海外旅行に行く人必見! 海外での上手なカードの使い方と、今増えているトラブルをチェック
クレジットカードは海外でも国内と同じように、簡単に使うことができます。現金を持ち歩かないぶん盗難のリスクが減り、両替手数料も節約できるなどのメリットがある一方で、カードに関するトラブルに遭ってしまう人もいます。そこで、海外でのカード利用のコツや注意点など、知っておくべき海外旅行カードテクをお届けします。
INDEX
海外旅行へ出かける前にチェックしておくこと
なんとかまとまったお休みがとれて、やっと来た海外。なのにお目当ての店でクレジットカードが使えない!
なんてことにならないように、出国前に以下の点をチェックしておきましょう。
カードの有効期限は切れていませんか?
旅行中に有効期限切れで使えなくなるという場合もあります。事前に確認しておきましょう。
カードの裏面に署名はしてありますか?
署名がないカードは不正利用をされやすく、万一不正利用されてしまったときに補償の対象になりません。まだ記入していない場合はすぐに署名しておくことをおすすめします。
暗証番号は覚えていますか?
不安な場合は下記にて暗証番号の照会ができます。連絡後、約1週間で書類が郵送で届きます。ただし、届いた暗証番号の書類を旅行に持って行くのは厳禁。暗証番号はできるだけ記憶するようにしましょう。
暗証番号を以下で照会
インターネットで照会
暗証番号照会・変更
電話で照会
0120-911911
※自動音声応答です。サービスコード 41を入力し、音声案内に従い会員番号などをご入力ください。
自分のご利用枠を把握していますか?
ご利用枠以上の金額を使うことはできません。物足りないという方は、海外旅行中だけ一時的にご利用枠を引き上げるサービス「カードご利用枠一時引き上げ」が便利です。出発の1週間前までにお申し込みください。
「カードご利用枠一時引き上げ」のお申し込み
インターネットサービス「Vpass」
カードご利用枠引き上げについて
クレジットラインデスク 東京
03-6627-4211
クレジットラインデスク 大阪
06-6445-3505
出発前に、現地通貨を引き出せる「海外キャッシュサービス」の設定を
海外キャッシュサービスは、海外の主な空港や駅、繁華街などに設置されているATMから、カードと暗証番号で現地通貨を引き出すことができるサービスです。海外にある提携金融機関の窓口でも引き出しできます(パスポートの提示を求められます)。
現地ではタクシーやバスなどの交通機関や屋台など、現金しか使えない場合が少なくありません。そういうとき、海外キャッシュサービスを利用すれば、出発前に両替する手間を省けます。現金をたくさん持ち歩く必要がないのも安心です。
海外キャッシュサービスを利用するには、事前にカードごとの「海外キャッシュサービスのご利用枠の設定」が必要です。
海外キャッシュサービスの詳細はコチラ
海外ATMの基本的な操作方法を知っておこう
海外ATMは日本のものとは少し操作方法が異なります。事前に予習しておきましょう。
海外でATM機を選ぶ際、Visaカード会員の方は「VISA」または「PLUS」、Mastercard会員の方は「Mastercard」または「Cirrus」のステッカーのあるATMをご利用ください。
※一部の地域ではマークがあってもお取り扱いがないATMがあります。
夜間のご利用や混雑している路面ATMのご利用は避け、なるべく空港や金融機関に設置されているATMを選ぶのがおすすめです。
STEP1 カードを挿入
ATMにクレジットカードを挿入します。挿入のしかたは日本と違い、主に以下の5種類あります。
STEP2 使用言語が選択できる場合は「日本語」を選択
日本語が使えるATMであったら、日本語を選ぶとわかりやすいです。
- たくさんあるボタンの中に「日本語」や「LANGUAGE(言語)」など、関連するボタンがあったら押しましょう。
- 使用言語が表示されるので、「日本語」があれば選択します。日本語が使えない機種では、ほとんどの場合英語が使えます。「DOMESTIC(国内)」はその国で発行されたカード、「FOREIGN(外国)」はその国以外で発行されたカードを使用する場合です。日本で発行されたカードの場合は「FOREIGN」をお選びください。
STEP3 現地通貨を引き出す
- 取引の種類を選択します。クレジットカードでキャッシングする場合は、「キャッシュサービス」などキャッシングを意味するボタンをお選びください。
- 現地通貨で引き出す金額を選択します。海外ATMの場合、あらかじめ決められた金額から選ぶのが基本です。自身で金額を入力したい場合は「その他」を選びます。
- クレジットカードの暗証番号を入力します。日本でクレジットカード決済するときに入力する4桁の数字と同じです。何度も間違えるとカードが一定期間使えなくなったり、機械から戻ってこなくなることがあるので注意しましょう。最後にご利用明細を受け取ることもお忘れなく。
※ATMの機種によって多少操作が異なる場合があります。
★こんな手口に要注意!
海外でATMを操作している時に「その機械は壊れている」と言って近づかれ、ほかのATMへ誘導された隙に現金を引き出される、という被害が急増しています。現金を引き出す時は、操作が完全に終わるまで絶対にATMの前から離れないようにしましょう。また、暗証番号を入力する際には、周囲に十分注意してくださいね。
海外の「ホテル」でカードを使うときの注意点
予約金を請求されることがあります
個人で直接ホテルを予約するにもカードがあると便利です。ホテルによっては、1泊分に相当する金額を予約時に請求されることもあるので、予約前に予約金の有無やキャンセル条件を必ず確認しましょう。
ホテルをキャンセルするときはメモを忘れずに
予約後、ホテルへ連絡せずに宿泊しなかった場合、ホテルごとに所定の宿泊代が請求されます。そんなことがないように、キャンセルはしっかりと行うことが大切です。その際、キャンセル番号と担当者名、日時を必ず控えましょう。予約の際も同様です。
なお、キャンセルできる期限はホテルや予約のプランによって異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
フロントではカードを見せてからチェックイン
クレジットカードは支払い能力の証明にもなるので、チェックインのときに提示を求められる場合があります。また、預かり金(デポジット)を支払う必要がある場合もあります。
なお、チェックアウトの精算は現金でもできますが、宿泊明細書(ホテルビル)に支払方法が記載されていることを必ず確認しましょう。
預かり金(デポジット)の詳細はコチラ
チェックアウト後にホテルから追加請求がある場合も
海外のホテルでは、ミニバーや電話、クリーニングの代金などチェックアウト時に精算できなかったものを、後日請求されることがあります。チェックアウトの際、宿泊明細書はきちんとチェックしてください。おかしいと思ったときは、その場でホテルの担当者に確認することも大事です。
海外での「ショッピングやレストラン」でカードを使うときの注意点
サインや暗証番号の入力は、必ず金額を確認してから
カードを利用する際には、売上票の小計、税金、合計金額をよく確かめてからサインまたは暗証番号をご入力ください。
〈売上票はココをチェック!〉
売上票の控えは、必ず受け取って大切に保管しましょう。控えがないと、万一トラブルがあった時、解決が難しくなってしまいます。
後日、利用代金明細書が送られてきた時も、必ず金額をチェックしましょう。
金額が間違っていたら、売上票を破棄するか返金伝票を作ってもらおう
売上票の金額が間違っていたら、その売上票をすべてその場で破棄してもらいましょう。後で破棄するといわれても、ミスで請求されてしまうことがあります。もしくは返金伝票を作成してもらうこと。後日、商品をキャンセルする場合も同じです。トラブルを避けるためにも、キチンと処理してもらいましょう。
その場で必ず中身を確認し、違っていたらすぐお店へ
まれにお店のミスでサイズが違っていたり、まったく違う商品が入っていることがあります。商品を買ったら、包装するところを確認するようにしてください。それができないときは、日本に帰る前に希望どおりの商品かどうか必ずチェックしましょう。帰国してからだと、交換・返品が難しくなります。
金額はカードを利用した日ではなく、処理日のレートで換算されます
Visa・Mastercardでは、Visaインターナショナル決済センター・Mastercardインターナショナル決済センターで利用データを集中決済しています。
外貨でのショッピング利用代金は、各地のVisaセンターまたはMastercardセンターから決済センターにデータが到着した時点で、Visaインターナショナル・Mastercardインターナショナルが外貨に交換するレートに、弊社が海外利用に係る所定の費用をプラスしたレートで日本円に換算されます。実際にカードを利用した日の換算レートではないのでご注意ください。
※海外キャッシュサービスについては、上記コストは含みません。
決済を現地通貨か日本円にするか選択できる場合は…
お店によっては、現地通貨と日本円(JPY)のどちらで決済を希望するかを選択できる場合があります。日本円を指定した場合、その場で支払金額を確定できるメリットがありますが、お店が決定した為替レートで日本円に換算されることから、割高になる可能性がありますのでご注意ください。
日本円での決済を希望しない場合は、その場でお店へ申し入れを行ってください。
★こんな手口に要注意!
ニセ警官が職務質問を装って暗証番号を聞き出そうとする手口が急増しています。暗証番号はご本人を証明する大切な番号です。暗証番号を他人に教えてはいけません。また、警察やカード会社が暗証番号を聞いてくることは絶対にありません!
海外でカードを使って「レンタカー」を利用するときの注意点
車を借りるときも支払うときもカードだとスムーズ
カードは支払い能力の証明にもなるので、レンタカーを借りる手続きがスムーズにできます。その場合、支払いも同じカードがベター。現金などほかの方法で支払うなら、領収書に支払方法が記載されているか確認しましょう。提示したカードにも請求されてしまうトラブルがあります。カードを提示しない場合、保証金を取られるケースも多いようです。
契約内容と補償の範囲をしっかりチェック!
レンタカーを借りるときには、任意保険への加入をおすすめします。事故にあったら、すぐにレンタカー会社と警察に連絡してください。なお、保険に加入していても下記の場合は補償が受けられないことがあるので、契約内容をよく確認しましょう。
- レンタカー会社への連絡を怠った
- 自損事故
- レンタルした州・国以外での事故
- 申告した人以外が運転していた
- 飲酒・薬物を使用していた
- 未舗装道路を走った(じゃり道、海岸など)
精算もれや罰金は後日請求されます
レンタカーを返却した後でガソリン代や乗り捨て料金などの精算もれがあるときは、後日に追加請求されます。さらに、スピード違反や駐車違反などの罰金も同様です。レンタカーを借りる場合は、契約書を必ず確認しておきましょう。
返却方法にかかわらず、控えは必ず保管して
レンタカーの返却には、借りた営業所に返す、別の営業所に返す、営業時間外に返すなどの方法があります。契約するときに確認するのをお忘れなく。
借りた場所へ時間内に返却する場合は問題ありませんが、それ以外では注意が必要です。第三者に返却を頼んだら乗りまわされて多額のレンタル料を請求された、というトラブルもあるので、ご自身で返却することをおすすめします。
要注意! 海外で今増えているトラブルを知っておこう
下記は最近、海外でよく起こっているトラブルです。親切だったりフレンドリーな人を装って近づいてくる、というケースが少なくありません。ご注意ください。
- 宝飾品や時計などを購入した時、お店から「持ち歩くと危険だから日本に送る」と言われたので任せたら、価値のないものが送られてきた。
- 誘われてバーに入ったところ、いきなり数人にとり囲まれ、出ようとしたら非常に高額な代金を請求された。
- 券売機にて電車のチケットを購入する際に、操作方法を教えると近づいてきた人に暗証番号を聞かれ、現金を引き出されてしまった。
- 「日本語を勉強している」などと言葉巧みに近づいてきて、ギャンブルに誘われ、負けた分の支払いをカードキャッシングで要求された。
- 「日本の宝石店で高く買い取ってくれる」「今日は国が定めた年1回のセール日だ」などと案内され商品を購入。帰国後に価値のない物と判明したが、連絡先もわからず返品できなかった。
万一、カードを失くしたら24時間対応の「カード紛失・盗難受付デスク」へ
気をつけていても、スリや置き引きなどにカードを盗られてしまうこともあります。万一被害にあったら、すぐに下記のカード紛失・盗難受付デスクへご連絡ください。24時間年中無休、通話料無料で対応しています。ご滞在先によって電話番号が異なるため、出発の前に登録しておくと安心です。
三井住友カード紛失・盗難受付デスク(海外)はコチラ
遊びの計画と一緒にお金の利用計画も立てて旅行上手に
お金を多く持ち歩かずに快適な旅をするうえで、クレジットカードは強い味方です。でも、楽しさのあまりつい使いすぎると、あとで大変なことに。
そうならないために、出発前に遊びの計画と一緒にマネープランも立ててみるのがおすすめです。旅のスケジュール表と照らし合わせながら、「現金はいくら用意するのか」「クレジットカードはいくらまで利用するのか」「現金とカードをどう使い分けるか」などをチェック。事前にお金の計画も立てることで、より快適な旅行にすることができますよ。
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