今月の永久輝せあ
今月のメッセージ
お芝居で描いているものは・・・・・・。
花組『蒼月抄(そうげつしょう)』-平家終焉の契り- 『EL DESEO(エル・デセーオ)』、大劇場公演をご観劇いただいた皆様、ありがとうございました。4月18日に開幕する東京宝塚劇場公演もどうぞよろしくお願いいたします!
『蒼月抄』は、平知盛が「背負わないといけない」と思っていた”荷”を下ろしていく話なのではないかと、お稽古終盤くらいからそう感じています。
知盛は、尊敬する父・清盛が亡くなった後、「父が切り開いた平家の世を終わらせるわけにはいかない」という思いを人一倍感じている。 人の死によって託されるものにはすごく重みがありますし、"清盛の最愛の子"といわれるだけあって意志を継いでいるから余計に思いが強く、自分でも気付かないうちに自らがどんどん背負い込みすぎていたのかもしれません。
知盛の最初の夢は、父が見た夢の先にある景色をいつか叶えたいということでした。でも、みさきちゃん(星空美咲)演じる明子との出会いが知盛を変えていったということ、人生とともに夢も変化していくものだということを、開幕してからより感じるようになりました。
明子との出会いで感じることはたくさんありますが、その1つは平家のせいで母を失った明子が平家に嫁ぐ時点で、彼女は心のなかから母を消し去らなければいけなかったということ。"滅亡"というのは、その人が死ぬことではなく、心のなかからその人が消えるということではないかな、と。誰かの心の中で生きてさえいれば、それは本当の滅亡ではない、ということを示唆する役割も明子にはあるのかなと感じますし、明子は愛する者の死を胸に抱いて前に進める強さのある人なのだと私は思っています。
明子は、平家の一員である知盛というよりも、知盛を人としてよく見てくれた人。その存在があったからこそ、父の夢や平家の世を背負い込んでしまっていた知盛が、「自分のやりたいこと、できることは何か」「自分が本当に見たい景色は何か」ということを見つめることができたのだと思います。
今作は『平家物語』をたどるお話ではなく、知盛と明子の視点で"平家の世の滅亡"と"その先にあるもの"を描くオリジナル作品で、40年後の明子・四条局と後高倉上皇が語り合う物語という大枠のなかで展開します。40年を経て、知盛が最後に託したもの、願ったことが完結し、そのもっと先には私たちが生きる現代がある。そんないまの世こそ、2人の描く外つ国だと思いますし、今日までつながっているということがこの物語の"真の結末"で、滅ぶ姿が美しいという"滅びの美学"を描いた作品ではないと感じます。
"外つ国"という言葉が何回か出てくるのですが、最初は日本の外の国という文字通りの意味だったのが、外の世界が見られる世=戦のない世、そして最後には"未来"や"心で描きたい世界"という意味合いに変化しています。知盛にとって、壮大な夢を見る清盛がどれだけ誇らしく憧れていようとも、清盛の描いた"外つ国"はあくまでも父の夢。自分にとっての"外つ国"とはどういうものなのか、そしてそこにたどり着くにはどうしたらよいのか、それが知盛の最後の戦いだと思っています。
"3者"のなかでの知盛の存在。
どんな時も誰かと誰かの間の立場にいることが多い知盛は、3者のなかでどう中庸を取るかというところが彼らしさであり、彼にしかできない部分なのかなと思います。
そして清盛・知盛・知章の親子3代の関係性も重要です。戦で知章を失ったときは、夢中になって父が作った世を守ろうとしたことで息子を亡くしたような感覚になる。「自分がやってきたことが間違っていたのだろうか」という疑問とともに、神器を返して負けを認めると知章から託されたものを守れないという葛藤もあり、どうしたいのかわからなくなってしまいます。ですが従兄弟の教経のおかげで、知章と弟・重衡が命をかけてでも守りたかったものや貫きたかった思いがストンと腑に落ちてようやく、何に誇りを感じるか、最期までどう生きるか、知盛自身の答えに行き着いたような気がします。
今作でしんちゃん(極美慎)と初めてお芝居をしてみて、私が違う反応をしても瞬時に察して、ちゃんと受けて返してくれることがすごく頼もしいです。お芝居の感覚的に近しいものを感じますし、関係性の深い役どころを演じていてもまったく違和感がなく、とても楽しいです。
フィナーレまで盛り上がるショー。
『EL DESEO』は、銀橋で「愛がメラメラ~SMOOTH~」を歌う場面も、タンゴを踊る「路地裏酒場」や「エル・クンバンチェロ」で盛り上がるシーンも大好きなのですが、なかでもフィナーレがすごく楽しいです!
同じメロディを繰り返しながら激しくなっていくドラマチックなオリジナル曲「理性のクレバス」、そしてSHUN先生のかっこいい振付で、皆がどんどんと沸き立っていくんです。バイオリンを弾く振りがあったりして、自分たちが持っているいろいろな部分をかき鳴らすような感覚がありますし、幾重にも盛り上がって白熱していく展開が大好きです!
そしてその後は、落ち着いたデュエット。フィナーレで"欲望のピーク"を迎えたからこそ、ふっと力を抜ける幸せを感じる”凪”のようなシーンとなっています。そんな流れが、波のある"人生"のようで面白いなと思います。大階段でみさきちゃんに膝枕してもらう振付がありますが、あまりご覧になったことのないようなシチュエーションかと思います(笑)。ほかにも、銀橋の真ん中から客席に降りたり、「エル・クンバンチェロ」では斬新なアレンジの大合唱があったり、「ベサメ・ムーチョ」も歌わずにささやいたり・・・・・・。作・演出の指田珠子先生が普段やったことがないことを盛り込んでくださっているので、やっていてとてもワクワクします。
同じメロディを繰り返しながら激しくなっていくドラマチックなオリジナル曲「理性のクレバス」、そしてSHUN先生のかっこいい振付で、皆がどんどんと沸き立っていくんです。バイオリンを弾く振りがあったりして、自分たちが持っているいろいろな部分をかき鳴らすような感覚がありますし、幾重にも盛り上がって白熱していく展開が大好きです!
そしてその後は、落ち着いたデュエット。フィナーレで"欲望のピーク"を迎えたからこそ、ふっと力を抜ける幸せを感じる”凪”のようなシーンとなっています。そんな流れが、波のある"人生"のようで面白いなと思います。大階段でみさきちゃんに膝枕してもらう振付がありますが、あまりご覧になったことのないようなシチュエーションかと思います(笑)。ほかにも、銀橋の真ん中から客席に降りたり、「エル・クンバンチェロ」では斬新なアレンジの大合唱があったり、「ベサメ・ムーチョ」も歌わずにささやいたり・・・・・・。作・演出の指田珠子先生が普段やったことがないことを盛り込んでくださっているので、やっていてとてもワクワクします。
三井住友カードの新ビジュアル、お楽しみください!
先日からリニューアルした新看板、ご覧いただけましたでしょうか?
2026年のカレンダーは、これまでとは少しテイストが変わり、よりスタイリッシュな雰囲気になっていると思います。撮影では、看板やホームページのトップページにも掲載されている全身ピンクのスーツや、くっきりとしたメイクに濡れ髪という普段とは違うスタイリング、素足にサンダルを履くカジュアルなスタイルもあり、斬新な印象を受けました。
毎月、カレンダー写真が更新されますので、皆様、ぜひチェックしていただけたらうれしいです!
※このメッセージは、3/15(日)のものです。
2026年のカレンダーは、これまでとは少しテイストが変わり、よりスタイリッシュな雰囲気になっていると思います。撮影では、看板やホームページのトップページにも掲載されている全身ピンクのスーツや、くっきりとしたメイクに濡れ髪という普段とは違うスタイリング、素足にサンダルを履くカジュアルなスタイルもあり、斬新な印象を受けました。
毎月、カレンダー写真が更新されますので、皆様、ぜひチェックしていただけたらうれしいです!
※このメッセージは、3/15(日)のものです。
永久輝せあが、宝塚歌劇・旅・美について語るインタビュー記事を「anan」にて掲載中!
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