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「エリザベート」-出演者インタビュー
水 夏希
水 夏希  『エリザベート』には、初めて出演させていただきます。大好きな作品で、トートという大役を演じさせていただくのはとても幸せなことですが、いざお稽古が始まってみると、本当に難しい作品だと実感しています。歌や音楽のなかでどれだけ表現できるのか、出演者全員が悩み、苦しんでお稽古をしています。
  ウィーン版『エリザベート』でトートを演じられたマテさんが「死は人によって捉え方が違い、いろいろな顔をもっている」とおっしゃっていたのですが、私も本当にそうだな、と。表面上は出していないのに、感情がにじみ出るようなトートを演じたいです。
  この作品の魅力は、やはり耳に残る、心に響く音楽。それにエリザベートのように、現実社会のなかで自分が生きたい方向と生きなければいけない方向が食い違っているというのは、立場は違っても誰もがもっている感覚。だからこそ共感できるのだと思います。
  新生雪組のお披露目公演で、全員が苦しみや喜びを共有できることはすごくありがたいことですし、そういう時間がみんなの心を近づけてくれると思っています。宝塚では6度目の上演となるので正直言ってプレッシャーもありますが、全員でお客様に楽しんでいただけるような作品を作り上げていきたいですね。ぜひ劇場に足をお運びください。
彩吹真央
彩吹真央 今作で3度目の『エリザベート』出演となりますが、フランツ役を演じさせていただけるということでまた違う視点で作品に関われることができて、本当に幸せです。
  フランツは予想以上に難しい役ですね。彼の本音は「寛容で善意の名君と呼ばれたい」という歌詞に表れていると思いますが、皇帝としてこうあるべきという思いや、母親との確執などで、ずっと悩み続けた人生。そうやって生きてきた人間的な強さや1人の人間としての心の揺れを表現していきたいですね。またエリザベートに対しては、晩年まで愛し続けた気持ちが根底にあります。演じ方はたくさんあると思いますが、私なりの表現でお見せできればと思います。
  私自身、組替えとなって初めての雪組全員での公演です。いまお稽古をしていても、毎日発見があって新鮮。自分の役作りの葛藤も楽しみに変えられるくらいの環境で過ごさせていただいています。そういう気持ちも大切にしたいですし、また個人的にはフランツ・ファンが今回で増えればいいな、と。そのためにというわけではありませんが、共感していただけるような心のひだを表現していきたいです。
白羽ゆり
白羽ゆり エリザベートは、ずっと憧れの役でした。資料を拝見していると、とても興味深い女性ですね。被害者的なイメージに陥りがちなのですが、彼女が周囲を巻き込んでしまったりすることもあるということを忘れないで演じたいと思っています。エリザベートは、純粋な女性ではありますが、本当はもっと強くまっすぐに生きたかったんだろうな、と。悲劇のヒロインという面だけでなく、そういう部分も表現したいです。
  歌は難しいですが、感情のニュアンスが音に表れているんですよね。もし叫んだとしたらこういう音程になるだろうなと思ったり……。音程としてではなく、音を感情として捉えていけたらと思っています。
  久しぶりに雪組に戻ってきて、すごく自然に溶け込ませていただいています。水さんの相手役をさせていただく幸せを感じつつも、自分のこともしっかりとやらなければと思っています。エネルギーをもって、エリザベートに向き合いたいです。
音月 桂
音月 桂 宝塚での初演の『エリザベート』を拝見したときに、席から立ち上がれないくらい感動しました。轟悠さんが演じられたルキーニが衝撃的で演じてみたい役でしたので、とてもうれしいです。お稽古始めは、その思いを役にぶつけていきたいという気持ちばかりが先走り、見せ方だけに意識が向いてしまっていました。もっと内面を充実させて自分にあるもの以上のものを引き出して、人物像を表現していきたいと思っています。
  ルキーニは、客観的に場面を見ているときもあれば、場面に溶け込むときもある。舞台での在り方が難しいですね。実在の人物である以上、ルキーニの人生になるべく嘘をつかないように作っていきたいです。
  掘り下げていけばいくほど味わいのある作品だと実感しています。初めて観たときに感じた、鳥肌が立つような感動。さらにそれ以上の何かを感じていただけるよう、レベルアップできたらいいなと思っています。
凰稀かなめ
凰稀かなめ 皇太子ルドルフを演じさせていただきます。ルドルフは2幕から登場するのですが、まだ現時点で2幕のお稽古が始まっていないので、資料を調べながらどういう風にしていきたいか思いを巡らせています。
  ルドルフは、孤独や苦しみ、葛藤や愛情などさまざまな側面をもっていると思います。そういう部分をしっかりと見つめて役作りをしていきたいですし、父親のフランツや母親のエリザベート、そしてトートとの関係性も明確に出していけたらと思います。
  この作品は、曲の素晴らしさはもちろんいろいろな登場人物が描かれているのが魅力だと思います。だからこそ、共感したり惹き込まれる部分があるのではないかな、と。ルドルフとしての思いはもちろん、自分自身の心も大切に演じていきたいと思っています。
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