永久輝せあコーナー

今月のメッセージ

個性的でインパクトのある女役。

永久輝せあ 今月のメッセージ  このメッセージがアップされるころには閉幕している、花組東京国際フォーラム・梅田芸術劇場公演『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』。ご観劇いただいた皆様、ありがとうございました。

 今作で私が演じているアイリーンは、とても個性的な女役。作品全体から見ると、はなちゃん(華優希)演じるビリーの恋敵になりますが、つい周囲の人が彼女の機嫌をとってしまうような、“悪気のない、わがままさ”が魅力なのかなと思っています。
「自分が一番で当然、やってもらって当然!」と信じて疑わず、柚香光さん演じるジミーやビリーにいろいろなことを言っても、「どうして私の思い通りにいかないのかしら? いかないはずがないのに」と思っているだけなんです(笑)。そう思える彼女は、とってもピュアですし、幸せ者だなと微笑ましいです!

 アイリーンは“自称”世界一のモダンダンサーなので(笑)、登場シーンから常に踊っています。先生から決められた振付があるわけではないので、モダンダンス動画を探して参考にしたりしながら、基本的にはすべて自分でどういう動きにするのかを考えました。なかには、柚香さんが提案してくださり、一緒に考えたポーズもあります!

 アイリーンはジミーの4番目の妻となる婚約者ですが、とにかく誰かと結婚して「生涯自分を愛して、崇拝してくれる人をゲットしたい!」という感じ(笑)。それがジミーのような素敵な人であればなお幸せ! と思っています。自分がジミーに愛されていると疑っていないですし、なるべく多くの人に愛されたいと思っている女性。こうやって表現するとすごくインパクトがありますが……「女性」を極めている娘役さんではなく、普段男役の私が演じることで「おかしみ」がプラスされていいバランスになるのでは、と思っています。

名物のバスルームシーンに、ウエディングドレス。

永久輝せあ 今月のメッセージ  アイリーンの名物シーンに、バスルームの場面があります。大きなセットや小道具を生かして歌い踊る、ブロードウェイ・ミュージカルらしい華やかなシーンです。泡や扇で体を隠してもらったり、布を巻いてドレスにしたりとタイミングやテクニックのいるナンバーなので、周りの方とたくさん練習を重ねて臨んでいます。
 今作に限らずブロードウェイ・ミュージカルには、帽子やステッキなどの小道具を使ったり、リフトやアクロバットなど段取りの難しい場面がとても多いのですが、それをいとも簡単にやっているように見せるのが魅力の1つだなと思います。

 このシーンだけでなく、40mの長いベールが付いたウエディングドレスの場面も、いろいろな方の協力があってこそ。自分1人では何もできないので、とてもありがたいですし、何より上手にサポートしてくれている下級生たちが本当に頼もしいです。

アイリーンの声色、歌とは……。

 バスルームの場面のナンバーは、男役では絶対に出さないような高い音なので、最初は大丈夫かな……と不安でした。ですが、きれいに歌うというよりも、ガーシュインの音楽の特徴的なメロディ、音の流れを自分の中に取り入れて表現していくことが大事だと思っています。 
 また、潤色・演出の原田諒先生が付けてくださった歌詞の“言葉の色”も大切にしたいと思い、お稽古していました。

 そして、先生が「アイリーンの声質には、ほかの女性キャラクターとは違う何かがあってほしい」とおっしゃっていたので、きれいな裏声だけではなく、鼻に掛かった声を使ったり、わざとオペラ風に歌ったり、さまざまな声色を使うように心掛けています。歌詞ごとに音色を変えたり、フレーズごとに歌い方を変えたりしながら、いろいろなところに飛んでいく感じが、アイリーンらしい突拍子のなさにつながるのかなと思い、チャレンジしています。

男役さんに感じるときめき……。

 柚香さんとお芝居することが多いのですが、蝶々モチーフの洋服を着ているシーンなどでも、変なポーズを取るといつも喜んでくださいます! リードの仕方もすごく素敵ですし、男役さんに包まれる感覚はこれまで味わったことがないので……とてもうれしいです(笑)。
 やはり、いまは気分が娘役さん寄りになっているのかもしれません。フィナーレナンバーで男役さんたちが踊っているのを最初に見たときも、「かっこいいー!」と興奮しましたし、タキシードや警官姿も素敵だな、と。男役のときに感じるのとは違う感覚がありますね。

 アイリーンのほかにも、エヴァグリーン家には和海しょうさん演じるパパ、鞠花ゆめさん演じる叔母さまと、個性的なキャラクターがいらっしゃいます。いくらインパクトのある役といっても、すべての場面で自分の個性を主張しすぎても場面が成り立たないので、何をそのシーンで見せたいのか、誰を立たせたいのか、バランスを意識しながら皆さんとともに作っています。

工夫したメイク、アクセサリー、ネイル。

 初めての女役ということで、プログラムのスチール撮影前から家で何度もお化粧の練習をしました。眉毛やアイラインの引き方から、まつげの付け方、ノーズシャドーの入れ方まで、男役とはまったく違います! 男役10年を経ても、毎回お化粧では試行錯誤しているので、今回一作だけで娘役さんのようなメイクができるようにはならないと思いますが、使っているアイテムを教えてもらったり、娘役の皆さんからアドバイスをいただいたりして、挑戦しています。

 ネイルは、いまは舞台で使っているバングルに合わせて鼈甲のデザインにしています。アイリーンの役柄的に、ピンクだと子供っぽく、赤だと強くなってしまうかなと思い、ゴールド系にしようかな、と。アクセサリーも、作品の時代背景になじむような色合いの物やアンティークの物を探しました。ドット柄のワンピースのときのアクセサリー、ヒョウ柄ガウンの際のネックレスやイヤリングなど、用意したもので演じています。

 今作はコメディなので、ちょっとした間でニュアンスが変わってしまう難しさはありますが、明るい場面ばかりなので演じていても気分が上がります。たまに男役に戻りたいと思う瞬間もありますが(笑)、アイリーンは思い切ってできる役柄なので、とても楽しいです。

※このメッセージは、1/15(金)のものです。

テーマ:好きなお正月料理

  • ◎お雑煮

    ダントツの1位が、お雑煮。実家は関東のおすまし仕立てのものですが、だしの味がすごく好きなんです。どうしても食べたくなったら、お正月でなくても母に作ってもらったり(笑)。関西は白味噌仕立てですよね。同期のお母さんが作ってくれた白味噌のお雑煮もすごく好きで、よく作ってもらっていました(笑)。
  • ◎栗きんとん

    おせち料理のなかで何が好きかなと考えたときに、まず思い浮かんだのが栗きんとん。秋になるとお菓子の栗きんとんも目にしますが、サツマイモや栗の甘露煮を使った甘い栗きんとんは、お正月しか食べる機会がないので……。11月のこのコーナーでもお話ししましたが、栗ご飯も昔から好きですね。
  • ◎紅白なます

    おせち料理のなかで、栗きんとんの次に挙げたいのが、なます。お正月料理は、塩気の強いものが多いので、さっぱりしていて箸休めになります。私は和食が大好きで、ユズの風味が特に好きなので、ユズなますとか、いいですよね。皆さんは、お正月料理、何を召し上がりましたか?