永久輝せあコーナー

2020年6月のメッセージ

1日1回は必ず体を動かすことを心掛けて生活。

永久輝せあ 今月のメッセージ  皆さま、ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。「ステイホーム」の期間中、どのように過ごされていましたでしょうか? 

 私はこの期間中、毎朝きちんと朝食をとり、昼から2〜3時間のトレーニングを行ったり、オンラインでバレエやダンスのレッスンを受けたりしていました。メニューはその日の気分と体調に合わせて、「無理をしすぎず、無理を楽しむ」ということを目標に(笑)。とにかく、1日1回は必ず体を動かすことを心掛けていました。そのなかで毎日必ずやることは、壁倒立。逆立ちすることで、上半身そして体幹が鍛えられると聞いたので、少しの時間ですがやっていました。
 壁倒立が難しい方には、ラジオ体操がオススメ。バランス良く体を動かせますし、短時間で体も温まり気分がすっきりします! 東京国際フォーラム公演『DANCE OLYMPIA』の際は、開演30分前に毎回、楽屋のメンバーでやっていました。  

 あと、この期間を利用して「瞑想」を始めてみました。これまで興味はあってもなかなか続かなかったのですが、いまはアプリを使って習慣付けてやっています。やりたいことやアイデア、考え事、悩み事などで頭がすぐいっぱいになってしまう時でも、少しの時間だけでも頭がすっきりする気がしています。

花を飾ること、こだわりの寝室、仲間との会話でリラックス。

 運動の後は本を読んだり、映画を観たりしています。少し前に放送されていた作品で、少し流行遅れかもしれませんが、海外ドラマの『ダウントン・アビー』にはまっています。20世紀初頭のイギリスのカントリー・ハウスを舞台にしていて、お屋敷の景色やお衣裳なども素晴らしい!! この時代にとても憧れますね。

 リラックスするために意識していることは、空間が華やぐように花を飾ること。毎日花に声を掛けながら水を換えたり、昼間は日が当たる所に移動させたり……。かわいい同居人です。
 あとは、以前も「ベスト3」の欄で少しお話ししたように、寝室にもとてもこだわっています。余計なものは置かず、お気に入りの加湿器と父からもらった絵、ベッドがあるのみ。たまにアロマディフューザーを使うのですが、このシンプルな寝室に入る瞬間は毎日幸せです。

 夜も、必ず自炊しています。そして、アプリのテレビ電話などで仲間と話すことも多いです。週のほぼ半分は電話をする約束が入っているくらい(笑)。お互いに食事を用意して一緒に食べたり、テレビで同じ映画を観たり。最近一番笑ったのは、「絵かき歌」。1人が歌を歌って、ほかのメンバーでその歌をもとに絵を描いてみるというだけなのですが、なかなか正解できず、変なキャラクターが生まれるばかりで……(笑)。こんなにも楽しみ方がたくさんあるのかと、驚いています。

いつも役の一番の友人でありたいです。

 なかなか皆様にお会いできないこんな時期だからこそ、改めてお芝居のこだわりもお話できたらと思います。

 どのように役作りをするのかと聞かれることも多いのですが、私がまず台本を読んで最初にすることは、物語そのものが何を伝えたいかという全体像と、それにあたって自分の役はどういう立場、役割なのかを考えること。これだと思えるものに出合えるまで、初日ギリギリまで悩むこともあります。あとは役のノートを作って、感じたことやアイデア、ダメ出しもすべて書き込む。台本は、考えが変わったりもするのでなるべく書き込まず、シンプルに保っておくようにしています。
 役のなかで歩み寄れる部分と理解できない部分がありますが、どちらも受け止めて、役と一番の友人になりたいといつも思っています。

 好きな役はたくさんありますが、近年だと『壬生義士伝』の沖田総司。演出の石田昌也先生もいい意味で面白がって沖田という人物を作ってくださっている感じがして、私もものすごく楽しんでいました。沖田の人生は悲しい結末として知られていますが、十分に苦しみ、十分に幸せも感じ、彼自身も満足できた人生だったのかなと思えたので、そんな役に出合えた喜びは大きかったです。

 役作りに苦しんだ作品は、バウ公演『PR×PRince』。「さえない内気な王子がメガネを外すとイケイケになる」という、よくある王道ストーリーかと思いきや、1人の人間の中に内気なヴィクトル、強引なクリストファーという真逆の性格(人格)を持つ役で、心理的にとても難しかったです。2つの内面を作ることにも時間がかかりましたが、最後には2つの性格が歩み寄った中庸のヴィクトルも表現しなければならず、その3面を演じ分ける時の瞬発力、バランスにただただ苦労しました。

 お芝居で、生きたことのない人生を歩めることが本当に楽しいので、今後もどんな役でも挑戦したいです。文学作品や時代物にも憧れがありますし、ダブルのスーツを着るような男性も演じてみたいです(笑)。

出演者とお客様で作る、その時にしか生まれない“一期一会”の空間。

 いま、1人の舞台人として、お客様のありがたさを身に染みて実感しています。普段から作品を作るときに、「お客様のために」「ファンの皆様のために喜んでもらうために」と念頭に置いていますが、これはすべて「観てくださる方がいらっしゃる」ということが前提です。それがいかにありがたく、素晴らしく、恵まれていることなのか、いまこうして気付けたことにも意味があると思っています。
 出演者とお客様で作る、その時にしか生まれない“一期一会”の空間こそが舞台の魅力だと思っていますので、1日も早い公演再開を心から願うばかりです。

ファンの皆様へお伝えしたいことは……。

 いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。いくら「幸せをお届けしたい」「元気になっていただきたい」と願っていても、その場所である“舞台”が用意できないというのは、心苦しくて仕方ありません。この思いをせずに9年間来られたのは、幸せだったのかもしれません。ですが、この時期に感じたこと、気付けたことは、必ず大きな力となって皆様の心にお届けできると信じています。再開した暁には、さらなる感動の瞬間を一緒に共有できますことを楽しみにしております!

※このメッセージは、5/22(金)のものです。
※写真は以前に撮影したものです。

テーマ:好きな映画

  • ◎『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

    兄の影響なのか、ほかにも『ハリー・ポッター』『ジュラシック・パーク』など、女性というよりも、少年や男性が好みそうな映画も大好きです。好きなシーンはとてもピンポイントなのですが(笑)、「過去の両親がキスをすることで未来が守られ、消えかかっていた体が元に戻って、ギターを元気に演奏する瞬間」です。
  • ◎『僕は明日、昨日のきみとデートする』

    一目惚れした女性と恋人同士になった美大生が、彼女が抱えている秘密と向き合う姿を描いた、青春ラブロマンスです。この映画の原作となった七月隆文さんが書かれた小説も読みましたが、世界観やストーリーがすごく好きです。主人公とヒロインのお2人もとても素敵ですし、「30日目の初日のシーン」が好きな場面です。
  • ◎『ライフ・イズ・ビューティフル』

    第二次世界大戦下のホロコースト(ユダヤ人迫害)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた物語で、1998年にカンヌ映画祭で審査員グランプリを受賞したり、アカデミー賞でもいくつかの賞を受賞した作品です。厳しい時代のなかでの家族愛が素晴らしく、感動します。好きな場面は、「でまかせ」だった戦車が実現するシーンです。