冠協賛公演特別コーナー
三井住友VISAカードミュージカル「ファントム」
出演者インタビュー
演出家・出演者インタビュー
舞台写真レビュー
これまでの協賛公演
「ファントム」-出演者インタビュー
龍真咲

 宝塚で上演された作品を観た時、最終的には悲劇ですが、ロミオとジュリエットにとってはラブロマンスで、その両方の色をもち合わせているところが魅力だと改めて感じました。何百年もの間受け継がれているのは、昔もいまも変わらない愛のドラマが、心をつかんで離さないからだと思います。

 ロミオは何か物足りなさを感じていて、その青春の儚さのなかには孤独感や、秘められたエネルギーがあるのだと思います。それが彼の原動力となり、運命の女性との出会いによって変わっていくのではないかな、と。また、役替わりでティボルトも演じるのですが、歌も周りにいる人も違うなかで、どれだけ自分自身が心を動かして役にはまれるかというのがまず第一段階。同じ作品でも、ロミオとティボルトでは見え方が違うと思うので、いろいろな壁にぶつかって作っていきたいですね。

 このような素晴らしい作品でお披露目ができることを、とてもうれしく思っています。入団以来ずっと月組にいて、みりお(明日海)やちゃぴ(愛希)などこれまで一緒にやってきた仲間、自分が気負うことなく付き合える人が周りにいるなかで、この立場に立たせていただけるのは、いまの私の支えでもあり、喜びでもあります。私たち3人のカラーは、いまの月組にしか出せない強いエネルギーになので、お互いを感じつつ私たちらしくやっていきたいです。3人を中心に、1つのものに向かって真剣に泣いて笑って楽しめる団結力で、新生月組を表現していきたいと思っています。
新生月組のスタートに相応しい作品だと思うので、メンバー一丸となって作り上げていきたいです。

明日海りお

 心を揺さぶる音楽も素晴らしいですし、物語も感受性に直接訴えかけてきて、ドラマチックなミュージカルだと感じています。ロミオとジュリエットは家同士の憎しみの犠牲になった若い2人ですが、運命を前にしても止められない思いがあった。その輝きや切なさが、人の心を動かしてきたのだと思います。そんな、見ていて胸がギュッと苦しくなる、誰もがもっている普遍的な思いを、どれだけ生の感情で演じられるかが大切だと感じています。
 
 ティボルト役も演じさせていただくのですが、この作品で描かれるティボルトはロミオと似ているところもあると思っています。ジュリエットのことを思う気持ちは、ロミオもティボルトも同じですし……。だから龍さんのロミオに対して、私のティボルトは物語のなかでどうあるべきかを、お稽古して見付け、どちらの役もより深めていければいいなと思っています。

 ずっと一緒にやってきた龍さんの門出に、こうしてお側にいられることが、奇跡みたいに幸せなことだな、と。龍さんが作っていかれる新しい組のなかで、私も一生懸命頑張っていきたいです。

愛希れいか

 この作品は、音楽はもちろんですが、ロミオとジュリエットの一途な想いが、すごく素敵だと感じました。ジュリエットを演じるにあたって、ロミオをどれだけ愛せるか、想えるかが大事だと思っています。実際に舞台に立って出てきた感情や、素直な気持ちを大切に演じたいです。今は皆さんがどんな風に役を作ってこられるのかがとても楽しみですし、それに対して私も、自分らしく演じて、新しいものを出していけたらと……。
 
 まだまだ未熟なので、不安がないといったら嘘になりますが、龍さんと一緒にこうしていられることがとても光栄です。月組の皆さんも温かく、そういう環境でできる幸せを感じながら、責任をもって舞台を務められるように、頑張ります!

このページのトップへ戻る