続いて、蘭寿、壮も加わり、華やかな会見がスタート。初演時から関わってきた、脚本・演出の植田紳爾は「パワフルでエネルギッシュな月組の力を“ベルばら”の世界でどう生かすのか。初演時の宝塚の良さを強調して、夢とロマンと愛にあふれた世界をもう一度再現したい。初心に返ってやってみたい」と話し、「ラストシーンは馬車ごとクレーンで飛んでいく」というダイナミックな演出プランも披露し、会場を湧かせました。また、原作者の池田理代子も、「原作が生まれて40周年、宝塚も来年100周年を迎える年に上演できるのがうれしい」と感慨深い様子で話しました。
龍は「初舞台を踏んだ作品に再び巡り合い、また特別出演の熱いお2方とご一緒させていただくのも大変うれしい。月組一丸となって頑張りたい」と挨拶。「オスカル役では役替わりで、魅力的な3人に情熱的に思われる。女性ならではの強さと弱さを表現したい。アンドレ役も演じられるので、相乗効果で作り上げることができて楽しみ」と語りました。愛希は、演じるロザリー役について「どれだけオスカルを愛せるか、植田先生のお稽古にしっかりついていけるよう頑張りたい」と述べました。
明日海も「オスカルでもアンドレでも龍さんとしっかり組むことになるので、相手役の愛希に焼き餅を焼かれるのではと心配です(笑)。彼女が納得するくらい素敵に演じたい」と話しました。
また初めての“ベルばら”出演となる蘭寿は、「宝塚の宝である作品に出演できるのはとても光栄。3日間ですが、オスカルの気高い志と女心を近くで理解して、より深く強く愛し抜きたい。包容力あふれる男性に作りたい」と気合十分。5度目の出演となり、アンドレ役も3度目となるという壮は、「演じたことがあるからこその緊張感をパワーに変えたい。“ベルばら”は、稽古でも独特の雰囲気がある。そういうことも皆さんに伝えて、次に繋げていければ」と経験者ならではの視点で、力強く語りました。 |