のレシピ本を参考に、鴨とクレソンの鍋を作りました。シメは鴨南蛮そば。鍋料理も好物なので、好きなものだらけですごくおいしかった(笑)。定期的に自炊しているわけではないですが、何かを食べたいと思い立ったら買い出しに行って、作ることもあります。
  • ◎寿司

    肉料理もいいですが、魚料理全般が好きですね。そのなかでもお寿司が一番で、お気に入りはハマチ。昔から家族でよくお寿司屋さんに行っていたのですが、いつも兄と一緒にハマチばかり食べていました(笑)。いまも急に食べたくなって下級生と行ってみたり、同期のあかり(綺城ひか理)とも2人で食べに行きました。
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