永久輝せあコーナー
今月のメッセージ
日本物の喜劇ならではの面白さと難しさ。

日本物でのお芝居は洋物とはまた違う大変さがありますが、特に『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』は喜劇で落語の面白さに近い感じもあり、間やテンポが難しいです。せりふのやりとりだけでも面白いのですが、トントンと進んでしまうとテンポが滑ってしまい、物語のおかしみが伝わらない。演者側が「ここが笑うところですよ」「この言葉が面白いところですよ」と提示し、お客様の笑い声が入る間、テンポ感をわかったうえでやりとりすることが必要かなと感じています。そこが海外のコメディやジョークとは違う、日本物の喜劇ならではの面白さでもあり、難しさでもあるのかなと思います。
さまざまな方とのやりとりが楽しいです。

一番せりふを交わすのは、丹波守の家臣の一人でもある、同期の綺城ひか理演じる満右衛門。娘の幸せを願うあまり周囲をかき乱し、丹波守は彼の思惑によってまどかちゃん(星風まどか)演じるお春さんにまんまと一目惚れしたりと、だいぶ満右衛門の手の上で転がされています(笑)。同じく同期の春妃うらら演じる麗姫は、丹波守のことをとにかく大好きでいてくれるかわいらしい正室。今回卒業を控えるゆかり(春妃)と初めてお芝居で相手役ができて、とてもうれしいです。
花咲藩ではほかに、紫門ゆりやさん演じる蘇芳も、藩の行く末を案じてくれる素晴らしい家臣です。以前『冬霞の巴里』でご一緒したときは私のお母さん役をされていたので、男役の紫門さんとご一緒できるのがすごく新鮮でうれしいです。
和海しょうさん演じられる狂斎とは、骨董好きとして意気投合するシーンがあります。和海さん、綺城、私と歌い継ぐ「道八茶碗の歌」という曲では、和海さんは茶碗の腰の丸みを歌っているのに、丹波守は一目惚れしたお春さんの腰の丸みを歌うという……(笑)。今作で退団される和海さんとご一緒させていただく場面があり、本当にうれしいです!
勉強になった日本物作品。
これまでに日本物に数多く出演させていただき、着物を着ているときの所作や物の扱いなど、少しずつ経験を積み重ねてきました。どの作品も勉強になりましたが、そのなかでも3作挙げてみたいと思います。
1作目は、音月桂さんの退団公演だった雪組公演『仁ーJINー』。新人公演も含めて、歌舞伎役者や火消し、刺客など日本物ならではの役を盛りだくさんで経験させていただきました。立ち回りも初めてだったので、先生や上級生の方々に一から教えていただき、本当に勉強になりました。
2作目は雪組梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演『心中・恋の大和路』です。谷正純先生にたくさん稽古をつけていただき、独特の訛りのある船場言葉も練習しました。公演では丁稚の役でしたが、お稽古場での代役の番頭役も含めて、いろいろな経験をさせていただきました。日本人の美学も心に響いた、大好きな作品です。
最後は雪組公演『るろうに剣心』。本公演では剣心の影役、新人公演では剣心役を演じさせていただき、3人の殺陣の先生からさまざまな立ち回りを教えていただきました。立ち回りのワークショップもあり、ここを斬ったらどう反応するのか、どう痛がるのかなどを教えていただいたり、みんなで次々と先生に斬りかかったりして。とにかく立ち回り三昧だった、とても印象に残っている作品です。
1作目は、音月桂さんの退団公演だった雪組公演『仁ーJINー』。新人公演も含めて、歌舞伎役者や火消し、刺客など日本物ならではの役を盛りだくさんで経験させていただきました。立ち回りも初めてだったので、先生や上級生の方々に一から教えていただき、本当に勉強になりました。
2作目は雪組梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演『心中・恋の大和路』です。谷正純先生にたくさん稽古をつけていただき、独特の訛りのある船場言葉も練習しました。公演では丁稚の役でしたが、お稽古場での代役の番頭役も含めて、いろいろな経験をさせていただきました。日本人の美学も心に響いた、大好きな作品です。
最後は雪組公演『るろうに剣心』。本公演では剣心の影役、新人公演では剣心役を演じさせていただき、3人の殺陣の先生からさまざまな立ち回りを教えていただきました。立ち回りのワークショップもあり、ここを斬ったらどう反応するのか、どう痛がるのかなどを教えていただいたり、みんなで次々と先生に斬りかかったりして。とにかく立ち回り三昧だった、とても印象に残っている作品です。
念願のロマンチック・レビューシリーズ。
『GRAND MIRAGE!』は過去の場面のオマージュや新場面もあって場面ごとに色は変わりますが、作品の根底に流れているものは、美しくゆとりのあるロマンチック・レビューらしい雰囲気です。
吉崎憲治先生作曲のプロローグは、マイナー調の独特の雰囲気がありながらも華やかで、「これぞ宝塚!」という感覚があります。プロローグ終わりには銀橋に残って、新曲の「果てしなきMIARAGE」を、帆純まひろくん、聖乃あすかくん、一之瀬航季くんと歌います!
中詰めの「シボネー・コンチェルト」は、紫苑ゆうさんが主演されていた作品のオマージュです。ラテンの激しさもありつつどこかスタイリッシュさもあり、とにかく踊ります(笑)! 派手なリフトもありますし、盛り上がっていただけるのではと思います。後半の「ボレロ・ルージュ」という場面も、高嶺ふぶきさんが主演されていた作品のオマージュ。スローテンポのなか、ピンと張り詰めた緊張感がなんともいえずとっても素敵です!
オマージュの場面の参考に過去の映像を拝見しましたが、先輩方の色濃い雰囲気や踊りのメリハリが本当にかっこよく、とても勉強になります。そして、そういった素晴らしい場面をいま自分たちが引き継げることを、心から幸せだなと感じています!
ほかにもたくさんの場面があるので、またお話ししたいと思います!
吉崎憲治先生作曲のプロローグは、マイナー調の独特の雰囲気がありながらも華やかで、「これぞ宝塚!」という感覚があります。プロローグ終わりには銀橋に残って、新曲の「果てしなきMIARAGE」を、帆純まひろくん、聖乃あすかくん、一之瀬航季くんと歌います!
中詰めの「シボネー・コンチェルト」は、紫苑ゆうさんが主演されていた作品のオマージュです。ラテンの激しさもありつつどこかスタイリッシュさもあり、とにかく踊ります(笑)! 派手なリフトもありますし、盛り上がっていただけるのではと思います。後半の「ボレロ・ルージュ」という場面も、高嶺ふぶきさんが主演されていた作品のオマージュ。スローテンポのなか、ピンと張り詰めた緊張感がなんともいえずとっても素敵です!
オマージュの場面の参考に過去の映像を拝見しましたが、先輩方の色濃い雰囲気や踊りのメリハリが本当にかっこよく、とても勉強になります。そして、そういった素晴らしい場面をいま自分たちが引き継げることを、心から幸せだなと感じています!
ほかにもたくさんの場面があるので、またお話ししたいと思います!
夏を満喫した公演といえば。
最後に少しだけ、夏の思い出を……。
研2のときに、最下級生として雪組博多座公演『フットルース』に出演しました。ちょうどその時期に博多のお祭りが行われていて、花火も見ることができました! 休演日には、ほぼ全員で能古島という離島に行ったのが、特に思い出に残っています。浜辺でバーベキューをしたり、海で泳いだり、バナナボートに乗ったり……。とっても夏を満喫した公演でしたね。
皆さんは、どのような夏をお過ごしですか? 暑い日が続きますので、気を付けながらも楽しんでくださいね!
※このメッセージは、7/14(金)のものです。
研2のときに、最下級生として雪組博多座公演『フットルース』に出演しました。ちょうどその時期に博多のお祭りが行われていて、花火も見ることができました! 休演日には、ほぼ全員で能古島という離島に行ったのが、特に思い出に残っています。浜辺でバーベキューをしたり、海で泳いだり、バナナボートに乗ったり……。とっても夏を満喫した公演でしたね。
皆さんは、どのような夏をお過ごしですか? 暑い日が続きますので、気を付けながらも楽しんでくださいね!
※このメッセージは、7/14(金)のものです。

