冠協賛公演特別コーナー
三井住友VISAカードシアター All for One ~ダルタニアンと太陽王~脚本・演出/小池修一郎
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三井住友VISAカード ミュージカル「エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)ー」出演者インタビュー
珠城りょう

 爽快感のある冒険活劇が好きなので、「三銃士」は大好きな作品です。男同士の友情、誰かのために敵を倒すという王道のストーリーですが、ダルタニアンと三銃士が並んだ絵面はとても素敵で、それぞれのキャラクターも個性的。今作は、そんな物語をベースに小池修一郎先生が書き下ろしてくださった新作です。友情、人との繋がりが濃く描かれると思いますし、主題歌も希望に満ちあふれていて、聴いているだけでワクワクします。これまで小池先生には、200%の力で立ち向かわないと乗り越えられない壁を、たくさん与えていただきました。トップとなって2作目となる今作で、新たに挑戦できることがとてもうれしいです。

 ダルタニアンは、エネルギッシュで躍動感のあるイメージ。田舎で育った青年なので、独特の大らかさが出せたらいいな、と。前作では背伸びして作るような役柄だったのですが、今回は等身大の自分に近いところで作っていけるのではないかと思っています。そして、今回はちゃぴ(愛希れいか)がルイ14世役を演じるので、これまでにない2人の関係性が描かれると思います。具体的には観てのお楽しみ……(笑)ですが、ファンタジーの要素もかなり盛り込まれているので、初めて宝塚をご覧になる方でもわかりやすく、入りやすい話の流れになっていると思います。

 仲間の三銃士との関係もどう描かれるのか、楽しみです。るりさん(美弥るりか)がもっていらっしゃる空気感、色気、繊細なお芝居は、アラミス役にぴったり。そしてアトス役のとしさん(宇月 颯)は、生命力あふれる普段の雰囲気とは違う、内で炎を燃やす冷静沈着な役柄。新たな一面を拝見できるのではと思っています。そしてポルトス役のアリ(暁 千星)は、明るさとエネルギー溢れる感じがぴったりですが、力強さを舞台上で表現することは難しいので、どう見せてくれるのか期待しています。

 いま月組は、下級生にいたるまで、エネルギーの発散の仕方がわかってきたように感じます。1人ひとりがどう表現するのかという意識がもっと浸透していけば、今作にもいい影響を与えると思います。月城という新しい風を吹き込んでくれる仲間も増え、そして専科の沙央くらまさんとともに、皆で一丸となって挑みたいです。“All for One、One for All”の精神で、皆の幸せを勝ち取るために頑張るという強いメッセージをお届けしたいです。

愛希れいか

 ルイ14世を演じさせていただきます。いまは、うれしさや緊張、どうなるのかなという気持ちが入り交じっています。私は小池先生の『エクスカリバー』という作品を観て宝塚を志したので、先生の新作、しかもファンタジーの世界観をもつ作品に出演できることが本当に幸せです。

 実在の人物であるルイ14世は、現代バレエの基盤を作ったといわれる方なので、踊りにスポットが当たってくるのではないかと思っています。ダルタニアンや三銃士とどうかかわり、どのように展開していくのか……、楽しみにご覧いただければと思います。妻や恋人がたくさんいた人物ではありますが、今作ではファンタジーでコミカルな部分もあるので、縛られずに自分なりのルイ14世を演じられたらと思います。

 月組は前回、博多座とシアター・ドラマシティに分かれて公演をしていました。るりさんが主演されたドラマシティ公演『瑠璃色の刻』を拝見しても、お芝居好きという月組の伝統を改めて感じましたし、下級生にいたるまで1人ひとりがやる気に満ちあふれていて、楽しそうに舞台に立っていました。月城が組替えで来たりと、組に動きのある状況のなか、苦しみながら作品に臨むことがエネルギーに繋がっていくのではないかと思っています。

 私自身も挑戦となる役ですが、月組にとっても小池先生の一本物の新作ということで挑戦になると思うので、みんなで力を合わせて頑張りたいです。たくさんのお客様に夢と希望を感じていただける舞台をお届けできたらうれしいです。

美弥るりか

「三銃士」は、自分のためではなく、仲間のために行動するというところに魅力を感じますね。そして、ダルタニアンや三銃士は、4人それぞれにまったく色が違うところも魅力的。個性が要求される役ですので、どうなっていくのか楽しみです。

 アラミスは原作通り、宗教家としての一面がベースにあると思うので、その辺りも出していけたらと思っています。“世紀の色男”と呼ばれる人でもあり、頑張って色気を倍増させて挑みたいです。これまで小池先生の作品でいただいた役は、いまの自分を作った大切な役ばかり。そんな先生がおもしろく素敵に描いてくださるアラミスに、一生懸命取り組んでいきたいです。小池作品では“悪グループ”に属することが多かったので、りょうちゃん(珠城りょう)演じるダルタニアンとともに正義の一員になれてうれしいですし、新たなジャンルの役に挑戦できて幸せです。

 三銃士はほかに、としちゃんとアリちゃんが演じます。としちゃんは、これまで発散型の芝居をする役が多かったので、それをどう秘めるのかなと、私自身も楽しみです。アリちゃんは、ポルトスにぴったり。若い学年ゆえの怖いもの知らずな感じで(笑)、遠慮せずにぶつかって欲しいなと思います。

 いま舞台に立っていて、皆がりょうちゃんと一緒に新しいものを見て、高みをめざして前進しているのを感じます。そんな充実した月組にいられることが本当に幸せです。りょうちゃんのトップ2作目となり、月組はいまとてもエネルギーが満ちているので、いい状態で作品に臨めると思います。楽しんでいただける舞台になるよう、一生懸命取り組みたいです。

月城かなと

 私は雪組にいたときに、『仮面の男』という「三銃士」を原作とした作品に出演しました。また新しい形で「三銃士」に臨めることが、いまとても楽しみです。

 演じるのは、マゼラン卿の甥であるベルナルドという人物で、オリジナルのキャラクターとなります。物語のなかでは敵役となるのですが、悪役にもいろいろなタイプがあると思うので、作品のなかでどういう役割があるのかということをきちんとキャッチして挑みたいです。
 小池先生の作品は『るろうに剣心』以来。そのときに演じさせていただいた四乃森蒼紫という役は、自分のターニングポイントとなりました。厳しいお稽古ではあったのですが、必ず手応えを感じることができるという印象があるので、今作もそうなるように努めたいです。

 入団9年目で組替えとなり、また新たに勉強できる機会を与えていただけたことが、すごく幸せです。それと同時に自分がこの組で何ができるのか、いま考えているところです。刺激をたくさん受けて、自分なりの男役像を作れるように、少しでも組の力になれるように頑張りたいと思っています。

 今作が、月組生として初めての大劇場作品となります。組の一員として、皆さんの空気を感じながら、お客様に楽しんでいただける作品となるようしっかり作っていきたいです。

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