POSレジとキャッシュレス決済が1台で完結!棚卸作業も1週間以上短縮
代表取締役:風間 貴之さん
目次
スポーツサイクルや豊富なパーツを取りそろえる地域密着型の自転車専門店
2000年の創業以来24年間、地域密着で自転車本体の販売・修理に加え、自転車関連の各種パーツやアパレル商品などの販売、自転車のカスタムやオーバーホールなど手がけています。また、サイクリングのイベントやツアー、パンク修理や洗車などメンテナンス関連の講習も開催しており、お客様の自転車ライフをより楽しく快適にすることを目指しています。
当店のお客様の層は、スポーツ系の自転車を愛用し、サイクリングカルチャーを楽しまれている30代〜40代の男性が中心ですが、最近では女性も増えています。パーツを豊富に取りそろえているため、札幌近郊にお住まいの方に加え、道内全域からもお越しいただいています。
長くお付き合いいただけるよう、当店独自のポイントカードを展開したり、工賃の値引きサービスを行ったり、自転車を購入されたお客様にはツアー料金を割引するなどの施策も行ってきました。地域で愛される店を目指すと同時に、スポーツサイクルの楽しみを知っていただく入口となることも目指してきた結果、現在、ポイントカードの会員数は累積で約1万人となっています。
キャッシュレス会計時の煩雑なオペレーション、アナログで時間がかかっていた棚卸作業が課題
お客様がご利用される決済方法は、現金決済が6割、キャッシュレス決済が4割ほどです。キャッシュレス決済のうち、9割はクレジットカード決済が占めていますが、コード決済を求めるお客様も増えてきています。
以前はスタンドアローン型の大きなレジスターを利用し、CAT端末やバーコードで読み取るコード決済によってキャッシュレス決済に対応していましたが、複数の端末を扱っていたため手順が煩雑で、混雑時には会計でお客様をお待たせしてしまうことも多くありました。大きなレジスターや複数端末はカウンターのスペースを取ってしまうため、会計作業そのものがやりにくいという課題もありました。
また、在庫管理の棚卸作業についても大きな課題を抱えていました。当店では3,000種ものパーツを取り扱っており、在庫の数は数万点にものぼります。年に一度の棚卸では、店頭や倉庫にあるそれら全ての商品を一つひとつ数えて紙に書き出した後、表計算ソフトに打ち込んでいたのです。半月以上かけて在庫の集計作業を少しずつ進めておき、最終的な棚卸作業を行う際には店を丸一日休まなくてはなりませんでした。毎年の棚卸は、私を含む全スタッフにとって非常に苦痛な作業でした。100枚以上にのぼる在庫管理の数字を書き出した紙を台帳として保管していたため、そのスペースも取られます。データ化した在庫管理のファイルを最終的には目視で確認していたため、数量の誤差も発生していたのではないかと思います。
一方、日々の在庫管理においても、年に一度の棚卸を行うまでは、正確な在庫が把握できないという課題がありました。そのため、欠品に気づかず在庫を切らしてしまうこともあれば、無駄な発注をしてしまうこともありました。また、お客様から在庫の問い合わせがあってもすぐにお答えすることができず、販売機会の損失や顧客満足度にも影響してしまうと感じていました。
何よりも問題だと感じていたのは、資金繰りの検討がしにくいという点です。期末まで在庫数が分からないため、ざっくりとした売上ベースでしか在庫の変動を把握できず、結果、想定の在庫数は、実態の数とは大きく離れていました。毎月の経理関連業務は税理士の先生にお願いしていたものの、リアルタイムで在庫を把握できないために、仕入れやイベントの企画開催などに計画的に資金投入を行うができませんでした。
課題
- 複数の端末を扱うために会計作業が煩雑になり、お客様をお待たせしてしまうことも多かった
- 大きなレジスターと複数端末にスペースを取られ、会計作業もやりにくかった
- 毎年の棚卸は、紙と表計算ソフトで行い、スタッフ全員で半月以上かけて在庫の集計作業を進めており、最終作業では、店を丸一日休む必要があった
- 日々の在庫管理ができず、在庫を切らしたり、無駄な発注をしたりするケースがあった
- お客様からの在庫問い合わせにもすぐに回答できず、販売機会の損失や顧客満足度への影響も懸念していた
- リアルタイムで数字を把握できず、資金繰りの検討に役立てることができなかった
POSレジ機能、30種類以上のキャッシュレス決済が1台に!半月以上かけていた棚卸作業も1週間で終了
stera pack POSのご提案を受けた時、POSレジ機能と30種類以上のキャッシュレス決済が1台の端末で対応できる点に加え、在庫管理を簡単にできる点にも大きな魅力を感じました。
しかし、私自身は、こうした新しい端末に触れたことがなかったので、使いこなせるかという不安もありました。stera pack POSで利用できるPOSレジアプリケーションを60日間トライアルで実際に触ってみたところ、直感的に操作できて誰でも扱いやすいと感じたため、もし在庫管理の機能を使いこなせなかったとしても、POSレジ機能とキャッシュレス決済がこれ1台で完結できる点だけでも、導入する価値があると感じました。
以前に使用していた端末は操作にキーパッドが必要だったため、無理やりレジの上に設置していましたが、ふとした瞬間に落下してきたりして、地味にストレスになっていたんです。その点、stera pack POSは、据置き型の端末1台のみで全て完結できるシンプルさがとても良いと思いました。
導入に際しては、膨大な点数になる商品データの登録作業が大変なのではないかと思っていましたが、仕入れ先の各メーカーさんから商品管理のマスターデータをいただけたので、取り扱っている商品の半数以上は、表計算ソフトのフォーマットにデータを転記することで、一括で登録することができました。
導入後に感じているメリットとしては、まず、会計業務がスマートになり、お客様をお待たせすることがなくなったという点が大きいですね。操作画面がお客様用と店舗用の2つに分かれているのでいちいち向きを変える必要がなく、クレジットカードの挿入などもお客様に行っていただけます。お客様からの反応も非常に良く、「これ、すごいね」というお言葉をいただくことが多くあります。stera pack POSのおかげでスマートになり、店舗のイメージアップにもつながったと感じます。
また、在庫管理や棚卸作業を大きく効率化できる点も素晴らしいと感じています。stera pack POSは管理する商品データに点数制限がないので、導入時には扱っているものを全て登録することにしました。初めて入荷した商品の場合にも、JANコードをスマートフォンで読み取るだけで入庫管理ができます。非常に簡単なので、スタッフ全員が同じように使いこなせていますし、各自の権限についても、個別に「入出庫のみ」「棚卸のみ」などの細かな設定ができるので、うっかりマスターデータを変更してしまう恐れもありません。また、管理する商品を増やす際にも、追加投資が必要ない点も魅力です。
日々の在庫管理においては、お客様から問い合わせがあった際、その場で在庫管理のデータを確認して即答することができるようになりました。取り寄せが必要な場合も、JANコードで問屋の在庫確認ページを検索すれば、こちらに届く期間などもすぐに回答できます。また、「前回、購入したパーツと同じものが欲しい」というケースがよくありますが、以前は正確な商品名を把握するために店舗に実物を持参していただいていたので、お客様にもご負担をおかけしていたと思います。現在は、POSレジ機能があるため、購入した日付が分かれば、購入履歴から購入された商品を特定することができ、スピーディーに対応できるようになりました。返品やクレームなどにも対応しやすくなりました。
stera pack POSには、在庫が一定数を下回ったらアラートを出せる機能もあるので、今後はそうした機能も使いこなし、早めの発注で欠品を防ぎ、効率的な商品補充に役立てていきたいと思います。
毎年苦労していた棚卸作業についても、大きく効率化できたと感じています。これまで全スタッフで半月以上もかけて商品名や数量を手書きで行ってきた棚卸作業ですが、今回は商品情報は事前に登録済みですし、専用のスマートフォンアプリで商品のJANコードを読み取って数量を入力するやり方に変わりました。そのため棚卸作業は1週間以内で完了し、棚卸のためにお店を閉める必要もなくなりました。今年の棚卸で、商品マスタに登録されていなかった商品も全て登録ができたので、来年はもっと楽になると思います。スタッフからも、「手書きが不要になって、手が痛くならないのが嬉しい!」「台帳への入力作業の負担がなくなり、目が疲れなくなった」と好評です。
また、棚卸の結果がPOSレジアプリケーションのクラウド環境に記録されるため、紙の台帳を保管する必要もなくなったことも嬉しいですね。
POSレジアプリケーションの導入によって、管理画面から売上動向をすぐに確認できる点や、ダッシュボードで販売データを簡単に集計できる点も便利だと感じます。また、リアルタイムで在庫の状況を正確に把握できるようになったことで、資金繰りの検討や将来を見越した資金計画も立てやすくなりました。おかげで、サイクリングツアーなどのイベントについても、企画段階から「収益も重視すべきか、サービスを重視すべきか」を考えることができます。今後は、顧客満足度を高める施策にも一層注力できると感じています。
さらに、POSレジアプリケーションの機能改善のスピード感が非常には早い点にもメリットを感じています。インボイス制度の開始時には、インボイス対応の領収書発行機能がタイムリーにリリースされましたし、アップデートによる使い勝手の向上も感じています。また、POSレジアプリケーションの開発元には、「こんな機能が欲しい」と直接お伝えすることもあるのですが、ユーザーの意見を前向きに検討いただいていますし、実現してほしいと思っていた改善要望がアップデートで反映されたこともありました。こうした面も、とてもありがたいと思っています。
stera pack POSの導入後に感じている意外なメリットは、キャッシュレス決済の売上票を送付する手間がなくなったことです。これまでは決済に関わる各社に簡易書留で売上票を送付しなくてはなりませんでしたが、stera pack POSなら売上データが自動的にデータで連携されるので、その必要がありません。また、入金が一本化される上、入金サイクルも選択することができます。以前は、決済手法ごとに入金サイクルが異なり、月末に締めてから入金まで15日かかってしまうケースもありました。現在、月2回の入金サイクルに設定していますが、締め日から2営業日後の支払いとなるため、確認もスムーズですし、資金繰りにおいても早く入金してもらえる安心感があります。
レシートのロール紙は無料でコストがかからず、発注すればすぐに届く点も良いですね。発注そのものもstera pack POSの端末から行えるので、まさにオールインワンだと感じます。
導入ポイント
- 専用のスマートフォンアプリでJANコードを読み取るだけで商品の入庫や棚卸が簡単にできる
- スタッフごとに個別の権限設定ができるため、誤ってマスターデータを変更する心配もない
- 登録できる商品マスタの点数に上限がないため、コストを気にせず大量の商品マスタを登録することができる
- 紙の台帳を管理する必要がなくなり、保管スペースや紙を使うコストを削減できる
- レシートのロール紙が無料で、端末から簡単に発注ができる
- POSレジアプリケーションが機能改善のスピードが早く、インボイス制度などにも迅速に対応してくれる
効果
- 端末1台で多様な決済方法に対応できるため、会計がスマートになり、お客様をお待たせすることがなくなった
- 毎年、半月以上かけていた棚卸作業も1週間かからず終了し、最終作業のために店舗を休む必要もなくなった
- リアルタイムで在庫管理や売上データの確認ができるため、資金繰りや投資の計画を立てやすい
- 決済手数料率など、記事に記載の情報は、取材時点の内容です。
stera pack に関する最新の情報はこちらからご確認ください。
店舗名:CYCLE FACTORY(有限会社サイクルファクトリー)
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