多様なキャッシュレス決済に1台で対応！置き場所を選ばないコンパクトな端末でスムーズなオペレーションを実現

橋本さん：当社は、天然温泉を楽しんでいただける温浴施設を運営しており、小樽市内に2店舗、定山渓・江別エリアにそれぞれ1店舗を展開しております。宮殿のような個性的な外観で、館内には、ドリンクコーナーや食事処、広々とした休憩スペース、有料の個室スペース、ゲームコーナーのほか、お土産を販売する売店なども設置しております。温泉の泉質は施設によって異なります。また、お客様の層に合わせて店舗ごとに様々なサービスをご提供しています。当社は25年前に最初の温浴施設をオープンして以来、一貫して「ご家族皆さんで、ゆったりとくつろいでいただける施設」を目指しています。

小樽市内にある朝里殿には、お子さまが遊べるキッズコーナーや、約1,000冊のコミックを備えているコミックスペース、リクライニングスペース、エステ・ボディケアなどを用意しており、最近では、コワーキングスペースやオートロウリュウ付きサウナなどもオープンしました。

お客様は地域の方が全体の7〜8割を占めており、平日の午前中は年配のお客様、夕方や休日などは家族連れのお客様が多くいらっしゃいます。また、観光客のお客様にもご利用いただくことも多く、最近では、外国人観光客のお客様も増えていますね。このほか、中学・高校の修学旅行などで、学校単位でご利用されるケースもあります。

橋本さん：当社では、2021年より全店にキャッシュレス決済の端末を導入しました。以来、現金対応の券売機と並行して、フロントでキャッシュレス決済の対応を続けてきましたが、お客様が希望するキャッシュレス決済の手段が増えたため、1台でより多くの決済手段に対応できるような端末が欲しいと考えていました。小樽近郊では、大型総合スーパーチェーンが展開する電子マネーを利用しているお客様が多く、外国人観光客の方が要望される決済手段も様々です。それらに対応できれば、より多くの方にご利用いただけるようになるだろうと思っていました。

また、フロントの作業スペースを広く確保したいという考えもありました。本来は、フロントのカウンターでキャッシュレス決済にも対応したかったのですが、以前利用していた決済端末は、タブレットなど複数の機材やキャッシュドロアーを置く必要があり、決済関連の機材にフロントのスペースを取られていました。また、お客様のポイントカード登録手続きの対応などで、すでにスペースが足りない状況でした。

キャッシュレス決済の場合は、お客様にカウンターを回り込んだ奥のスペースに移動いただく必要があり、ご負担をおかけしていたのではないかと思います。特に、ご家族で来店された場合は、目を離せない年齢のお子さんをおとなしく待機いただくのは大変なので、お客様としてはなるべく早く支払いを済ませ、スムーズに入場したいと思っているはずです。

また、以前使っていた決済端末は、お客様にクレジットカードを差し込んでいただくために端末を反転させる作業が多く発生しました。そのため、端末のコードがねじれるなどで劣化しやすく、実際に断線したことが何度かあったのです。キャッシュレス決済ができないことに慌てたスタッフから電話連絡を受けましたが、どこが壊れているのか説明しにくいようで、不具合がある箇所を把握するまでに時間がかかってしまったこともあり、構成機材が少なく、使い方もシンプルであることが大切だと実感しました。

橋本さん：stera packについては、以前から街の郵便局や飲食店で使われている様子を見ていて、便利そうだなと思っていました。そんな中、三井住友銀行の営業担当からstera pack POSについてご案内を受け、POSレジ機能も備えていることを聞き、具体的に導入を検討することにしました。

導入の決め手として大きかったのは、1台の端末で30種類以上のキャッシュレス決済ができることです。お客様から要望が多かったコード決済から、地域でよく利用されている電子マネーまで、様々な決済手法にも全て対応できます。また、POSレジ機能でメニュー登録もできます。管理側としても、データ分析機能があることで売上を把握しやすいと思いました。シンプルでコンパクトな端末なうえ、レシートや領収書を発行するプリンタも内蔵されているため、付随する機材が一切必要ないこともポイントでした。

コストについても、導入の初期費用はかかりませんし、これだけの機能が入っていて月額の利用料金は9,900円（税込）。決済手数料も安く、ほかの決済端末と比較するとかなりコストカットできると感じました。

導入については、まずは1店舗から行い、他の店舗に広げることにしました。メニュー登録は私が担当し、トレーニングモードで決済の練習もしてみたところ、思っていたとおり、操作がとても簡単でした。２日間でメニュー登録を済ませ、3日間でスタッフ教育を行い、1週間程度で運用できるようになりました。

佐久間さん：私は朝里殿の総務として、導入時のスタッフ教育を手がけました。年齢層の高いスタッフも多くいますが、すでにキャッシュレス決済の端末を導入していたので、導入はかなりスムーズでした。まずはクレジットカード決済とコード決済の違いなどを説明してから、一通りの操作方法を教え、トレーニングモードで実際に触ってもらいました。

橋本さん：新しい端末を導入する際には、最初のうちは現場の抵抗があるものですが、stera pack POSは操作性が良いので、スタッフは比較的すんなりと受け入れてくれたと感じます。

実感しているメリットとしては、やはり多くのキャッシュレス決済に対応できるようになった点が大きいですね。以前の端末ではキャッシュレス決済の割合は全体の1割もなかったのですが、先にもお伝えしたとおり、コード決済を導入したことでご利用が増えています。お客様に多様な選択肢を提供できるので、これまで現金決済していた常連のお客様などもコード決済を利用されるケースが増えています。現在、導入から4ヵ月が経ち、全店にも順次導入しましたが、この分だと全体の2割程度はキャッシュレス決済が占めることになりそうです。

佐久間さん：現場においては、キャッシュレス決済の導線を改善できたことに大きなメリットを感じています。特に、ご年配のお客様やお子さんを連れているお客様の場合は、決済端末を置いている場所まで行って、また入口まで戻ることは大変だったと思います。現在は、店舗に入ってすぐのフロントで決済できるので、お客様の負担を減らすことができました。

また、stera pack POSの端末画面はお客様側と店舗側の二面に分かれているため、クレジットカード差し込みの際にも反転させる必要がなく、断線などのトラブルも発生しにくいことはもちろん、スタッフにとっても操作が簡単です。カード挿入などのタイミングでお客様に向けた音声・画面の案内が自動で流れるため、ご説明の手間を省くことができ、決済対応の時間を短縮できていますね。トラブルがあった際にも、コールセンターに電話して聞くことができるので安心です。総務としては、プリンタのロール紙代が無料な点も嬉しいですね。2〜3日で1ロールは使うため、その分のコストを削減できています。

橋本さん：フロントのカウンターに置いても邪魔にならないコンパクトな端末なので、ポイントカード登録などの作業スペースを確保でき、複数のスタッフがお客様に対応できるようになりました。そうした面でもオペレーションがスムーズになったと感じます。各店舗のスタッフから「stera pack POSに切り替えてからキャッシュレス決済の対応が楽になった」という声も多く上がっています。

また、経営を管理する立場としては、入金や売上管理などの面でもメリットを感じています。以前の端末では翌日入金のサイクルだったため、毎日、全店舗の入金確認や通帳管理をする作業が大変でした。stera pack POSの場合は、入金サイクルを自分で選べるので、現在は月に2回の入金とし、まとめて確認できる体制にしました。おかげでかなり楽になりましたね。現金を取り扱う割合も少しずつ減り、銀行への振込手数料の削減にもつながっています。このままキャッシュレス決済にスライドしていければ、手間もコストもさらに削減できそうだと思っています。加えて言えば、stera pack POSはキャッシュレス決済の手数料が安いので、年間数十万円の手数料コストを削減できるのではないかと感じています。

売上管理の面では、その都度、各種数字を確認できるのでデータの比較もしやすくなっています。レポート機能を使うことで管理画面から決済手法別の集計データなどを確認することもできます。メニュー登録も簡単なので、例えば期間限定の割引なども設定しやすく、キャッシュレス決済を活用することでサービスの幅を広げていくこともできると考えています。

今後は、おみせポケットの機能なども使ってみたいですね。アプリを通じて会員証やポイントカードを発行したり、キャンペーンについて発信したり、いろんなことに使えそうですから。若い世代のお客様には、紙のポイントカードよりもデジタルの方が受け入れられやすいですし、スマートフォンは誰もが常に持ち歩くものなので、お客様にとっての利便性を高めることにもつながります。これからも時代に合わせたサービスを提供し、幅広い世代・属性のお客様により快適に楽しんでいただける施設を目指していきます。