現金管理の業務効率化へ!iPhoneのみでタッチ決済に対応できるiPhoneのタッチ決済をコストゼロで導入
髙橋 智之さん

目次
代々続く農家を継ぎ、安全で美味しい野菜の栽培・販売を手掛ける

髙橋さん:当農園は、世田谷区にて代々続く農家で、およそ江戸時代から農業を続けてきました。現在は、安全で美味しい野菜づくりに取り組み、無人販売所にてご提供しております。低農薬・高品質の野菜づくりを目指し、化学肥料や化学合成農薬の使用をなるべく削減しつつ、防虫のために昔から使われてきた牛乳を使用したり、手作業で草取りを行なったりするなど、天然の防除策を組み合わせる工夫をしています。また、朝に収穫した新鮮な野菜は、みずみずしさも美味しさも段違いなので、その日に収穫したものをその日のうちに売り切る方針を徹底しています。
その一方、地域の方が毎日お買い求めやすいように価格を抑える努力もしており、客単価は500円程度です。顧客層は30〜60代と幅広く、リピーターの方も多くいらっしゃいます。年間で30〜40種の野菜を栽培・販売していますが、夕方にはほぼ完売しますし、人気があるものは販売開始から数分で売り切れることもあります。
また、地元の保育園などに向けて親子で楽しめる農業体験イベントも開催しています。2024年の6月からは世田谷区とタッグを組んで収穫体験のイベントを開催する取り組みも始めました。参加料は2,000円とし、野菜の収穫だけでなく、体験そのものを楽しんでいただけるイベントを目指しています。

かつて海外で暮らしていた際、現地で安全な野菜を手に入れる難しさを実感した経験から「地域の方に本当に安全で健康的な野菜を提供しよう」と考えるようになりました。これまで野菜の品質向上に注力しながら、経営改善やITツール活用による業務効率化などに積極的に取り組み、東京都から「東京GAP」(※1)や「東京都エコ農産物認証制度」(※2)の認証も受けています。また、販売施策にも力を入れており、無人販売所の内外装やロゴを刷新して店舗のイメージアップを図り、SNSで販売情報の発信も開始しました。現在、SNSのフォロワー数は1,000名を超え、近隣住民の方以外にも告知を見て来店される方が増えました。
農業に従事している中でやりがいを感じるのは、やはりお客様に「美味しい」と喜んでいただける瞬間です。家業を継いだ10年前、長く農業に従事し続けている大先輩たちに技術面で追いつくことはできないと痛感しました。しかし、お客様に付加価値を感じてもらう工夫を重ねることで、ビジネスを軌道に乗せることができました。最近では、東京都と連携して「稼げる農家セミナー」の講演も行なっています。農業体験のイベントを通じて、「次世代を担う子どもたちに選んでもらえる仕事にできれば」と思っています。将来的には、ビジネスとして成立する農業を一つの形にし、農業に就きたいと思ってくれる人を増やすことが目標です。
- 1 農業生産工程管理において、食品安全・環境保全・労働安全などを守るための取り組みを行う農家を認証する都の制度
- 2 都の慣行使用基準から化学合成農薬と化学肥料を削減して作られる農産物を都が認証する制度
煩雑な現金管理をなくしたい!野外イベントの決済にも使えるものを

髙橋さん:当農家の無人販売所は、もともとは現金を料金箱に入れて決済していただく形をとっていましたが、現金管理の煩雑さに頭を悩ませていました。小銭が中心のため、売上の集計をする際には一枚一枚数える手間がかかりますし、販売した商品に対して金額が合わないこともあり、その確認にも手間がかかっていたのです。また、重たい小銭を持って銀行に入金しに行く大変さもありました。そこで、世の中にキャッシュレス決済が普及していく流れに合わせ、2020年にコード決済を導入したところ、3〜4割程度の比率を占めるようになったのです。

コード決済の比率が上がっていく中、現金管理の煩雑な業務を効率化したいと考えました。クレジットカード決済なども含めてキャッシュレス化できれば、売上データも全てデジタル上に蓄積されるようになり、非効率なアナログ作業をなくすことができます。従業員や家族とのデータ共有もできますし、私は農業以外のビジネスも手掛けているので、外出先からの売上確認なども可能になると考えました。昨今は銀行に小銭を入金するだけで、枚数に応じた手数料もかかります。もちろん、キャッシュレス決済の場合も手数料はかかりますが、売上の集計・確認や入金作業などの手間を省けるメリットは大きいと感じます。手数料の負担を避けて非効率な現金管理を続けるより、付加価値を高める商品展開に注力したいと考えました。
また、世田谷区と一緒に収穫体験のイベント開催に取り組むことが決まっていたので、まずはそのタイミングで、クレジットカード決済に対応できるようにしたいと考えました。しかし、農園で開催するイベントのため、野外での決済に向いているキャッシュレス決済端末であることが大前提です。水や泥などで汚れやすい環境に強く、通信トラブルも発生しにくいものがあればと思っていました。
課題
- 無人販売所の売上は小銭中心のため、売上の集計で小銭を数える作業に手間がかかっていた
- 売上の集計で小銭を数える作業に手間がかかっていた
- 販売商品と売上金額が合わないこともあり、その確認に手間がかかっていた
- 重たい小銭を銀行に入金しに行くことが大変だった
- 売上データを蓄積し、従業員とのデータ共有や外出先からの売上確認をできるようにしたかった
- クレジットカード決済にも対応できるようにしたかった
- 水や泥などに強く、通信トラブルも発生しにくいキャッシュレス決済端末を探していた
初期・維持コスト不要で手軽にタッチ決済の導入が可能!お客様との会話の糸口にも

髙橋さん:私は先進的なものが好きで、便利なITツールなど新しい情報を普段から探しています。三井住友カードは、ナンバーレスのクレジットカードをはじめ、先進的な取り組みを続けていたため、以前から注目していたところ、iPhoneのみでタッチ決済に対応できるstera tap(ステラタップ)があることを知りました。
手持ちのiPhoneのみでタッチ決済に対応できるため、導入の初期費用がかからない上、月額利用料などの固定費も不要なので、これなら手軽に使えるだろうと思いました。他社のキャッシュレス決済の端末も検討しましたが、生活防水がされているiPhoneのほうが水や泥にも強く、通信環境も担保されるだろうと考えました。
まずは、直近に予定していた収穫体験のイベントで試しに使ってみたところ、iPhoneのみでとても簡単に操作でき、「これなら従業員にもすぐ使いこなせる」と思いました。練習機能も用意されていたため、2名の従業員にも、特に説明をする必要はありませんでした。
イベント当日には、お客様の反応も非常に良く、「クレジットカードも使えるの?」「農業体験の支払いでカードが使えるなんて思わなかった」「iPhoneだけで決済に対応できるの?」と驚いている方も多くいらっしゃいました。そこから会話が広がり、お客様との距離感が縮まったと感じます。

iPhoneのみでタッチ決済に対応でき、追加の端末が必要ないため、専用端末をつなぐ場合のように接続不良や断線などのトラブルや管理の手間を気にする必要もありません。万一の電池切れに備えて充電用のモバイルバッテリーがあれば十分です。また、少額のタッチ決済にはカード差し込み形式のような暗証番号の入力が不要なため、お客様にとって非常にスムーズですし、従業員も「こんなにスピーディーに決済できるの?」と驚いていました。
stera tap導入後初のイベントの決済では、現金が5割、コード決済が4割、クレジットカードは1割程度でしたが、今後は利用可能な決済手段についてしっかりアナウンスして、stera tapの利用率を25%程度まで高め、キャッシュレス決済の比率を7割程度まで引き上げていくことを目指します。それにより、売上の集計・確認作業なども効率化できると考えています。都会における収穫体験の需要は高いと感じるので、お客様がより身軽に参加でき、事業者である私たちも釣り銭などの準備をせずに済む形をつくっていければと考えています。

今後は、無人販売所でもiPhoneのみでクレジットカード決済に対応ができれば、お客様の選択肢をより広げることができると思っています。過去には、犬の散歩ついでに立ち寄ったお客様から「Apple Payで払えない?」と聞かれたこともありました。iPhoneでタッチ決済できるstera tapなら、物理的なカードのみだけではなく、Apple Payやその他のデジタルウォレットでのキャッシュレス決済にも対応可能なので、よりお客様の利便性を高められますし、リピーターを増やすことにもつながるはず。基本的には無人での販売を続けますが、販売開始直後の時間帯のみ従業員が店頭に立つなど、新しい方法を模索していきます。
iPhoneのみでタッチ決済に対応できるstera tapは、導入の初期投資も毎月の固定費もかからないので、キャッシュレス決済をスタートする入口としても利用しやすいと思います。決済手数料以外のコストがかからないので、お試しでトライしても損することはありません。農業体験イベントや屋外での販売などにも向いていますし、釣り銭を用意する必要がなくなるので、とても便利だと思います。
導入ポイント
- 手持ちのiPhoneのみでタッチ決済に対応でき、追加のハードウェア不要のため、導入の初期費用がかからない
- 月額利用料などの固定費も不要で手軽に使える
- iPhoneは生活防水されているので、野外での環境にも強い
- iPhoneは、通信キャリアのネットワークやWiFiを使うため、屋外の通信環境も担保される
- 操作が簡単なため、従業員にもすぐ使いこなせると思った
効果
- 導入や固定費などのコストを一切かけずにiPhoneのみでクレジットカード決済に対応
- iPhoneのみでクレジットカード決済ができることに驚くお客様が多く、そこから会話が広がり距離が縮まった
- 従業員2名にも操作の説明をする必要なく簡単に使えた
- iPhoneのみでタッチ決済に対応でき、追加のハードウェア不要のため、接続不良や断線などのトラブルを気にする必要がない
- 少額のタッチ決済は、差し込みカード形式のように暗証番号の入力が不要のため、決済が非常にスムーズだった
- 別ウィンドウでSMBC GMO PAYMENT株式会社のウェブサイトへ遷移します。
- 決済手数料率など、記事に記載の情報は、取材時点の内容です。
事業者名:髙橋農園
所在地:〒158-0082 東京都世田谷区等々力4-14
URL:https://www.instagram.com/setagayayasai/
https://www.facebook.com/Takahashinouen/?locale=ja_JP