本社で経理業務を一元管理!法人カードの活用でグループ経理業務の効率化を実現
導入前の課題
導入効果
グループ会社の経理業務を本社が一括管理する方針に従って体制を整える必要があった。
三井住友パーチェシングカードをグループ会社毎に発行し、本社が一元管理した。明細データの入手を全社一括で行える上、各社同じ運用フローで対応することで経理業務を効率化した。
グループ各社の事業成長の状況に応じて経費利用に幅があり、カードの与信枠を超えるケースが発生していた。
グループ全体で管理することで、各社に適切な与信枠を振り分けて利用できる。
広告費の支払いは、媒体によっては1日に何度も支払があり、振込の対応や預金残高の把握が煩雑だった。
カード払いへ変更することで、振込の手間が削減でき、都度預金残高の確認も不要となった。
インターネットを軸にWebサービス、ゲーム、ECなどの多様な事業を展開

川本さん:当社は、インターネットを軸に多様な事業を展開するIT企業として、ウェブサービス・ゲーム、ECなど幅広く展開しております。主には、デジタル集客支援などのメディア・ソリューション事業、インターネット通販のD2C事業、ゲームを運営するエンターテインメント事業、これらの事業を手掛けております。
メディア・ソリューション事業では、日常生活に密着した比較サイト・情報メディアを展開しています。引越し比較・予約サイト「引越し侍」、車査定・車買取サイト「ナビクル」をはじめ、ユーザーの生活をより便利にするさまざまなWebサービスを提供、法人向けには比較サイトなどでの送客支援に加え、デジタル集客や業務効率化などの事業支援サービスを展開しています。
D2C事業では、ドッグフードブランドの「OBREMO」や化粧品ブランドの「lujo」を展開しています。
エンターテインメント事業では、「人と人とのつながり」をテーマに、多様なジャンルのゲームや便利なツールアプリなどを通じて世界中の人々に娯楽を提供しています。
2022年、当社は「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」をパーパスとして策定しました。経営理念の「みんなで幸せになれる会社にすること」「今から100年続く会社にすること」のもと、今後もより良いサービスの提供を続け、より便利で楽しく安心な世の中の実現に貢献することを目指していきます。
グループ会社の経理業務を本社で一括管理!スムーズなカード利用と既存の運用フローを継続

川本さん:当社では、業務の効率性を重視し、グループ会社8社のコーポレート業務を全て本社に集約して管理してきました。私たちグループ管理グループは総務・経理業務を担い、5名体制でグループ会社の経理業務を行っています。また、私自身は、マネージャーとして業務全体を見ながら導入ツールの決定や運用ルールの策定などに携わっています。
三井住友パーチェシングカードは、カード支払いによって銀行からの振込処理件数の削減ができ、経理業務の工数削減という面で効果が高いため、長く利用を続けてきました。
当社では、三井住友パーチェシングカードの導入当初から現在まで、本社で一元管理して運用しているため、経理担当者がグループ各社のカード管理を行う運用ルールとなっています。主に、インターネット広告と海外のクラウドツールの支払いに利用し、グループ各社それぞれに複数枚のカードを用意しています。エンターテインメント事業を手掛けている1社については、ゲームのタイトルごとに発行しています。そのほかの各社については、以前は事業ごとに発行していましたが、事業内容が変化するスピードが速いため、現在は1社につき、メインで利用するカード1枚とサブのカード複数枚を用意する形をとっています。
これについては、Webサービスやオンラインゲーム、D2CのECサイトなどを自社で開発・提供していることが大きく関係しています。開発の際に頻繁に利用することのある海外の新しいクラウドツールなどは、セキュリティの関係で一時的にカードの利用を停止されるケースも少なくはありません。カードが利用できなければ、インターネット広告の支払いもストップし、広告運用ができないために莫大な損失が出てしまうことになります。こうした時のために複数枚のサブのカードを用意し、迅速に支払いを再開できる体制ができています。
経費のカード利用申請は、新たなカード登録や更新が必要になった場合に行います。グループ各社の事業担当者がワークフローシステム上で社内稟議にかけて承認を得た後、本社の経理担当者に経費利用申請を行う運用ルールです。カード登録の際には、Web会議ツールを利用しています。登録先のサイトに申請者があらかじめ必要事項を入力し、その画面を本社の経理担当者に共有してもらい、こちらでカード情報を入力しています。また、ブラウザそのものもシークレットモードで開き、入力した情報を端末が学習できないようにしています。グループ会社が多いので、三井住友パーチェンシングカードの運用ルールを工夫することで内部統制の強化を図っています。

当社は事業成長のために、事業の子会社化や子会社の統合などの組織改編を柔軟に行っていますが、こうした面でも三井住友パーチェシングカードは非常に役立っていると感じます。三井住友パーチェシングカードの場合は、グループ全体での与信枠を管理していただいおります。新たにグループ会社へカードを発行する場合も、各社に適切に与信枠を振り分けられるためスマートに利用を開始できるのです。経理業務を担う部門としては、「カードが止まって決済できないかもしれない」という心配ごとが一つ減るのは、とてもありがたいですね。
また、各社の事業が成長していく中では、インターネット広告などに大きく予算を使うこともあり、割り振った与信枠を超えてしまうケースにも、柔軟に対応できます。現在は、各社の年間カード利用額を参考にしながら来期の予算枠を策定していますが、三井住友パーチェンシングカードには資金繰りの面でも大きなメリットを感じています。
さらに、経理業務においては、明細データの入手を全社一括で行えることや、同じ運用フローで対応できることにもメリットを感じています。おかげで、1社1担当制ではなく、複数社1担当による運用を実現できています。
課題
- セキュリティの関係でカードが一時利用停止になるケースも少なくない
- カードが利用停止になれば、広告運用ができないことで莫大な損失が発生する
- 子会社が多いため、内部統制の強化が必要
- 子会社化や子会社統合などの際にカードのつくり直しが発生する
- 事業成長の段階では、グループ各社のカード与信枠を超えてしまうケースも発生する
- 組織改編が発生しても、経理業務の運用フローを変更することは避けたい
効果
- セキュリティ上でメインのカードが一時利用停止になっても、サブのカードで対応できる
- 本社の経理担当者がグループ各社のカード利用を管理することで、内部統制を強化できる
- グループ全体で管理することで、各社に適切な与信枠を振り分けて利用できる。
- 本社の経理業務においては、明細データの入手を全社一括で行える上、子会社が増減しても同じ運用フローで対応できる
リモートワーク対応やペーパーレス化、グループ会社増加に伴う内部統制強化も実現

川本さん:三井住友パーチェシングカードは、リモートワークを実施する中でも、とても役立ったと感じています。当初は、郵送されるカード明細確認のために経理メンバーの出社スケジュールを組んでいましたが、カード利用明細のデジタル化が進んだおかげで出社する必要がなくなりました。
現在、法人カード管理者Webでは通常郵送で届く法人カード請求書をPDFでダウンロードできます。また、Web上で各カードを利用できる代表者の変更や、カード明細の確認や帳票取得ができるメンバーの追加・削除ができるので、こちらも非常に便利です。
三井住友パーチェシングカードは、ペーパーレス化の推進にも役立っています。以前は毎月、大きなファイル3冊分の書類を保管するために倉庫を借りていたのですが、現在は半年に1冊で済み、社内で保管できるようになりました。結果的に、紙の書類の保管にかかる工数も費用も削減できています。
一方、ここ1年の間に請求書受取システムを導入し、カード明細と連携させたことで、経理業務をより効率化できました。以前は一つひとつの申請内容と紙の明細データの内容を突き合わしていたので、グループ1社につき丸1日時間がかかることもありました。現在は、請求書受取システムに上がっているカード払いの履歴と、CSVでダウンロードしたカード利用明細を、関数を使って突合することができるため、1社30分〜1時間程度で済んでいます。
また、インターネット広告や海外のクラウドツールに法人カードを利用すること自体、経理業務の効率化に大きなメリットがあることを実感しています。昨今のインターネット広告は、媒体によって1日に何度も決済があるケースも増えていますし、当社の利用金額も大きくなっている状況がありました。しかし、法人カードを利用すれば、毎回、振込をする手間を省けますし、月末に引き落とされる利用金額を把握できるので、あらかじめ資金繰りの準備をしておくことができます。
さらに、当社では、海外のクラウドツールを頻繁に利用することに加え、海外でのエンターテインメント事業展開に合わせて現地のインターネット広告を利用する機会が多くあります。かつては銀行振込で支払い対応をしていましたが、海外送金のフローは煩雑ですし、手数料も高い上、現地の通貨に換算して支払うことになり、会計基準で定められたレートに従って計算する手間もかかっていました。法人カードを利用することでこれらの工数もコストも削減できています。円建てによる明細データの数字をもとに会計処理ができる点もメリットだと感じています。

現在、当社は戦略的M&Aを進めており、直近では新たに2社がグループに加わりました。経費利用の運用ルールの違いや、利用している経理ツールの違いなどもあるため、既存のものと比較してメリット・デメリットを検証し、より効果的な方法を選択していく予定です。今後は内部統制をより強化していくことが求められているので、基本的には本社で経理業務を管理する方向で、三井住友パーチェシングカードも引き続き活用していきます。
グループ全体で与信枠を運用できる三井住友パーチェシングカードには、非常に大きなメリットを感じますし、カードの切り替えの際には、古いものと新しいものを並行して運用できる期間を設けるなど、柔軟な対応もしていただきました。また、海外のスタートアップが提供しているクラウドツールなどを利用する際には、セキュリティ面で利用が一時停止になるかどうかなども確認してもらっています。おかげで止まることなくカード利用を続けることができています。困ったことがあれば三井住友カードの担当者の方に相談できますし、当社の歴史や背景、サービス内容なども理解してくれているので、安心できます。
特に、グループ会社が多く、本社で経理業務を一括管理している場合には、資金繰りから経費利用までコントロールが効きやすく、グループ1社1社のカードの審査を通す手間や時間も不要になるので、ぜひ利用されることをお勧めします。また、全社に同じ運用ルールを適用でき、同じ基準で確認できるので、経理業務の効率化や内部統制の強化という面でも、とても役立つと思います。
運用過程で実感したメリット
- カード利用明細のデジタル化によって、リモートワークにも対応できた
- 法人カード管理者Webによって、Web上でカード明細の確認やメンバーの追加・削除ができる
- ペーパーレス化の推進に役立ち、紙の明細を管理する工数もコストも削減
- 経費精算システムをカード明細と連携させたことで、突合の作業を大きく効率化できた
- インターネット広告に法人カードを利用したことで、毎回の振込対応が不要になった
- 月末の引き落とし日までに利用金額を把握できるため、あらかじめ資金繰りの準備ができる
- 煩雑な海外送金の手間や高額な手数料を削減できた
- 現地通貨のレート計算が不要で、円建てによる明細データの数字をもとに会計処理ができる
- 全社に同じ運用ルールや基準を適用でき、経理業務の効率化や内部統制の強化に役立つ
株式会社エイチーム様が導入した法人ソリューション
カード使用者の追加や退会、属性変更、カードご利用枠変更のお届出や、請求書のPDFデータがダウンロードいただけるサービスです。
カード使用者の追加や退会、属性変更、カードご利用枠変更のお届出や、請求書のPDFデータがダウンロードいただけるサービスです。
株式会社エイチーム
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