使えない場所とは?
キャッシュレス決済ツールの一つであるプリペイドカードは、使える金額が決められているカードをあらかじめ購入したり、カードにチャージ(入金)しておいたりすれば、その金額の範囲内で商品やサービスの購入に使用できるとても便利なカードです。
ただし、プリペイドカードといっても、その種類はさまざま。コンビニや飲食店、オンラインショップなどの支払いに幅広く利用できるものもあれば、使える場所が限定されているものもあります。
今回は、手軽にキャッシュレス決済ができる便利なプリペイドカードを使ってみたいという人のために、主なプリペイドカードがどういったシーンや場所で使えるのかをご紹介します。
プリペイドカードを使える場所と使えない場所
使える場所が決まっているプリペイドカード
使える場所が決まっているプリカといえば、『図書カード』や『QUOカード』、『テレホンカード』など「使い切り型」のカードが主に挙げられます。500円、1,000円、3,000円など、あらかじめ使える金額(テレホンカードの場合は度数)が決められているカードを購入して使用します。
使える場所が決まっているプリペイドカードの例
- 図書カード
- QUOカード
コンビニをはじめ、ドラッグストアや書店、飲食店など、『QUOカード』のステッカーのあるお店(加盟店)で代金の支払いに利用できます。
- テレホンカード
公衆電話で使用できるほか、未使用のテレホンカードであれば、契約している電話回線の通話料金(翌月以降)の支払いに利用することができます。
次に、チャージ(入金)することで、何度も繰り返し使えるプリペイドカードの「使える場所」と「使えない場所」を見ていきましょう。
チャージ型プリペイドカードの使える場所
- 流通系プリペイドカード:『nanaco』、『WAON』など
『nanaco』や『WAON』は流通系の企業が提供するプリペイド型の電子マネーです。コンビニやスーパー、ショッピングセンターなど、それぞれの系列店や加盟店で利用できます。
- 交通系プリペイドカード:『Suica』、『ICOCA』、『PASMO』など
『Suica』はJR東日本、『ICOCA』はJR西日本、『PASMO』は首都圏の私鉄やバスで利用できるプリペイドカードです。それぞれの交通機関の運賃の支払いや加盟店での支払いに利用できます。
- 国際カードブランド付きプリペイドカード:『VISA』、『Mastercard』、『JCB』などのブランドが付いたもの
こちらはさまざまなプリペイドカードが存在しますが、使える場所の見分け方は同じです。カードのブランドと同じマークが掲示されている国内外のブランド加盟店で利用することができます。ただし、一部の加盟店では利用できないほか、海外での利用ができないカードも存在するため注意しましょう。
チャージ型プリペイドカードの使えない場所
チャージ型プリペイドカードは、現金のみしか取り扱いのない店舗での利用はできません。また、加盟店やインターネットショッピングでも一部利用できないケースがあります。例えば、三井住友カードの『Visaプリペ』『かぞくのおさいふ』の場合であれば、下記のような支払いには利用できません。
- 月額・継続契約の利用料金の支払い
公共料金/電話料金/衛星放送・CATV視聴料/インターネットプロバイダー利用料/WiMAXサービス利用料/新聞購読料(電子版含む)/保険料/レンタルサーバー/ウオーターサーバー/定額サービス/通信教育/各種月会費など
- ガソリンスタンドでの支払い
- 高速道路通行料金(有人ブース)での支払い
- 航空会社の機内販売での支払い
- 一部ホテルでの支払い
- 各種プリペイド・電子マネーの購入・チャージ代金の支払い
- iDが使える国内の店舗の中でも、下記支払いへの利用は不可
飲料自動販売機・ガソリンスタンド・電話料金(ドコモの携帯電話料金を含む) - 株式・債権・外貨・仮想通貨の購入、投資信託などの金融商品の決済にかかるお取引
- 海外加盟店における外国為替取引(FX)などのお取引
プリペイドカードが利用できる加盟店について不明な時は、各カード会社などに確認するのがよいでしょう。
プリペイドカードが使えるシーンとメリット
プリペイドカードの決済方法は、クレジットカードとほぼ同じですが、後払い式のクレジットカードの利用に不安を感じる人やついつい使いすぎてしまうのが心配という人には、あらかじめチャージしなければ利用できないプリペイドカードが最適。決めておいた金額をチャージして使えば、予算オーバーの心配がありません。
衝動買いや自覚しないまま高い商品を買ってしまうなどという事態も避けられます。国際カードブランド付きプリペイドカードであれば、多くのブランド加盟店で利用できる利便性がありながら、クレジットカードほど大きなリスクがない点もメリットです。
ここでは、プリペイドカードが使えるシーンとそれぞれのメリットについてご紹介しましょう。
ショッピング
コンビニやスーパーなど、毎日のお買い物にプリペイドカードを利用すれば、おつりのやり取りがないため、レジでの会計もスムーズです。また、毎月の生活に必要な金額をプリペイドカードにチャージして、家計簿アプリで確認しながら利用すれば、日々の消費が把握でき、家計管理もラクラクです。
グルメ
飲食店が発行するプリペイドカードも賢く使いたいもの。小銭不要で支払いがスムーズになるだけでなく、チャージ時にポイントがサービスされるなど、独自のメリットがあるものもあります。
海外旅行
VISAやMastercard、JCBなどの国際カードブランド付きプリペイドカードなら海外でも使えます。「海外でお土産を購入したり、ショッピングを楽しんだりしたいが大金を持ち歩きたくない」、「クレジットカードは予算オーバーして使ってしまいそう」という方には特におすすめ。
万が一、盗難にあったときは、気付いた時点で利用停止すればその後は使えなくなるので、盗難被害を最小限にできるというメリットがあります。
オンラインショッピング
オンラインショッピングでプリペイドカードを使用する際には、クレジットカード払いと同じく、入力フォームにカード番号や有効期限などを入力し、そのまま決済するだけです。コンビニ払いや銀行振込よりずっとラクに決済が完了するほか、代引き手数料やコンビニでの支払いにおける手数料などがかからないのもうれしいですね。
まとめ
まとめ
プリペイドカードといっても、種類はさまざまあり、コンビニや飲食店、オンラインショップなどの支払いに幅広く利用できるものもあれば、使える場所が限定されているものもあります。以下に、プリペイドカードの使える場所、使えない場所、使えるシーンとそのメリットをまとめました。
- 『図書カード』や『QUOカード』、『テレホンカード』など、使い切り型のプリペイドカードは、それぞれ使える場所が決まっています。
- チャージ型プリペイドカードには流通系や交通系のプリペイドカードがあり、それぞれの系列店や加盟店で利用できるようになっています。
- 国際カードブランド付きプリペイドカードは、国内外のブランド加盟店で支払いができます。ただし、一部の加盟店では利用できないほか、海外での利用ができないカードも存在するため注意が必要です。
- チャージ型プリペイドカードは、現金のみしか取り扱いのない店舗での利用はできません。また、月額・継続契約の支払いやガソリンスタンド、高速道路通行料金など、一部利用できないケースがあります。
国際カードブランド付きプリペイドカードであれば、多くのブランド加盟店で利用できる利便性がありながら、クレジットカードほど大きなリスクがない点もメリットです。 - プリペイドカードは、ショッピングやグルメ、海外旅行、オンラインショッピングなど、それぞれのシーンでお得に使えます。
「Suica」は東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
「WAON」はイオン株式会社の登録商標です。
「nanaco」は株式会社セブン・カードサービスの登録商標です。
「iD」は株式会社NTTドコモの商標です。
「ICOCA」は西日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
「PASMO」は株式会社パスモの登録商標です。
「QUOカード」は株式会社クオカードの登録商標です。