マイナポイントは子供でも受け取れる!その条件と注意点とは
2020年7月から申し込みが始まり、9月から実施が予定されている「マイナポイント事業」。マイナンバーカード(マイキーID)に紐付け登録したキャッシュレス決済サービスの利用に対し、最大5,000円相当のポイントなどが付与される制度です。
このマイナポイントは、マイナンバーカードを保有していれば、年齢を問わず子供でも受け取ることができます。その場合、どのような手続きが必要なのでしょうか。注意点といっしょに解説します。
INDEX
マイナポイントとは?
マイナポイント事業で受け取れるポイントの付与率は、25%となっており、2万円のチャージや利用で1人あたり最大5,000円相当のポイントが取得できます。1つのマイナンバーカード(マイキーID)に紐付け登録できるキャッシュレス決済サービスは1つだけという制限がありますが、おトクな制度といえるでしょう。
マイナポイント事業は、キャッシュレス決済とマイナンバーカードの普及促進などを目的として、2020年9月から2021年3月までの期間限定で総務省が実施します。ただし、この制度を利用するには、事前にマイナンバーカードの取得やマイナポイントの予約・申し込みが必要です。なお、マイナポイントの予約・申し込みが予算の上限に達した場合、マイナポイントの予約・申し込みが締め切られる可能性があります。ただし、マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)が完了すれば、マイナポイントを受け取る権利が得られます。
マイナポイントを子供が利用したい場合は、どうすればいい?
マイナンバーとは、国民1人ひとりに割り振られた番号です。そのため、子供もマイナンバーカードを持つことができます。では、子供がマイナポイントを受け取るには、どのような手続きをとればいいのでしょうか?
未成年の予約・申し込み手続きは、親が代行できる
マイナポイントの予約・申し込みは、未成年については法定代理人(親権者)が手続きを代行できると定められています。
子供のマイナンバーカード(マイキーID)へ親名義のキャッシュレス決済サービスが登録可能
マイナポイントは、原則、同一名義人のマイナンバーカード(マイキーID)とキャッシュレス決済サービスを紐付けますが、未成年者の場合は、法定代理人名義のキャッシュレス決済サービスを本人名義のマイナンバーカード(マイキーID)に紐づけ登録することができます。つまり、親が日頃から使っているクレジットカードや電子マネーを、子供のマイナンバーカード(マイキーID)に紐付け登録することで、子供のマイナポイントも受け取ることができます。
ただし、1つの決済手段を複数のマイナンバーカード(マイキーID)に紐付け登録できないため、親は本人名義のクレジットカードを2枚用意し、1枚は本人名義のマイナンバーカード、もう1枚は子供名義のマイナンバーカードに登録する…というように、別々の決済手段を割り当てる必要があります。
子供でも本人名義で利用できる
クレジットカードは、高校生を除く満18歳以上であれば持つことができます。また、デビットカードは中学生を除き、満15歳以上であれば取得できます。これらのキャッシュレス決済サービスを紐付け登録すれば、マイナポイントを受け取ることができます。
ほかにも、電子マネーやプリペイドカード、スマートフォンを使ったQRコード決済など、小中学生でも使える決済手段はあるので、マイナポイントに登録できるキャッシュレス決済サービスはマイナポイント事業のホームページで確認しておきましょう。
マイナポイント事業の対象となるキャッシュレス決済サービスは以下で確認できます。
- 別ウィンドウでマイナポイント事務局のサイトへリンクします。
マイナポイントを利用するための手順とは?
この制度を利用するために必要な手続きについて、簡単に説明しておきましょう。
1. マイナンバーカードを取得する
マイナンバーカードを扱うのは、住民票の住所地の市区町村です。マイナンバーカードを取得する方法は、市区町村窓口のほか、郵送、スマートフォン、PC、街中の証明写真機から申請することができます。申請から1ヵ月ほどで届く交付通知書を持って役所に出向けば、マイナンバーカードを受け取ることができます。
すでにカードを持っている人は、次の項目から始めましょう。
2. マイナポイントの予約・申し込み
「マイナポイントの予約・申込方法」で手順を確認して、「マイキーID」を取得します。次に、どのキャッシュレス決済を使うかを選び、申し込みをします。
一連の手続きはスマートフォンやPCでもできますが、対応していない機種があったり、ICカードリーダライタが必要だったりといった制約もあります。
- お手元に対応する端末や機種がなければ、市区町村窓口をはじめとしたマイナポイント手続きスポットからお申し込みいただけます。
- 別ウィンドウでマイナポイント事務局のサイトへリンクします。
3. 利用開始
2020年9月1日(火)から2021年3月までの7ヵ月間、登録したキャッシュレス決済サービスの利用に対し、利用金額の25%分(最大5,000円相当)のポイントなどが付与されます。なお、マイナポイントの有効期限については、選択したキャッシュレス決済サービスにより異なります。
子供のマイナンバーカードを取得する際の注意点
マイナポイント事業を機会に、子供のマイナンバーカードを取得しようと考える人も多いでしょう。その際に注意しておきたい点について、簡単にまとめました。
15歳未満のマイナンバーカードは、法定代理人が手続きする
満15歳に満たない子供がマイナンバーカードを取得する際には、「法定代理人が申請すること」とされています。つまり、子供に代わって親が申請手続きをするということです。ただし、特別な理由がある場合には、法定代理人ではなく任意代理人による手続きもできます。
なお、マイナンバーカードは取得までに1ヵ月ほど時間がかかります。さらに、マイナポイント事業を利用するためには、予約や申し込みといった手続きも踏まなくてはなりません。
マイナポイント事業の開始直前や終了近くには、申請数が増えて混雑することも考えられます。なるべく早めに申請手続きを済ませておいたほうがいいでしょう。
代理人申請で必要な書類
代理人がマイナンバーカードの申請手続きをする場合、代理人と本人それぞれの本人確認書類が必要となります。
親が子供のマイナンバーカードを申請する場合の本人確認書類には、親子の関係を示す戸籍謄本などが挙げられます。また、申請者本人である子供の本人確認書類にはパスポートなどが挙げられますが、「氏名と生年月日、あるいは住所が記載され、市区町村長が適当と認めるもの2点で代用できる」とされています。具体的には健康保険証や学生証、預金通帳などが該当しますが、自治体によって判断が異なる場合もあるため、事前に問い合わせておくといいでしょう。
マイナンバーカードの有効期限
マイナンバーカードの有効期限は、成人の場合「発行から10回目の誕生日まで」とされています。しかし、未成年者は成長による容姿の変化が大きいこともあって、発行から5回目の誕生日までとなっています。いずれも有効期限の3ヵ月前から、そのときの住所地の市区町村役場で更新手続きができます。
更新手続きの方法や手数料の有無については、自治体によって異なる場合がありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
マイナポイントは、子供のために役立てることができる
2019年10月から実施された「キャッシュレス・消費者還元事業」をひとつの契機として、キャッシュレス決済は急速に普及しています。この流れは今後も続くでしょう。
2万円分のチャージや買物で5,000円分のポイントが付与される今回のマイナポイント事業。貯まったポイントを親が子供のために役立てることができるだけでなく、まだお金に対する知識や経験が少ない子供たちに、キャッシュレス決済を体験してもらうまたとない機会になるかもしれません。
- 本記事は2020年8月現在の情報です。状況によりマイナポイント事業の実施時期や内容は変更になることがあります。
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