基礎知識
カード決済を店舗に導入する方法とは?個人事業主・中小企業向けに費用や選び方を解説

キャッシュレス決済の利用者は年々増え続けており、経済産業省の集計では2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%に達しました。中でもクレジットカード決済はキャッシュレス決済額全体の約83%を占めており、店舗にとって対応の優先度が高い決済手段です。
出典:経済産業省「2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました」
この記事では、カード決済を店舗に導入する方法を「仕組み」「費用」「選び方」のポイントに分けてわかりやすく解説します。個人事業主の方や中小企業のオーナーの方がはじめてクレジットカード決済を導入する際の参考にしてください。
この記事を読むとわかること
- ・カード決済の基本的な仕組みと、決済手数料が発生する理由
- ・店舗にカード決済を導入する具体的な方法と手順
- ・導入のメリット・デメリットと、決済サービスを選ぶ際のポイント
- ・stera packを活用して低コストでカード決済を始める方法
目次
カード決済の仕組みとは?基本をわかりやすく解説
クレジットカード決済には、大きく分けて3つの関係者が存在します。
1つ目は「イシュア(カード発行会社)」です。消費者にクレジットカードを発行し、利用代金を立て替える役割を担います。2つ目は「アクワイアラー(加盟店契約会社)」で、店舗側と契約を結び、カード決済を受け付けられるようにする会社です。3つ目は「国際ブランド」で、VisaやMastercard®、JCBなどがこれにあたり、世界中で決済を処理するネットワークを提供しています。
店舗でカード決済が行われると、売上金額から「決済手数料」が差し引かれた金額がお店に入金されます。この手数料は、イシュアやアクワイアラー、国際ブランドがそれぞれの役割を果たすために必要なコストとして発生するものです。決済手数料が存在する背景を理解しておくと、手数料率の比較や決済サービスの選定がしやすくなるでしょう。
なお、個人事業主の方や中小企業が店舗にカード決済を導入する場合、次のセクションで解説する「決済代行会社」を利用するのが一般的です。
カード決済を店舗に導入する方法
カード決済を店舗に導入する方法には、アクワイアラー(加盟店契約会社)と直接契約する方法と、決済代行会社を利用する方法の2つがあります。それぞれの方法について詳しくご説明します。
アクワイアラー(加盟店契約会社)と直接契約する
クレジットカード決済を導入するには、アクワイアラー(加盟店契約会社)との契約が必要です。VisaやMastercardなどのカードブランドを取り扱うアクワイアラーに加盟店申請をして契約します。
アクワイアラーによって決済手数料や締め日、入金日などが異なるため、複数のアクワイアラーと契約した場合は管理が煩雑になる可能性があります。
決済代行会社を利用する
決済代行会社とは、お店側とアクワイアラーの間に入り、加盟店申請などの事務手続きやシステム処理などを代行するサービスを提供する会社です。
決済代行会社を利用すれば複数のカードブランドを一括で導入することが可能なため、導入手続きをスムーズに済ませることができます。締め日や入金日も統一できるため、管理に手間がかからない点も大きなメリットです。
対面決済の導入には決済代行会社の活用が便利
決済代行会社の中には、クレジットカードをはじめとしたキャッシュレス決済に対応した決済端末を店舗向けに提供する会社があります。端末の購入費用を抑えて導入できるサービスも増えてきており、個人事業主の方や小規模な店舗でもキャッシュレス決済を始めやすい環境が整ってきています。
対面での決済を新たに始める場合は、手続きの簡便さや管理のしやすさを考えると、決済代行会社を活用するのが便利でしょう。
クレジットカード決済を導入するメリット
クレジットカード決済を導入することで、店舗の運営にさまざまなメリットが期待できます。主なメリットは下記のとおりです。
- ・機会損失を防げる
- ・外国人観光客を呼び込める
- ・売上アップにつながる
- ・会計時間の短縮になる
- ・現金管理や売上管理の負担が減る
- ・タッチ決済の普及で利便性がさらに向上
それぞれのメリットを詳しく解説します。
機会損失を防げる
経済産業省の集計によると、キャッシュレス支払額は年々増加しており、その大部分がクレジットカード決済によるものです。キャッシュレス決済利用者の中には、キャッシュレスに対応していない店舗の利用を避ける方も少なくありません。
裏を返せば、クレジットカード決済を導入することでキャッシュレス未対応による機会損失を防止できる可能性があるということです。カードをかざすだけで支払いができるタッチ決済の利用も広がっており、クレジットカード決済を導入する意義は高まっています。
出典:経済産業省「2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました」
外国人観光客を呼び込める
クレジットカード決済をはじめとしたキャッシュレス決済に対応することで、外国人観光客を取り込むことが期待できます。国によっても異なりますが、世界の主要各国では日本に比べてキャッシュレス化が進んでいます。外国人観光客にとって、居住国と同じようにキャッシュレスで支払いができるかどうかはお店選びにおいて重要なポイントとなるでしょう。
売上アップにつながる
クレジットカードは手元に現金がなくても支払いができるため、手持ちが少ないから購入を諦めるといったケースを減らすことができます。結果的に売上アップにつながる可能性があるでしょう。
また、クレジットカードは一回払いのほか、分割払いやリボ払い、ボーナス払いなど支払い方法を選ぶことが可能です。そのため、現金払いでは躊躇してしまうような高額な商品やサービスであっても購入につながりやすくなる場合があります。
会計時間の短縮になる
クレジットカード決済での会計時間は、現金払いに比べると短くなる傾向があります。おつりの受け渡しが必要なく、レジに並ぶお客さまの待ち時間も短縮できます。削減した会計時間を接客などに充てることも可能なため、業務オペレーションの改善も期待できるでしょう。
現金管理や売上管理の負担が減る
クレジットカード決済を導入して取り扱う現金が減れば、おつりの渡し間違えや現金の紛失リスクも少なくなり、締め作業の負担軽減につながります。
また、クレジットカード決済では取引履歴が残り、売上に関する情報がデータ化できるため、売上管理の手間も減ります。
タッチ決済の普及で利便性がさらに向上
近年、クレジットカードや対応デバイスを決済端末にかざすだけで支払いができる「タッチ決済」の利用が広がっています。Visaの発表によると、日本における対面でのクレジットカード決済のうちタッチ決済が占める割合は、2026年3月末時点で約64%に達しています。飲食店では80%と特に高い割合となっており、店舗にとってタッチ決済への対応は重要性を増しています。
タッチ決済はカードを決済端末に差し込む従来の方式に比べ、会計のスピードがさらに速くなります。お客さまにとっても利便性が高いため、店舗側がタッチ決済に対応しているかどうかがお店選びの判断材料になるケースも増えてきています。
クレジットカード決済を導入するデメリット
クレジットカード決済を導入する際には、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことが大切です。主なデメリットは下記のとおりです。
- ・初期費用やランニングコストがかかる
- ・決済手数料がかかる
- ・売上金の入金に時間がかかる
クレジットカード決済の導入を検討する際は、これらのデメリットも考慮したうえで判断しましょう。
初期費用やランニングコストがかかる
利用する決済サービスにもよりますが、クレジットカード決済の導入には、初回のみ発生する初期費用や、システム利用料といったランニングコストがかかります。コスト面は事前に確認し、事業の規模に合ったサービスを選ぶことが大切です。
決済手数料がかかる
クレジットカードの決済手数料は決済ごとに発生する手数料で、原則としてお店側が負担する必要があります。現金払いでは発生しないコストであるため、デメリットの一つといえるでしょう。決済手数料率は業種や事業規模、売上規模などによって異なりますが、決済金額の3%台が一般的な目安です。
一方で、手数料率を低く設定している決済サービスもあります。例えば、SMBC GMO PAYMENT(株)が提供する「stera pack(ステラパック)」では、Visa・Mastercardの決済手数料率が1.98%~※となっています。
- 小規模事業者向けの決済手数料率です。その他条件があります。
売上金の入金に時間がかかる
クレジットカード決済の売上金は、一定期間の売上分がまとまって特定の日に入金されるしくみになっています。そのため、現金払いのようにすぐ売上金を得られる訳ではなく、口座に入金されるまでに時間がかかります。なお、決済から入金までにかかる時間は利用する決済サービスによって異なります。
カード決済サービスの選び方|個人事業主・中小企業が確認すべきポイント
決済サービスの数は多くあり、種類もさまざまです。クレジットカード決済をはじめとしたキャッシュレス決済を導入する際は、事業や店舗にあった決済サービスを選ぶことが大切です。ここでは決済サービスの選び方を解説します。
導入のスムーズさ
クレジットカード決済を導入する際は、導入のスムーズさも注目しておきたいポイントです。設備投資が必要、契約や手続きに時間がかかる、使い方が分かりにくいといったサービスは導入のハードルが上がってしまいます。できるだけ簡単かつ短期間で導入できる決済サービスを選ぶと、スムーズに導入できるでしょう。
初期費用やランニングコスト
決済サービスによって導入時に必要な初期費用やランニングコストは異なります。特に月額料金など継続的に固定でかかるランニングコストはトータルでどのくらいの金額になるのか計算し、無理なく利用できるサービスを選ぶことが大切です。
決済手数料
決済手数料は決済サービスによっても異なりますが、事業規模やカードブランドによっても異なる場合があります。決済手数料が高いとその分利益が減ってしまうため、なるべく決済手数料が低いものを選ぶとよいでしょう。
入金サイクル
入金サイクルとは、決済から入金までにかかる時間や入金頻度のことです。入金サイクルは資金繰りに影響する可能性もあるため、必ず事前にチェックしましょう。決済サービスによっては複数の入金サイクルから選択できる場合もあるので、事業に合った入金サイクルが用意されている決済サービスを選ぶのがおすすめです。
セキュリティ対策は万全か確認する
事業を行うにあたって、顧客情報の漏洩は避けなければなりません。事前に決済サービスがどのようなセキュリティ対策を行っているのか確認しておくことが大切です。個人情報を適切に管理している証である「プライバシーマーク」や、情報セキュリティを国際基準で適切に管理できていることを示す「ISMS認証」を取得しているかチェックするとよいでしょう。
決済端末のタイプ
決済端末には大きく分けて据置型とポータブル型、スマホ/タブレット型があります。それぞれの特徴は下記のとおりです。
横にスライドしてください
| 決済端末のタイプ | 特徴 |
|---|---|
| 据置型 | レジに設置する形式で、多機能・高機能なものが多い。幅広い決済手段に対応しやすい。 |
| ポータブル型 | 設置不要で持ち運びが可能なため、小さな店舗やイベント会場、移動販売などでの利用に向いている。 |
| スマホ/タブレット型 | スマホやタブレットで決済できるタイプ。決済用のアプリで決済できるタイプもあり、導入コストが比較的低い。 |
決済端末のタイプは業態やレジ回りのスペース、決済時のシチュエーションなどを考慮して選ぶとよいでしょう。
幅広い決済手段に対応するならstera packがおすすめ
クレジットカードに加えて電子マネーやコード決済にもまとめて対応したい場合は、SMBC GMO PAYMENT(株)が提供する「stera pack(ステラパック)」がおすすめです。stera packは、据置型の決済端末「stera terminal standard」をサブスクリプション形式で利用できるサービスです。初期費用0円で導入でき、Visa・Mastercardの決済手数料率は1.98%〜(※1)です。
「stera terminal standard」は、店舗側とお客さま側で画面が分かれているデュアルスクリーン仕様です。決済の度に端末の向きを入れ替える必要がなく、スムーズな決済を実現します。
また、専用マーケットプレイス「stera market」から、アプリを選んでダウンロードするだけで、端末上で簡単にPOSサービスを利用できます(※別途費用と設定が必要です)。
月額サービス利用料:初年度0円(2年目以降、3,300円(税込)/月。直近1年間の累計キャッシュレス売上が3,000万円以上の場合は永年無料)。端末の修理・交換が無料(※2)で、24時間365日対応のヘルプデスクやレシートロール紙無料のサポートも受けられます。
- 1 小規模事業者向けの決済手数料率です。その他条件があります。
- 2 加盟店様の故意・過失がない場合に限ります。
クレジットカード決済導入の手順と必要書類
クレジットカード決済を導入する一般的な手順は下記のとおりです。
- 1.申し込み
- 2.必要書類の提出
- 3.審査
- 4.利用開始
申し込みから利用開始までにかかる時間は決済サービスによって異なります。事前に利用開始までどのくらい時間がかかるのか確認しておき、余裕をもって申し込みましょう。
また、個人事業主の方の場合、運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証などの本人確認書類や個人事業の開業届の提出が必要です。店舗または提供サービスの情報が分かる書類や写真の提出が必要なこともあります。必要書類は決済サービスによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
「stera pack」の場合、個人事業主さまは本人確認書類(運転免許証/運転経歴証明書、健康保険資格確認書、マイナンバーカード、在留カード、特別永住証明書)のいずれか1つが必要です。併せて、ホームページのURLまたは店舗の外観・内観画像、サービス利用料決済用のクレジットカードをご用意ください。
stera packでカード決済をはじめよう
stera pack(ステラパック)は、カード決済・電子マネー・コード決済など幅広い決済手段にまとめて対応できるサブスクリプション型の決済サービスです。ここまで解説してきたカード決済導入のポイントを踏まえ、stera packの特長をまとめます。
初期費用0円で導入可能
stera packは初期費用0円で導入できます。月額サービス利用料は初年度0円(2年目以降、3,300円(税込)/月。直近1年間の累計キャッシュレス売上が3,000万円以上の場合は永年無料)です。
Visa・Mastercardの決済手数料率1.98%〜※
中小企業者の方には、Visa・Mastercardの決済手数料率を1.98%〜(※1)でご利用いただけます。JCB・American Express・Diners Club・DISCOVERにも対応しています。
デュアルスクリーン搭載の決済端末
stera packで使える決済端末は、店舗側とお客さま側で画面が分かれているデュアルスクリーン仕様です。決済の度に端末の向きを入れ替える必要がなく、スムーズな決済を実現します。
stera marketでアプリを追加できる
専用マーケットプレイス「stera market」から、アプリを選んでダウンロードするだけで、端末上で簡単にPOSサービスを利用できます(※別途費用と設定が必要です)。
充実のサポート体制
端末の修理・交換が無料(※2)で、24時間365日対応のヘルプデスクやレシートロール紙無料のサポートも受けられます。
- 1 小規模事業者向けの決済手数料率です。その他条件があります。
- 2 加盟店様の故意・過失がない場合に限ります。
「stera pack」の詳しい説明やお申し込みは以下よりご確認いただけます。
カード決済を導入して店舗の利便性を高めよう
この記事では、カード決済を店舗に導入する方法について、仕組み・費用・選び方のポイントを解説しました。
今回のまとめは下記のとおりです。
- カード決済にはイシュア・アクワイアラー・国際ブランドの3者が関わっており、決済手数料はこの仕組みのなかで発生する
- 店舗への導入は、複数ブランドを一括で管理できる決済代行会社の利用が便利
- メリットとして、機会損失の防止・外国人観光客への対応・売上アップ・業務効率化が期待できる
- 導入時は決済手数料率・入金サイクル・端末タイプ・セキュリティなどを比較して選ぶことが大切
- stera packなら初期費用0円で幅広い決済手段に対応でき、1.98%〜※の低手数料率でカード決済を始められる
- 小規模事業者向けの決済手数料率です。その他条件があります。
クレジットカード決済の導入は、店舗の利便性向上とお客さまの満足度向上の両方につながります。事業の規模やスタイルに合った決済サービスを選び、カード決済の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
商標について
- MastercardはMastercard International Incorporated の登録商標であり、2つ連なる円のデザインは同社の商標です。
- 「Visa」は、Visa International Service Association の登録商標です。
- Apple、Apple のロゴ、Apple Pay、Apple Watch、Face ID、iPhone、Touch IDは、Apple Inc.の商標です。
- iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
提供会社について
- stera packはSMBC GMO PAYMENT(株)が提供しています。

元銀行員。若年層から高年層まで幅広い資産運用の提案を行う。メディアを通じて、より多くのお客さまに金融の知識を伝えたい気持ちが強くなり、退職を決意。現在は、編集者として金融機関を中心にウェブコンテンツの編集・執筆業務に従事している。
【保有資格】1級ファイナンシャル・プランニング技能士
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