24時間の医療サービス提供を叶える、安定的な決済システム

CFO: 中川修平さん

ファストドクター株式会社

CFO: 中川修平さん

導入ソリューション

三井住友パーチェシングカード

導入前の課題

導入効果

基幹システムが稼働するサーバの利用料金支払いが滞れば、サービス停止のリスクがあり、医療を必要とする人にサービスを届けることができなくなる

24時間運営体制に対応できるオンライン決済環境により、サービス停止のリスクを回避

利用者への効果的な情報提供を実現し、かつ、スタートアップとしての成長機会を損失しないためにも、戦略的なIT広告運用ができる支払い体制が重要

銀行とクレジットカード会社が相互に事業成長に期待し、全面支援のいいループが生まれている

提携医療機関が医療報酬を受け取るタイミングに合わせて請求を行うため、収益を得る支払いサイトが後ろ倒しになる。

請求書払いにしていたものをクレジット決済にすることで支払いサイトを伸ばすことができた。資金繰りの改善という面で役立っている。

日本最大の時間外救急往診プラットフォーム「ファストドクター」

日本最大の時間外救急往診プラットフォーム「ファストドクター」 イメージ

当社は、日本最大の時間外救急往診プラットフォーム「ファストドクター」を開発・運営しています。IT活用と医療機関との連携によって、医療アクセスが困難な時間帯を対象に「24時間体制の救急相談」「夜間・休日の救急往診・救急オンライン診療」「かかりつけ医との連携」を推進・実現するプラットフォームを提供しています。サービス開始は2016年で、当初は医師2名からスタートしましたが、現在、16の医療機関と医師1600名、看護師300名以上が活動するほどに成長し、コロナ禍では多数の自治体と連携しながら地域の医療課題解決に取り組んでいます。

医療業界は、その性質上、保守的な面もあることから、DX化が進んでいない状況です。しかし、高齢化に伴う医療需要の増加に対し、医療従事者の数は十分ではなく、労働状況はこれまで以上に逼迫しています。医療崩壊を引き起こさないためには、いかにDX化して生産性を高めていくかが重要な課題です。一方、患者様においては、軽症だったとしても自身の重症度の判断がつかず、まず救急車を呼んでしまうケースが増えており、不要な医療費やリソースを割いてしまうことも少なくはありません。

 

もしも適切な判断を行うことができれば、患者様と医師、そして国における負担を軽減できますし、高度医療の知識やスキルを必要とする患者様にそのリソースを割くことができ、より多くの方を救えるようになると考え、「生活者の不安と、医療者の負担をなくす」「2025年までに不要な救急車利用を3割減らす」を私たちのミッションに掲げています。コロナ禍の中では、自宅療養中の患者対応も含め、2021年度には約26万件の医療相談と、約8万件の夜間・休日診療に対応しました。

 

今後、ますます高齢化が進む日本の医療を支えていくために、ヘルスケアテックの知見と技術力を活用し、医療機関や地域と連携しながら「持続可能かつ安定的な在宅医療」の実現に貢献していくことを目指していきます。

24時間体制で現場をサポートするため、信頼できるクレジットカード会社に切替え

24時間体制で現場をサポートするため、信頼できるクレジットカード会社に切替え イメージ

以前利用していたクレジットカード会社のシステムメンテナンスによって、深夜の時間帯にオンライン決済ができない事態が発生したため、クレジットカード会社の切替えを検討し始めました。

当社では、クレジットカードは、プラットフォームが置かれているサーバ利用料金の支払いや本社オフィスとコンタクトセンターの運営に必要な備品・機材の購入などに利用しているので、現場の医療対応に直接影響を及ぼすようなことはありません。しかし、サーバ利用においては、プリペイド型でクレジットカードからチャージして支払う方式をとっていたため、メンテナンスのタイミングと重なれば、決済ができなくなり、利用停止とされてしまう可能性がありました。つまり、コンタクトセンターのオペレーターや医師・看護師が使うプラットフォームの基幹システムが止まり、サービスそのものが止まってしまうリスクがあったのです。

 

また、備品や機材についても、各所からの発注にスピーディーに対応し、常に不足のない状態にしておく必要があります。当社のサービスは夜間・休日を中心に利用されるため、現場をサポートする私たちも24時間運営でしっかりと機能すること、安定性を持ってサービスを継続していける体制をつくることが重要です。

 

患者様やご家族の方々に、いざというときに利用していただくためには、私たちのサービスを周知することが必要であり、その情報に触れられる環境をつくることも使命の一つであると考えています。そのために多様なマーケットプレイスにおけるI T広告の運用にも注力しています。私たちのサービスは「困ったときにしか活用しないサービス」でもあるため、より戦略的かつ柔軟にSEOやリスティング広告などの施策を実行できる体制を構築しようと考えました。

 

さらに、ビジネスという面から見ても、24時間体制で戦略を実行していけることが重要です。多様なマーケットプレイスでいかに後れをとらずインパクトを出せるかが、企業の成長力に大きく影響しますし、市場の拡大や隣接市場の成長、さらには産業全体の成長にもつながります。そして、私たちが成長し、サービスをより多くの地域に拡大していけば、より多くの利用者の方々に役立つことができると考えています。

 

こうしたさまざまな理由から、24時間、オンライン決済が滞らない環境を構築しようと考え、システムメンテナンスの体制がより強固な、信頼できるクレジットカード会社に切替えることにしました。

課題

  • クレジットカード会社のシステムメンテナンスで深夜にオンライン決済ができなかった
  • サービスの利用は夜間や休日が中心のため、24時間、現場をサポートできる体制が必要
  • 基幹システムが稼働するサーバの利用料金支払いが滞れば、サービス停止のリスクがあり、医療を必要とする人にサービスを届けることができなくなる
  • 利用者への効果的な情報提供を実現し、かつ、スタートアップとしての成長機会を損失しないためにも、戦略的なIT広告運用ができる支払い体制が重要

カード決済による一本化でキャッシュフロー管理や経理業務の効率化、不正利用防止も

カード決済による一本化でキャッシュフロー管理や経理業務の効率化、不正利用防止も イメージ

クレジットカード会社の切替えを検討する際には、システムメンテナンスの体制だけでなく、与信枠に余裕を持てるようにすることが大事だと考えました。今後の事業成長のペースを想定し、早期から与信枠を十分に担保できれば、スピード感を持って必要な投資をすることができます。

こうした考えのもと、「銀行系のクレジットカード会社」を大前提に検討を始めました。銀行には企業の財務状況をしっかりと見る与信の分析力があり、過去の利用実績のみで判断せず、長期的な視点でものを見て、与信枠を広げてくれます。そして銀行と同様に、銀行系のクレジットカード会社も、企業の成長性を見据えた与信判断を行うとともに、与信枠そのものが企業の信用力や事業の収益力を表してくれるとも言えるでしょう。

 

三井住友パーチェシングカードを選んだのは、信頼できるシステムメンテナンスの体制がある点に加え、銀行グループが当社と既に取引のある三井住友銀行だったことも大きいですね。三井住友銀行は、長いお付き合いの中で当社の財務状況を理解してくれていて、かつ、ビジネスの将来性を評価し、この先の成長に期待をしてくれています。三井住友カードはそのグループ会社であるため、今後はグループ全体で最大限に支援してくれて、一緒に成長していくことができるのではないかと考えました。

 

実際、導入の際には、以前の与信枠の3倍以上になりました。三井住友銀行にとっては全面的に支援している企業であるため、三井住友カード側も将来に対する期待を高く持って、同様の姿勢で接してくれています。相互にいいループが生まれていると感じます。

 

現在は、主に本社での備品購入や基幹システムのサーバ利用料金の支払いに利用しています。今後は広告費の支払いに利用する方向も検討中です。事業成長を見据えて与信枠をどれだけ広げていくのか、成長のための広告にどれだけ投資していくのかなど、今後の成長戦略に合わせてカード利用の幅を広げていこうと考えています。

 

また、三井住友パーチェシングカードでは、請求書払いにしていたものをクレジット決済にすることで支払いサイトを伸ばすことができます。資金繰りの改善という面に役立てることもできそうですね。ビジネスにおいてキャッシュフローを適切に管理していくことは非常に大事ですが、私たちの事業は、提携医療機関が医療報酬を受け取るタイミングに合わせて請求を行うため、収益を得る支払いサイトが後ろ倒しになります。運転資金の管理も重視しているので多方面での活用が期待できます。

 

経理業務の効率化という面でもメリットを感じています。クレジットカード決済の利用明細データがそのままクラウド経費精算システムに自動連携されるので、バックオフィスの業務効率向上にも役立ちますね。また、カード利用の明細がWeb上の管理画面に即時反映される点も便利です。

 

また、多拠点運営をしている企業の場合は、本社で支払いを取りまとめしていく際に、銀行振込や納付書での支払いなどをカード払い一本化にすることもできるのではないかと思います。あらゆるところに紙やPDFによる請求フローが不要となるので、利便性と生産性は高まりますし、不正利用の抑止やモニタリングにも役立ちます。早い段階から企業としての信用を築いていけるという意味でも、アーリーステージの段階から導入するといいのではないでしょうか。

 

当社も次なる成長のステージに向かうために、こうした仕組みをどんどん活用していきたいと思います。今後は、サービス展開の地域を拡大することがまず一つの目標です。私たちのサービスで多くの方を救えるように尽力していきます。

導入ポイント

  • 信頼できるシステムメンテナンスの体制があり、24時間運営に対応できる
  • 銀行系のカードなら、銀行とクレジットカード会社、双方で信用を築いていける
  • 今後の事業成長に合わせて与信枠を拡大していくことで資金繰りにも役立つ

効果

  • 24時間運営体制に対応できるオンライン決済環境を構築
  • 銀行とクレジットカード会社が相互に事業成長に期待し、全面支援のいいループが生まれている
  • 利用明細が経理システムに自動連携されるため、経理業務の効率化ができている
  • 即時反映のWeb利用明細には、管理者がお金の動きを把握できる利便性があり、従業員の管理体制にも活かせる

ファストドクター株式会社様が導入した法人ソリューション

広告費やクラウド利用料等購買専用の不発行型カード

広告費やクラウド利用料等購買専用の不発行型カード

ファストドクター株式会社

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